大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「カナダの[A.I.(人工知能)研究]に参加する留学」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
カナダにいらっしゃい!

大澤 眞知子

オオサワ マチコ
( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
Super World Club 代表
サービス:1件
Q&A:116件
コラム:1,644件
写真:1件
お気軽にお問い合わせください
※ご質問・相談はもちろん、見積もりや具体的な仕事依頼まで、お気軽にお問い合わせください。
印刷画面へ
専門家への個別相談、仕事の依頼、見積の請求などは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
問い合わせ
専門家への取材依頼、執筆や講演の依頼などは、こちらからお問い合わせください。
取材の依頼

カナダの[A.I.(人工知能)研究]に参加する留学

- good

留学 大学・高校正規留学 2017-04-14 03:18

カナダが非常な重きをおく A.I. 研究。 

政府・企業・大学・科学者こぞっての一大目標となっています。 専門技術を持つ人が国中どこででも簡単にビジネスを立ち上げられる環境を作り、カナダの大学が育てた熟練専門家を国に留まらせるこのがゴールです。
(New York Timesより


サイエンス系の日本のみなさん。 ぜひカナダへ。

カナダが気合入れて育ててくれますよ。 チャンス!


実はカナダは A.I. 研究を世界に先駆けた国なのです。

Google の自動運転車、Amazon のしゃべる電化製品が登場する前から、カナダは政府・大学の肝いりで今日の A.I. ブームの土台を作った国なのです。


しかし。

Silicon Valley ブームに乗り、カナダの多くの若い A.I. 研究者が、高給に惹かれ、 Google, Facebook, Apple などに流出してしまいました。 カナダが育てた研究者が、ベンチャービジネスへの資金が豊富で、ビジネススキルが学べ、起業家への楽観主義が渦巻いているカリフォルニアへと去り、起業家となって行きました。


さぁ巻き返しを図るカナダ。

A.I. を使うビジネスを育てる環境を作ることはカナダ経済にとり至上命題なのです。


実はそれに加え、カナダに有利働く可能性を秘めた未知の要因が存在します。

トランプを嫌う研究者達からの問い合わせが、カナダの A.I. 起点に殺到しているとか。

トランプの移民政策や、科学に対する政策などに憂慮する研究者たちがカナダを目指しています。

今後のカナダが科学で世界をリードする国になる大きなチャンスです。


日本からの特にサイエンス系優秀な留学生にとってもおいしい話!

世界の A.I. 研究者集合!


留学し A.I. 研究に本格的に参加したい日本人にお勧めの3つの場所は:

(もちろん、今後研究基地はカナダ全土に広がるはずですが)


1.University of Toronto のHinton 教授

トロントにベースを持つ “Google Brain Team” のボス

(アメリカReagan 政権からの研究資金を拒否しカナダに移住)


2.University of Alberta のSutton 教授

Reinforement Learning and Artificial Intelligence のボス

(アメリカのG.W.Bush大統領がイラク攻撃した直後に「この国にはいたくない」とカナダへ)


3.Department of Computer Science and Operations Research のBengio教授

Montreal Institute for Learning Algorithms のボス


3人ともカナダでは長年執念を持ち A.I. 研究に携わるベテラン科学者で、Machine learningと呼ばれる A.I. 技術革新への扉を開いた人達です。


この3つの要所、Toronto, Edmonton, Montreal の A.I. センターには、カナダのJustin Trudeau 首相が$125 million (¥107億)の予算を組みました。

政府のみならず、カナダ A.I. プロジェクトには民間企業も参入、Google, Accenture, Nvida, the Royal Bank of Canada, Scotiabank, Air Canadaなどが名乗りをあげています。


また独自の A.I. リサーチチームをカナダに作る企業も続出:Google, Microsoft, IBM, General Motorsなど。


しっかりサイエンスの基本の身についた日本の優秀なみなさん!

世界有数の企業が後押しする A.I. 研究!

参加し、将来へのチャンスをものにしないのは余りにも勿体ないと思いませんか?


しかも、トロントのダウンタウンには A.I. 起業家の卵を支援するビルが出来始めました。 政府・民間両方からの支援を受ける研究者たちが集う場となっています。

世界有数の企業の支援を受け、世界から集まるサイエンス頭脳と組み起業!

または、先端企業から引き抜かれる!

最高の環境ですよね。

 

A.I. 研究からカナダ育ちで現在注目されている2つのベンチャーを紹介しておきます。

医療分野への貢献も多大な A.I. 研究です。


“Atomwise”

A.I. テクノロジーを使い、どの新分子が特定の病気(多発性硬化症など)と戦えるのかを予想する技術を開発。2012年設立のこの会社はトロント大学で博士号を取ったHeifets が代表者。

投資家と豊富な人材を求めてサンフランシスコに移動した。

(この会社をカナダに呼び戻せるといいですね!)


“Deep Genomics”

遺伝子構造に合わせた薬の開発を行う。 2014年設立。 アメリカ資本が支え、カナダに残っている。

CEOのFrey はトロント大学でHinton教授の元で、深層学習を行うA.I. と細胞生物学を組合せた研究に従事していた。


何年か後には、日本からの留学生がカナダで立ち上げたベンチャー起業が出ることを祈って。


優秀な日本のサイエンスさんたち。

カナダにいらっしゃい!!

道筋をサポートしますよ。


プロフィール対応業務経歴・実績連絡先・アクセスサービスQ&Aコラム写真