堀江 健一(恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)- コラム「あすなろ三三七拍子 5 繰り返される夫婦喧嘩に秘められた想い2」 - 専門家プロファイル

堀江 健一
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ホリエ ケンイチ
( 東京都 / 恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー )
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あすなろ三三七拍子 5 繰り返される夫婦喧嘩に秘められた想い2

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恋愛心理 自己受容 2014-10-01 09:55

前回は、うちの奥さんの育った家庭環境についてお話してみました。

お父さんが八百屋さんで、忙しく、あまり構ってもらえなかった事。


それに加え長女であったことから、子供なのに学校から帰って来て、遊びたい気持ちを犠牲にして、家の手伝いをやらされるのも毎日の事だったようです。


お母さんは、昼間、お父さんが店番をしている時は、自由に喫茶店に行っていたりして、自由なのですが、夕方、子供の頃の奥さんが学校から帰って来る頃から、スーパーやお弁当屋さんに卸す、お惣菜用の野菜を切り刻む仕込みの時間が始まるそうで、忙しくなるのです。


また、姉に比べ、妹は自由に過ごす事を許されていたようで、奥さんだけがいつも自分の時間が持てないでいるのでした。

ご両親からすれば、「長女の方が年長だし、しっかりしているから手伝って欲しい」という単純な理由だったのかとは思います。


みんなが平等に、同じ状況なら、少しくらい辛くても、納得できたかも知れません。
でも平等と言うわけではなかったのです。


それは、奥さんが仕事に就いてからも続き、残業で疲れて帰ってきてからも、すぐに野菜を切り刻む作業を夜遅くまで手伝い、その間、妹は部屋で、好きな音楽を楽しんでいる、、、。


「なんで私だけが?」

「いつも私だけが犠牲になる」


という思いもあったようです。

そりゃそうも思う事でしょう。よく耐えていたなぁと思います。


今でも結婚して実家から離れて
「自由に過ごせる自分の時間」をもてても、
自由に過ごす事に「罪悪感」
を感じてしまうようです。


「好き勝手に過ごせる時間」が欲しかったでしょうから、それが手に入ったら、それを満喫すれば良い様なものですが、お父さんお母さんのために
自分を犠牲にすることが、板についてしまった
のですね。


また小学校の時に地方に引っ越した時に、学校で
「都会から引っ越して来たからって、気取っている」
といじめられ、友人に恵まれなかったりしたそうです。


職場でも、自分が希望するホームページ制作部門に配属され喜んだのもつかの間、新しい職種に就いて、色々わからないことがあって教えてもらいたいのに、無視をされてしまうという悲惨な状況に合ってしまうようなことになってしまいました。


今ではホームページを作るのも、色々簡単なソフトが出ていますが、当時は、自分で一つ一つプログラムを書き込んで作らなければなりませんでした。

周りの先輩たちも、単に自分の仕事をこなすのが精一杯で、新人の面倒を見られなかったのかも知れません。


あるいは、先輩である自分たちも、自力で収得した技術なのだから、お前も自分で何とかしろという気持ちがあったのかも知れません。


しかし、当の「助けて欲しい新人」からすれば、手を差し伸べてもらえないのは、意味がわからず、理不尽ないじめと感じてもしかたないことですし、辛い毎日だったでしょう。

結局「無視される事」が精神的に耐えられず、職場を辞めざるを得なかったそうです。


そして、ますます

「世の中に、愛なんてものはない」

ような心情が強まってしまったようです。


私に対する「文句」や「怒り」も、
単なる「わがまま」や、「欲求不満」ではなく、
そうした辛い経験の積み重ねから来る、まるで
目に見えない、水面下に沈んだ大きな氷山の、底の底
の方から来るようなものだったのですね。


そうした「想い」は潜在意識となり、自分では自覚出来ない事が多く、本人である奥さん自身も、

「何でそこまで怒りを覚えるのか?」

深い意味合いは、自分でもわかっていないし、説明できないものだったようです。

私も、それらの辛い経験の話を全部通して聴いて考えてみると、それらが、今の心情に、どう繋がっているのかがよくわかるようになりました。





一方私の育った家庭では、これまたちょっと歪んだ性格の祖母が同居していました。

祖母は、母方の祖母なので、いわゆる嫁姑というわけではありません。

機嫌が良い時は問題ないのですが、特に理由もわからず機嫌を損ねると家人に対して攻撃的になります。

そう言う時は、私や家族が親切でやった事に対しても、うがった物の捉え方をして、ひねくれた言い方をしてきます。


例えば

「お婆ちゃん、これ美味しいから食べてごらん」

→「私が糖尿病なの知ってて、一杯食べさせて殺す気かい?」





「美味しいからって、あんまり食べない方が良いよ」

→「私にだけ食べさせない気なんだね。年寄りは食べるだけが楽しみなのに、いじわる言うんだね」


と、この有様です。


あまりもう記憶には無いのですが、実際はもっと理不尽で酷かったと思います。

続く








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