「カナダ大学留学」をインターネットで検索してみて下さい。

語学学校経由を勧めるエージェント、カレッジと名前のついている語学学校もどきを勧めるエージェントがいっぱい。

州立のカレッジの語学コースを勧めるエージェントもいますが、要注意。

大きな落とし穴がどっかーんと存在しますよ。

【質問】 

現在高校生です。

私は将来、海外で看護師になりたいと考えています。

いろいろ調べたところ、ホームステイしながら語学学校に通うという留学ができると知りました。
その留学に1〜2年行き、だいたいの英語力を身につけたところで、
その後、IELTSやTOEICの試験を受け、別の留学、という形で看護科のある海外の大学に留学したいと考えるようになりました。


そしてそのまま永住権（？）をその国でもらい、看護師としてその国で働きたいと考えています。

この考えで決行することは可能なのでしょうか？

【回答】 

大きな未来を実現するためにご自分でリサーチしていることは素晴らしいですね。

独立して考えるための大切な第一歩だと思います。

ただ、留学を取り巻く現実は非常に厳しく、エージェントや受入側からの「嘘」や「誤魔化し」が横行しています。

留学生の払う高額な授業料を狙うハイエナのような存在の餌食にならないように気をつけてほしいです。

1994年以来、あなたのような志の高い日本の若者が目的を達成出来るよう支援しております。

カナダ・バンクーバー在住です。

恐らくウェブ上での「嘘・誤魔化し」情報に影響を受けたと思われるところを指摘させていただきますね。

１．外国で看護師として働けるためには、移民（永住権）を最終目的になさることは正解ですが、問題があります。

例えば私の住むカナダは世界中から能力の高い移民が集まる多民族国家ですので、看護師の資格を母国で取り、経験も豊富な方がたくさん移民してきます。

特にフィリピン移民の看護師さんが多いですよ。

英語はもともと出来る国からですから。

カナダの永住権取得には、大学を卒業したあとのPost Graduate Visa (現在は３年間）で働き経験を積み働き先を探すことになりますが、決して簡単ではありません。

経験のない日本人留学生を、看護師として率先して雇ってくれるところはまずないでしょうね。

前述のように資格もあり経験も豊富、英語も問題ない移民看護師がたくさんいますから。

例外として〈日本での看護師資格＋日本での経験＋カナダの看護学位＋カナダでの経験＋移民権＋英語での高いミュニケーション能力〉があれば、実現可能かと思います。

２．大学の看護のコースは、留学生よりは地元学生を優先します。

国家のお金を使う大学で折角訓練しても、その後自国に帰ってしまったら元も子もないですからね。

北の寒い僻地のカレッジなどでは留学生も受入れているところもあるようですが、果たしてそこで得られる資格がどれだけ有効であるかも入念に調べる必要があると思います。

３．語学学校は絶対タブーです。

「カナダ有名大学留学-エージェントは使わないこと」のコラムにも詳細を記していますのでお読み下さい。

コラムタイトルには有名大学とありますが、どんな形であれ正式な大学での学位を目指す方は、語学学校には行かないことです。

頑張って貯めた資金も、これまで勉強して来た努力も宙に消えてしまいます。

また、語学学校などでは英語力は上がりません。

ままごとのようなおざなりな授業と、取ってつけたようなアクティビティで誤魔化しているだけが語学学校の正体です。

語学学校には行かないこと、です。

４．IELTS, TOEFLなどのスコアを上げたいならば、日本で学んだ英語の総復習（中学・高校レベルの文法が基本）＋英語圏レベルのエッセイスキル+クリティカルシンキング思考法を特訓すること。

IELTS(6.5~7.0) TOEFLiBT(88~100)に届くにはかなりの時間がかかることも理解しておいて下さい。

上記の文法総復習、エッセイ、クリティカルシンキング特訓をすれば自ずとスコアは上がって来ますので、気長に努力をして下さい。

勉強の仕方がわからない場合は、このコラム一番下のリンクに情報を載せていますので活用して下さい。

（TOEICは大学留学には使えません。）

Good Luck!

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