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薬は症状軽減のみ!!食事など生活の改善+気分転換を
悲しくなったりイライラが続き、寝つきが悪く眠りも浅い状態と見受けられますが、軽度のうつ病にかかっている可能性があります。うつ状態とうつ病の区別には厳密なものはなく、うつ状態が高度かつ継続的なものになり日常生活に大きな影響が表れるようになると、うつ病と診断されるのが通例です。
病院では、うつ病やうつ状態の方に対して「抗うつ剤」という薬が処方されます。イライラ感や不眠などうつ病の症状は、個人差は大きいものの、抗うつ剤の服用によって大半のケースで軽減します。その効果の早さから、うつ病が治ったかという錯覚を覚えることさえあります。
しかし薬を飲んでも病状が良くならず、薬の量が増えていくというのはよく聞く話ですが、薬の役割りを考えればそれも当然と言えます。Q&Aで何回も強調していますが、薬には今ある症状を軽減させる効果はあっても、病気を根本的に改善させ治癒させる力はないのです。
うつ病に限らず、病気には必ず原因というものがあります。うつ病の場合は過度のストレスや過労、過去のトラウマや喪失体験、環境の急激な変化、食生活や栄養バランスの乱れ、それに低体温などが挙げられますが、何か思い当たるものはあるでしょうか。
一例を挙げると、砂糖など甘い食品の過剰摂取は反応性低血糖を、ビタミン、ミネラル、アミノ酸の不足は神経伝達物質の欠乏を各々招き、神経機能を阻害してうつ病の悪化要因となります。36℃以下の低体温や睡眠不足はそれに拍車をかけます。このQ&Aやコラムで頻繁に詳述していますので、参考になさって下さい。
それと並んで、仕事や家事以外の趣味やリラクゼーションも充実させましょう。30代の男女のうつ病は、大なり小なり仕事のストレスが原因しています。主婦の場合には家事や子育てが加わります。少なくとも休日くらいは仕事や日常の雑事を忘れて、心から楽しめる趣味やスポーツ、ボランティア活動などで心を入れ替えましょう。
回答専門家

- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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病気を治したり予防するにあたり、いちばん大切なのは、ご本人の自然治癒力です。メンタルヘルスを軸に、食生活の改善、体温の維持・細胞活性化などのアプローチを複合的に組み合わせて自然治癒力を向上させ、心と身体の両方の健康状態を回復へと導きます。
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