対象:住宅設計・構造
いつも参考にさせてもらっています。
今回分譲地の一角を購入し、どのような家にしようか検討しています。一応建築条件付の土地でしたので、基本的な住宅のプランを業者さんに提案されています。
土地の状況的には
・北東に幅員8mの道路(道路を挟んで2階建て住宅)
・両隣は住宅用地(同じく2階建ての住宅が建つ予定)
・土地は11.08m×11.80mのほぼ正方形。
・南西には二階建ての事務所のような建物。
・総延べ床32坪位の予定
用途は
・第二種住居地域
・建蔽率60%
・容積率200%
と、なっています。
また、出来れば断熱性の高い住宅にしたいのですが、基本の断熱関係を見てみると、
・床 グラスウール42mm
・壁 グラスウール75mm
・外部に接する屋根下 100mm
屋根
彩色無石綿スレート板葺JISA5423
下地 耐水ベニヤ、アスファルトルーフィング940
軒裏
珪酸カルシウム板VP塗り、軒裏換気口
窓
LOW−Eガラスにする予定
外壁
パワーボード37mm(旭化成)
と、あまり知識がないのでズラズラと書きましたが、このような状況です。
間取りについてはリビングダイニングの一部を吹き抜けにしたいと思います。
このような状態で断熱効果が少ないようなら、追加で何かしらの施工をお願いしようと思っています。
細かい点はまだ不明です。
良い案・一般的な料金等教えていただければと思います。また、間取りについてどのような点に注意をすれば良いか教えていただければ幸いです。
よろしくお願いします。
kenchiko1982さん ( 千葉県 / 男性 / 27歳 )
回答:2件
気密性に注意してください
大阪で設計事務所をしています。
書かれている内容の仕様は、現在分譲されている建売住宅の標準的な仕様かと思います。
吹き抜けを造られるのであれば、厳冬期や夏季の室温調整に注意が必要です。建築場所にもよりますが、夏季グラスウールの100mmのみでは二階の部屋は相当暑くなるでしょう。階段を上がっていくと二階の床面辺りで温度が変わるのが実感出来ると思います。逆に厳冬期は吹き抜けや階段から冷気が降りてきて足元が寒いと云う事になるでしょう。その為に吹き抜けにシーリングファンを設けて全体の空気を均一にすることが肝要になりますが、そのまま取り付けたのでは光熱費が相当な額になるでしょう。断熱性の向上も然る事ながら気密性の向上を目指しましょう。目標は地域に拠りますがC=2.0cm/m2以下が望ましいかと思います。
回答専門家

- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
福味 健治が提供する商品・サービス

西尾 昌浩
建築家
-
ライフサイクルという視点での間取り
kenchiko1982さん、初めまして
アトリエGivensの西尾と申します。
よろしくお願いいたします。
さて、間取りについての注意点を少し書かせていただきます。
間取りを考える場合 まず周辺環境や敷地の特性からできるだけ
快適な住まいを考えることは非常に重要です。
環境面では採光や風の流れ、借景や目隠しなど
アイテムや流行でいうと 吹き抜けやオープンキッチン、インナーテラスなど
部屋の広さやバランスも気になるところです。
いろいろと気になることは多いと思いますが
ライフサイクルという視点で間取りを考えることは重要です。
kenchiko1982さんは 27歳とお若いですので
これからいろんな人生のステージがあるかと思います。
新婚期 子育て期 独立期 親世帯や子供世帯との同居期 高齢単身期等
考えるだけで気の遠くなるようなことかもしれませんが
このような時間軸のことも少し念頭に入れて間取りを考えてみてはいかがでしょうか
建物は構造や設備面もそうですが 間取りによってもその建物の寿命を長引かせたり
縮めたりすることがあります。
各ステージごとの使い方に対応できるような長寿命の間取りは大切ですよ。
老婆心ながらご参考までに
(現在のポイント:-pt)
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