対象:住宅設計・構造
回答:2件
断熱について
専門家の立場から、ということでお答えしますね。
断熱についてですが、木造住宅には充填断熱と外張断熱という大きく2種類があります。外張断熱も1つの方法だと思いますが、外壁の安定性など、耐用年数的にどれくらい持つか?などが、まだまだ不確定要素です。
もともと海外で使われていた外張断熱は充填断熱の補助として使われています。あくまでも充填断熱が主流です。日本は、製品化としての外張断熱が普及しているのが実情です。
木造で、外壁の耐久性や断熱のことを考えるのでしたら、充填断熱が基本になるでしょう。
断熱材の選定も大切ですし、それと合わせて、屋内が調湿出来る素材を使うなど、機械に頼らなくても湿度が40〜60%を保たせることも可能です。
体感温度は、温度よりもこの湿度が重要です。
夏は湿度が60%ぐらいだと、室内温度28度ぐらいでも暑く感じないので感覚的には不思議な物です。
それともう1つ。
基礎の工法において内断熱工法も1つの選択肢だと思います。
1階の床下の空気を部屋の中と循環させるので、底冷えしなくなります。
これらの条件を叶えていくには、商品や工法を提供しているHMや工務店以外にも設計事務所に相談するという方法も選択肢に加えて検討されるほうが、希望通りの環境が作れる可能性が広がるでしょう。
快適な家が出来ることをお祈りしています
八納啓造 拝
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
世界で一つ「あなただけの幸せな住まい」を共に造りませんか?
私たちの考える家作りの大きな目的は「家族の絆や幸せが育まれること」。そこでこれまで家作りに成功した人たちの「家作りの知恵」をベースに家族が共通の思いを持ち、向き合える住まいをご提案。家族の思いをカタチにします。
八納 啓造が提供する商品・サービス
家づくり全般で分からないことがありましたらいつでもご相談ください
野平 史彦
建築家
-
断熱は総合的な判断が必要
くーちゃん様
外張り断熱で気になるのは、やはりあなたがおっしゃる様に、外壁材を支える釘が持ち出し状態になることです。工法によってそれぞれ強度計算された専用の釘が使われるので問題はないのですが、外壁材は軽いにこしたことはありません。
それから、
>暖房コストがかからないように外断熱がよいと思っています。
とありますが、それは誤解です。
施工者がきちんとした充填断熱ができれば、外張りと差がある訳ではありません。
それに、外張り断熱に用いられる発泡プラスチック系の断熱材には共通して「経時劣化」の問題があります。(ネオマは、フェノールフォームなので比較的劣化は少ないですが、、)
このように、「断熱」には様々な条件を加味して総合的に判断する必要があります。
ご参考まで
く-ちゃんさん
充填断熱とは?
2009/05/22 05:01ご回答ありがとうございます。
今まで 外断熱vs内断熱と考えておりました。
充填断熱とは、内断熱のなかでのロックウ−ルやグラスウ−ル
セルロ−スファイバ−などを用いたものと考えてよろしいのでしょうか?
く-ちゃんさん (宮城県/53歳/女性)
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A
表示中のコンテンツに関連する専門家サービスランキング