堀江 健一(恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)- コラム「晴天の霹靂 その3 人は、してもらった事よりも、してもらえなかった事を恨んでしまう」 - 専門家プロファイル

堀江 健一
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( 東京都 / 恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー )
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晴天の霹靂 その3 人は、してもらった事よりも、してもらえなかった事を恨んでしまう

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恋愛心理 自己受容 2014-08-11 09:45
晴天の霹靂は、「過去に遡って、自分の両親に会いに行く」と言うストーリーの映画です。 

映画の主人公の様に、親の愛情を受けていないと感じ、自分の存在価値を見いだせない相談者の方が多くおられます。

カウンセラーとしては、本当の親代わりにはなかなかなれるものではありませんが、擬似的な親として接し、もう一度子育てを やるような心境で、その方と接する事で、その方が再び成長を始め、前に進んでいかれるのを支える役割を目指す事になります。

私は男性ですが、時には母親代わりにもなります。
男性の頭を抱きながら「いい子いい子」してあげることもありました。
普通の状況で、そうしている所を想像すると、気持ち悪いかも知れませんが、カウンセリングの場と言うのは、やはり特殊な場で、そうしたことがあっても何らおかしくは無いのです。


私自身が、オトコオトコした男性ではなく、ちょっとおばさんが入っているところがあって、なせる事柄かも知れません。


ただ中には、今、現在の自分の境遇が恵まれていないことを、「全部、親のせい」にしてしまわれるケースもございます。


例えば望んだ学校に入れなかったことや、希望する仕事に就けなかったり、人間関係で問題を抱えてしまわれていた場合など、 確かに親のせいもあったかも知れませんが、その原因を「すべて親のせい」にして、問題に自ら取り組んでいく事を放棄しまわれているような例です。


「行きたくも無い塾に行かされた」
「部活を辞めたいと言っても、続けさせられた」
「恋人も出来ない状況を作ったのは、親の 育て方が厳しすぎたから」



と言うような言い分があって、だから今こんなに苦労している。責任を取って面倒を見て欲しいという気持ちだったりします。

まだ思春期の青年期の方ですと、気持ちが意固地になって反抗的になられているかも知れません。


とても辛いという気持ちにウソがあるわけでもなく、そう思うのも仕方ないところはあるかと思いますが、そうした気持ちのままでいて、自分の状況が楽になったり、良くなるものなら、それで良いかも知れません。

大抵、時間が経って、自分も働きだしたりすると、段々「親の気持ち」もわかってくる場合も多く、自然と解決するものですが、時を経るうちにますますこじれてしまう場合もあるわけです。


実際、そうした気持ちをじっくりお聞きしているうちに、自分から、「でも自分の人生なのだから、自分が変わらないと何も変わらないですよね」と思って下さる方もおられるのですが、あまりにも「自分ではもうどうしょうも出来ない」と言う観念が強すぎると、自分をどうにかして行こうと言う気持ちがちっとも湧いてこない方もおられます。


そうした場合は、特に根気が必要となります。厳しく接する必要がある時もあります。


厳しくする事で、クライアントさんの「きっと出来る。どうにかなる」と言う部分をカウンセラーが信じていることが無言のメッセージとして伝わり、「できるかも知れない」と思っていただけることもあります。


逆に「やさしく面倒をみてあげる」と言う行為には、上から目線であったり、「あなたには出来ないよね。だから代わりにやってあげるから」と言うこちら側の気持ちがメッセージとして伝わり、クライアントさんの力を奪ってしまう事になる場合もあり、そのバランスが非常に難しい所です。


さて、映画やドラマの中では、過去に遡るのは超常現象や、超能力によってでしか出来ませんが、心理療法を使って、それに近い精神状態を再現するやり方があります。


割と有名な方法として「退行催眠」があります。


催眠は私も良く行うのですが、ここではそれとは別に「内観療法」について少しお伝えしてみようと思います。


人は、どちらかというと、人から

「してもらって、ありがたかった事」
よりも

「してくれなくて、不満に思った事」
を良く覚えているもののようです。


内観療法と言うのは、そうした

「人からしてもらった事を思い出し、感謝の念と共に、自分が人から愛されている存在である事 も思い出していただく」

療法と言えると思います。

次回、少し詳しくお伝えしましょう。



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