大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
カナダへの中学生留学は、どこの州のどのスクールボードのどの学校が最適ですか。
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最近、留学の若年化が進んでいるようですね。
子供さんが今後たどる長い教育の道のりを眺め、日本外文化と英語言語の経験をと思う親たちが増えているのだと感じます。
親の側もかなり下調べをし、子供の能力・適正を第一義に置き、賢明な留学環境を用意するケースも多くなったと感じます。
留学生に群がりお金儲けを企むエージェントや受け入れ先をそのまま信用するのではない、賢明な親たちが主導権を握りつつある「留学の新しい時期」に入ったようです。
今回下記の質問をいただきました。
1.カナダの州、地域、スクールボードでお勧めの場所を教えて下さい。
非常に多い質問です。
お気持ちは重々わかりますが、万人向けに「最高の州、地域、学校」などは存在しません。
エージェントはリベートの出る契約をしているスクールボードを勧めます。
学校はスクールボードが勝手に決める場合がほとんどで、エージェントには口出し出来ません。どんな子供が相談に来ても、自分のリストにある地域、スクールボードしか紹介することはありません。 リベートが入らないとビジネスが成り立ちませんからね。
ちょっと気にいらないからと、別のエージェントに駆け込んでも同じです。
そのエージェントがお金儲け出来る場所をまた紹介されるだけです。
例えると、子供さんの背丈も体重も、体の特徴も知りもしないのに、勝手に高価な洋服を買えと迫っているようなものですね。
エージェントの利益率が一番大きな洋服を勧めて、親にお金を出させる。
これが言わば、未だにはびこっている「留学エージェント」の商売です。
大きなダブダブの着心地の悪い洋服を着せられているのが、ほとんどの「留学生」の実態です。
まずは、子供さんの身体のサイズと特徴、そして何のための洋服かをよく理解し、それに一番合った洋服探しをするように、留学先を親子でよ〜く調べ、決めるようにして下さい。
もし、どうしても「良い州、地域、スクールボードなど」のご相談を希望なさる場合は、次の方法をぜひ。
カナダの同年代と同じ教室で、どの程度ついていけるかの能力、そして非常に大切な適正など、少なくとも数ヶ月観察する機会をいただけますか。
そうすれば、かなりぴったりの「留学先」をアドバイスが可能です。
その一番効果的な手段としてお勧めしているのが、カナダクラブと称して留学生向けに開講中のオンラインコースに参加なさることです。
カナダの中学・高校の授業には必須の「英語エッセイ」の基本を段階を追って教えていますので、留学の準備に最適なのはもちろん、指導を通じて子供さんをよ〜く観察することが出来ます。
コースに参加中は、親子共々何度でも留学の無料相談も可能になりますので、時間を追うごとに詳細なアドバイスが出来ると思います。
2.カナダの公立レベルは住む地域により異なりますか?
カナダの公立セカンダリースクール (主に7th grade ~ 12th grade。地域により異なります。) は、アメリカ等と比べてかなりレベルが高いです。
もちろん、入試のない国ですから、公立にはピンからキリまでの生徒が集まります。
しかし、いつも感心するのですが、ピンの生徒たちの質の高さです。
アカデミックレベルも、社会性も、すべての質が高いです。
キリの生徒達は勉強をしません。 高校さえも卒業する気のない生徒もたくさんいますが、10年生になると授業のレベルが完全に分かれ、ピンの生徒たちは特別高いレベルの授業を受け大学へと進学していきます。
キリの生徒たちは、簡単なコースの単位をもらい「高校卒業証書」のみ(大学への進学は出来ない資格)もらるか「高校在籍証明書」を取って社会に出ていきます。
または何の資格も得ずドロップアウトする生徒も結構多いです。
公立間のレベルの差はまず気にしないでいいと思います。
敢えて言うならば、主要科目の教師の質、校長の質の差は気をつける必要がありますね。
日本でも同じだと思いますが、特に留学生にとっても重要な要因です。
お目当ての学校を見学なさる場合には、少なくとも校長との面談(たくさん質問をすること)、Englsh 担当教師と面談などは含むことをお勧め致します。
その学校の生徒と話をしてみるのもいいかも知れませんね。
3.すごく田舎の学校を勧められました。 大丈夫でしょうか。
田舎の小さな町の学校か、都会の大きな学校かは、それぞれに利点と不利点とが存在します。
「カナダの高校留学ー都会がいいか田舎がいいか」のコラムに詳しく書いていますので参考になさって下さい。
この質問への回答もまた1番に戻りますが、子供さんの「留学目的」+「現在の能力」+「性格」+「適正」次第でアドバイスが変わります。
田舎の学校、都会の学校、それぞれに長所と短所がありますので、子供さんを知らないままではお答えが出来ません。
(参考までに)
ただ、カナダの田舎は、日本人から見ると信じられないほど何もありませんし、行動は車がないと全く不可能になります。
近くの大きな町に買い物に行くだけで1日を要したりとの場所もありますので、要注意です。
日本のように中学生・高校生が自転車で自由に行動している生活は無理になります。
ホストに送り迎えをすべて頼まなければならない留学生活は、相当窮屈なものになることは間違いありません。
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子供の留学を希望なさる場合には、子供さんを無視した「洋服探し」をしないで下さい。
見つけた、あるいはエージェントに勧められた「洋服」を無理やり着せられる子供がかわいそうです。
子供さんに一番合う留学という「洋服探し」のお手伝いが必要な方はご連絡下さい。
カナダからご協力させていただきます。
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