大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
カナダ私立女子高Crofton Houseでの陰湿ないじめ実態
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カナダ高校でのイジメのニュースが続きます。
カナダと日本でのイジメの大きな違いは、多民族国家のカナダでは人種差別によるイジメが大きな要因のひとつということです。
皮膚の色、顔の造作、身体的特徴、文化の違いからの行動などをクラスメート中でからかう、SNSで攻撃するなど。
Crofton Houseという、カナダ人からも年間30,000もの授業料を取るエリート私立女子高校でのイジメが原因で親が学校を訴えたと、カナダのニュースCBCが報道しました。(Dec.17,2019)
白人ではないことを理由にGrade6から始まったイジメは、クラス中、学年中、学校中が1人をいじめるという凄まじい事態まで進んだと、訴えた親は述べています。
しかも、学校は、イジメを被害者である娘の性格のせいにし、学校に存在するイジメ環境を否定しています。
現在14歳になる被害者は、現在学校を辞めてしまいましたが、親が学校を訴え、匿名での投稿が可能なSNSメッセージサイト(Tellonym, YOLO)を禁止するよう署名活動も行っています。
2019年の1月には、SNSサイト学校中の生徒からの攻撃が始まりました。
内容は酷いものです。
学校の廊下を歩いている時にも周りからこんな罵声が飛んで来たそうです。
ーお前は整形手術をしろ、そしたらもっと皮膚が白くなり私達に近くなる
ーCrofton校のみんながお前を憎んでいる
ー自殺してしまえ
ーブリーチでも飲め
ーレスビアン野郎
ー汚れの負け犬
2019年9月30日。
同級生が被害者にザナックスの錠剤を手渡し、いじめが気にならなくなる薬だから飲むようにと。
錠剤を服用した被害者は学校で気を失いUBC救急病院に搬送されました。
そこで受けた治療はオピオイド過剰摂取用のものです。
また、その際、手首に多くの自傷傷も見つかりました。
Children’s Hospitalに移された被害者には自殺監視体制が取られ、医者はCrofton Houseには戻らないよう忠告され遂に学校を退学しました。
心が締め付けられるようなイジメの実態です。
実は、学校でのこのようなイジメ、SNSサイトでの執拗な個人攻撃は、カナダ留学中の日本人高校生間でも起こっています。
勇気を持って学校に相談し学校が本気で乗り出してくれた場合には、イジメに関与した留学生への退学・強制帰国の処置が取られたり、暴力・恐喝などが含まれている場合には日本人高校生がカナダで逮捕されるということもあり得ます。
カナダでの留学生の立場は非常にもろいものです。
カナダの法律、教育委員会の法律を破るとカナダから放り出されるのが通常の結末です。
ただ、親のいないカナダでは、ホストや学校への相談にも言葉の壁がありためらう留学生が多いと思います。
もちろん、ホストにはそこまでの面倒を見る義務はありませんし、外国で未成年を守るはずのCustodianも単なる名前のみ、学校のカウンセラーのほとんどは事を荒立てたくない方向に動きます。
結局泣き寝入りになるケースがほとんどだと考えます。
わざわざこんな経験をするためにカナダに留学したのではないはずなのに。
カナダ高校留学中で、いじめに遭遇している方(どんな些細なことでも我慢する必要はないですよ)はご相談下さい。
Be brave.
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