大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「カナダの高校留学ー都会がいいか田舎がいいか」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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カナダの高校留学ー都会がいいか田舎がいいか

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留学 大学・高校正規留学 2018-01-17 03:32

やっぱり「留学」は「海外旅行」と同じ範疇だと思ってるみたいです。

なぜ、日本の高校生はこんなに幼いんでしょうか。


(質問)

 

カナダに高校留学するならバンクーバーなどの都会かバンクーバーアイランドなどの田舎があるところ
どちらがオススメですか?
英語力の伸び方や、現地の人の雰囲気などの情報も、わかる人教えてください!


(回答) 

場所の心配をするより、「高校留学」には何が絶対必要条件であるかを認識すること。


言葉も文化も異なる国で高校生が勉強するには、次の条件が絶対必要です。

1.日本での優秀な成績(日本の教育制度でも実績を残していること)

2.日本での活動実績(スポーツ、芸術、ボランティアなど)

3.精神的に大人であり、日常のトラブルには自分自身で対処出来ること

4.英語、コミュニケーションスキル、クリティカル・シンキングの能力


もしこれらがない場合は、カナダのどこに来ても何も得られず、大切な人生の一番楽しい部分を失うこととなりますので、「高校留学」はしないこと。


特に「英語が出来るようになりたいです!」などという理由しか「留学」の動機として浮かばない場合は、絶対留学しないこと。

「英語力」は伸びません。

もともとの「英語能力」が高い人がするものですよ「留学」は。

「英語で勉強する」のが留学で「英語を勉強する」のが留学ではないことを認識しておいて下さい。


いかさまエージェントがリベート欲しさに日本に向けて「カナダ留学」をバラ色に描き、世界知らずの親や子どもを騙しています。

残念ながら、カナダの受け入れ高校も留学生の払う高額の授業料ほしさに、エージェントとぐるになってしまっています。「英語も出来ないし、学習能力もないし、でも、文句を言わないから、とにかく放っておこう」が日本人高校生を扱うマニュアルになっているのが現状です。

その事実にも目を向け、上記1〜4番を備えているなら、カナダにいらっしゃい。

 

日本のエージェントが多く群がるバンクーバー、ビクトリアの留学事情は最悪です。

今朝のカナダのニュースからふたつリンクしておきます。

ビクトリアの性的暴行事件と、バンクーバーの銃での襲撃で(ダウンタウンのど真ん中です)通りかかった車の少年が射殺された事件です。


また、バンクーバーアイランドは、寒いカナダでも気温が安定して暖かい地域ですので、全国からホームレスが集まって来ます。 バンクーバーアイランドの田舎でもホームレス対策に頭を痛めています。


BC州は生活費も高いので、ホスト候補はほぼお金に困っている移民家庭です。

フィリピン人、中国人、東南アジア人、イスラム圏の人、アフリカからの人などなど。

英語の出来ない人も多いです。


では、他の州に行けばいいのでしょうか?

残念ですが、都会はどこに行っても同じです。

というより、太平洋を向いているBC州を離れた瞬間、日本人への理解度が極端に低くなります。

未成年の高校生には非常に生きづらい場所ですね。


じゃ、田舎は?

余程頼りになる現地の大人がいれば田舎という選択は面白いですが、そうでない場合は、田舎の小さな町のコミュニティに入り込むことは不可能です。

小さな食料品店しかない、田舎の町で、よそ者の英語の出来ない日本人としてかなり寂しい生活を送る可能生が高い選択肢です。


ただし、上記4つの条件を備えていれば話は別です。

自分から自分の能力を学校に提示し、自分で留学手続きをし、いわゆる「その他大勢の日本人高校生」として留学するのではなく、「能力のある個人」として留学して下さい。

学校も現地も(どこに行っても)、あなたを違う目で見、周りの良い大人たちが助けてくれると思います。

それがカナダです。


Good Luck!


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