大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「「留学したい!どうやったら親を説得出来ますか?」」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
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「留学したい!どうやったら親を説得出来ますか?」

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留学 大学・高校正規留学 2017-12-26 05:07

「留学したいのにおやが反対!」よく聞く悩みです。

しかし、努力もしない、成績もよくない子どもを、高いお金を出して「留学」させる親はいないでしょうね。

(日本でうまくいかないから留学させよう!と「留学」を勘違いしている親は別ですが。)

 

「どうしたら親を説得出来ますか?」という相談に回答しました。

 

(質問)

 

カナダの大学に進学を希望する高校2年です。
専攻はコンピュータサイエンスを希望しています。
母親は、いい大学に入って、少し働いて結婚して子供を…というような人で、私は何度か話し合おうとしましたが、根本的に人生に対する考え方が違い、驚く程理解されませんでした。

どうすれば、親を説得できるでしょうか。

 

(回答)

 

カナダ在住です。

1994年以来、日本からやって来る優秀な若者が大学・高校を卒業する支援をしております。

 

カナダから直接オンラインでクリティカル・シンキング指導も行っていますが、その生徒の中にもあなたと同じような悩みを抱えているケースが多いです。

親の説得に困っているケースです。

そして、悩んでいる生徒に共通して抜け落ちている概念があります。

 

いつも生徒にアドバイスしていることを、ここでも書かせていただきます。

 

「カナダの大学に留学する」のは非常に難関です。

別にコラムを書いていますので読んでみて下さい。

 

親に本気で「留学」を考えてもらうために、まずあなたがやることは、親に「自分の子どもの能力は留学するに十分高い」という証拠を見せることが大切です。

 

その証拠とは:

1.学校の成績を上げること。5段階評価であれば、平均4.5 以上の成績にすること。

実際、この成績がないと、直接カナダの大学への入学は不可です。

 

普段の勉強もおろそかで、成績も芳しくなく、努力する様子もない子どもが「留学」を口にして「OK」を出す親などいないと思いますよ。

(「留学」は日本でうまくいかない子のするものという、間違った考えをもった親以外は)

 

2.TOEFL, IELTSなどの世界的に認められている試験で大学基準の点数に近づけること

TOEFL なら90以上、IELTS なら6.5以上 (英検1級でも届きません)

 

日本の高校生ならおそらくTOEFL 40も取れれば自分では「英語が出来る」と思っているレベルです。

90がいかに日本人には夢のような点数なのか、まずは受験してみて下さい。

 

3.TOEFL,IELTSなどは、日本の受験勉強とは大きく異なり、普段のクリティカル・シンキング思考能力をReading/Writing/Speaking/Listeningでいかに実践することが出来るかを評価するテストです。

 

ですから、普段の英語のクリティカル・シンキングを使った勉強が非常に大切となります。

日本の受験生がやっている長文読解などは全く役に立ちません。

Reading/Writing の特訓に膨大な時間が必要です。

 

4.日本の高校在学中にTOEFL90に届くのはまず不可能だと思います。

少なくとも60レベルに届くよう、必死で勉強して見てください。

 

親はその姿を見てくれるでしょうし、学校の英語の成績は自ずと上がるはずです。

そしてTOEFL60あれば、大学が直轄するESLコースへの中級レベルへの入学が可能です。

そこから2学期程度すると、実際の大学のアカデミックコースの受講が出来、晴れてカナダの大学生となります。

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そこまでの過程を親に見せることで、やっと公平な話合いが出来るようになると思います。

もしまだ親として反対であるなら、正当な理由も説明してくれるはずです。

金銭問題も大きいです。

留学生にとり学費は非常に高いですから、それも覚悟しておく必要がありますよ。

 

しかし、高校時代に上げた能力を武器に、色々な方法を模索し次なる手段に向うことが可能ですから。

相談に非常に多いのが、能力が規定に達していないことを棚にあげ、留学の方法のみを聞いているケースです。

本当の「留学」にはたどり着けないケースです。

 

まずは、周りに認められる能力を付けること。

これが「留学準備」の一歩です。

 

Good luck!

 

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