大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「「カナダに高校留学したい」心得、カナダの住み心地を教えてください」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
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「カナダに高校留学したい」心得、カナダの住み心地を教えてください

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留学 大学・高校正規留学 2018-01-12 04:26

「留学」を「長期団体海外旅行のように、誰でもが可能だと思っている日本の若者が多すぎます。

打ちひしがれ、尊厳をなくし、何も得ることなる帰国する日本人高校生を、この段階で止めることが出来ればとコラムを多く書いています。

カナダ現地からの悲惨な「日本人高校留学」の現状です。


(質問)

高校在学中にカナダに留学したいと思っているものです。 カナダの住み心地、また留学の心得的なものがあれば経験者の方教えて欲しいです。


(回答)

日本からカナダに来る優秀な高校生・大学生のサポートを30近く続けている経験からのアドバイスです。

 

海外旅行と「留学」を勘違いしているのではと思えるご質問ですね。

「高校での留学」には、「住み心地」「心得」よりも先に、もっと重要な事項があります。

 

日本でもトップクラスの頑張りと、成績と、業績が必要です。

そのような高校生は、基本的な学習能力は中学3年生までに確立しているでしょうし、日本の学校でも芸術・スポーツなどの課外活動で業績を残していると思います。

 

もちろん、英語力も基本は確固としており、それプラスカナダの勉強に必須のクリティカル・シンキングも準備をしてから「留学」することが賢明な方法です。

 

あなたが、上記に当てはまる生徒であれば、英語だけでなく母国語の日本語でも卓越したコミュニケーション能力を身に付けていることと思います。

そのコミュニケーション能力がないと、カナダの高校の授業にはついていけないどころが、カナダ社会の中にも入れません。

 

留学エージェントは、ひとり日本人を送ると結構なリベートを各学校からもらいますので、リベート欲しさに「バラ色の夢留学物語」で日本の親と生徒を騙します。

結果は悲惨です。

 

カナダの住み心地どころか、能力の低さにより正式な授業にはもちろん入れず、カナダの同級生やカナダ社会とは隔離された寂しい生活を送り、自分の尊厳も破壊された状態で帰国して行きます。

 

これが「留学の心得」とも言えます。


カナダは住みやすい国ですが、「留学の基本的な心得」を理解せずに受け身姿勢のまま送られた未成年には、非常に住みにくい場所です。

 

楽しいはずの10代後半の高校生活。

親に守られ、学校生活を楽しみ、友達と自由に遊びに行き、日本社会のことも学べ、人生にとって脳の発達の最終章と言える一番大切な時期を、なぜ「発達」の止まってしまう寂しい「似非留学」を望むのかが不思議です。

 

自分の将来への大きなマイナスの時期となりますよ。

前述の能力がない場合。

 

今は、現在の学校での勉強に集中し、トップクラスの成績を収め、自分に自信をつけることです。

それと平行し、カナダの勉強に必須のクリティカル・シンキング訓練を受け、十分準備をした後、また相談して下さい。

 

日本でもトップレベルに能力が届かない場合は、高校時代は日本で十分努力を続け、大学または大学院で正式な留学をなさることをお勧めします。

ただ語学学校の1年やそこらの経験では、またしても海外旅行と同じ結果しか伴いませんので、大学・大学院への留学を希望する場合は、必死の勉強を今から開始する必要があります。

 

高校時代を台無しにしないよう、熟考して下さい。

 

Good Luck!

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