堀江 健一(恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)- コラム「ナポレオンの村 1 他人事じゃない!老朽化した限界マンション問題」 - 専門家プロファイル

堀江 健一
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( 東京都 / 恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー )
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ナポレオンの村 1 他人事じゃない!老朽化した限界マンション問題

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恋愛心理 自己受容 2015-09-15 11:15

ナポレオンの村このドラマは高齢化と人口減少により消滅寸前の限界集落を立て直そうと東京の西の果ての星河市・神楽村市役所農林商工課に赴任してきたスーパー公務員によって彼を取り巻く役所の面々、村人たちとの交流、そして村が生まれ変わっていく姿を描いたオリジナルドラマです。
TBS HPより


主人公のスーパー公務員を演じる浅井栄治(唐沢寿明さん)は、
「世の辞書に不可能と言う文字は無い」という名言を残したフランスの英雄ナポレオンをリスペクトしており、何事にも可能性を信じて行動していきます。村の自然、特産の和紙や米、野菜。そして何より、自然の美しさ。村の良いところを再発見し、それをアピールして村の復興を提案していきます。
しかし彼の周囲には、色々事情を抱えた人々がいて、容易にことが進むわけではありません。少しどんな登場人物がいるのか紹介してみましょう。


星河市市長(演・沢村一樹) 
市全体のことは考えているが、実は神楽村市を廃村にして、後に産業廃棄物処理施設の建造を目論んでいます。誰もが自分の住居の近くには建って欲しくない処理施設を建てるには、村を廃村にして建てるしかないと、大志は持っているのですが、廃村を阻止しようとする主人公からすれば敵役になります。
主人公の相棒の市役所員・岬さん(演・麻生久美子) 
市長から密かに主人公の暴走(活躍)を止めるように命令されています。しかし次第にその実行力と、情熱に感化されて村を廃村にすることに疑問を抱きだします。それは単に村の廃村に対する疑問に留まらず、今までの「上から言われたことだけ仕事をしていれば良い。自分の信念とか理想と欲求なんてどうでも良い」と生きてきた自分の生き方への疑問へと変化していきます。やがて自分のキャリアよりも「自分の心のままに、やりたいと思ったこと」を優先する道を選んでいきます。
農林商工課の一番のベテラン職員・喜多さん(演・岩松 了) 
波風立てず、目立たず、事なかれ主義のお役人でしたが、同僚の岬さんの色々な頼まれごとを聞いている内に、いやおう無く上の市長の意向よりも、仲間の力に尽力することになります。どちらかと言うとかなり脇役なのですが、個人的にはこうした最初は目立たない、何の役にも立ちそうになかった役どころの人物が、主人公が窮地に陥っている場面で一転して仲間を救おうとがんばる姿に感動してしまいます。
村人達 
最初は外から村へ越してきた新しい住人達のことを警戒して、心を開かなかったが、自分達も外から来た人もお互いにお互いを「怖がっていただけなのだ」と気付き、次第に前から村にいた自分達が歓迎してやろうじゃないか!と歩み寄ろうと変化していく。



村興ししていくのがメインのストーリーではありますが、裏テーマには
内と外、
他人と自分、
自分の中の葛藤する気持ち
など、相反する2つの軸で、人がダイナミックに揺れ動く様が描かれているのだと思います。
第2話では、新しい住人である家族が引っ越してくるのですが、その中の長女である15歳のヒロミは、なぜか他人に対して素直な態度が取れず、
「ありがとう」
も言えなければ
「ごめんなさい」
言えず、孤立して行ってしまいます。そのお話は今後のブログで書いてみようかと思います。





実は私も実生活でドラマと似たような状況の中で暮らしています。ドラマでは限界集落ですが、私の場合は限界マンションです。
築46年を迎えた私の住んでいる「マンションA」というマンションは、住民の高齢化が進み建物自体の老朽化、そして耐震強化が弱く、診断で「震度6以上の地震で一部倒壊の恐れがある」と言われてしまった限界マンションなのです。

しかも竣工当時は先端的なマンションだったため、1階には商店街やアスレチックジムがあり、その商店街を所有する会社が、マンション全体の管理もしているマンション管理会社なのですが、その会社がいい加減な管理をしていたため、商店街の掃除や補修もしない、マンションの修繕も形だけで、全体がさびれきってしまったのです。


もちろん住人やお店を借りている人からは管理費などちゃんと取っているのに、そうした必要経費をごまかして儲けていたのですね。

そして耐震補強工事をしなさいと東京都から通告が来て大騒ぎになりました。

補強工事をするのに補助金が都から出るのですが、実は管理会社が商店街に建築法でお店を作ってはいけないと決められている廊下に、内緒でお店を作って貸し賃まで儲けていたことが発覚したのです。
建築法違反をしている建物には補助金を出してくれない決まりがあるからです。

しかも27年の12月までに工事を着工しないと補助金の期限まで切れてしまうと言うのです。

じゃあ建築法違反のお店に立ち退いてもらえばいいのですが、その管理会社は資金がもう無いので立ち退き料も払えませんし、立ち退いた後の撤去工事をするお金もありませんから、努力はしますがどうにも出来ませんと言うではありませんか!

耐震補強工事には6億円ほどもかかることが見積もりでわかりましたが、補助金が出る期限が過ぎてしまったら、それを自腹で用意しなければならないのです。しかも建築法違反を正す工事は更にいくらかかるかわかりません。

私はちょうど番が回ってきたという理由で(運良く?運悪く??)マンション管理組合の理事になっていたので、内情が手に取るようにわかりました。

どうなるんだこのマンションは!どうなるんだ私の生活は!?


もう自分達で助かる道を探すために立ち上がるしかありません。


なんとなく平和なつもりで暮らしていたマンションライフよ、さようなら~


スラム化する団地などのニュースは知っていましたが、まさかわが身にそんなことが降りかかるとは思いもよりませんでした。

2018年には築40年を超える老朽化した分譲マンションは全国におよそ24万5千棟になるそうです。けして人ごとではなかったのですね。

管理組合の理事長が、まさにドラマの主人公のような
「不可能を可能にするしかない」
という信念の方で、理事会の戦いが始まりました。
この時点で、平成25年のことです。




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