対象:住宅設計・構造
東隣の家が新築中(基礎工事が済んだところ)ですが、間取りが見えてきて愕然としています。
我家のキッチンの窓(90cm×74cm)のほぼ正面に隣家のトイレができるからです(境界線を挟んで向かい合っている状態)。互いの家の境界線まで、互いに60cmずつしか離れていないので、キッチンの窓、給排気口のすぐ横が隣家のトイレの窓、排気口という状態です。
これから毎日、隣家のトイレの窓を見ながら、隣家のトイレからの排気を吸気しながら料理し続けるかと思うと気が滅入ります。
既に基礎ができ上がってしまっているので、間取りは変更できないでしょうが、せめて隣家のトイレの排気口の位置を北側(予定では、北西側)に変更してもらうよう要求できるものでしょうか。
隣接する既存の家のキッチンやダイニングと面するところにトイレを作らないなどの配慮は常識ではないのでしょうか?こんなに接近して新築するのに、配慮してもらえなかったのが腹立たしいです。設計段階では、隣家の間取りは考慮に入れないのが普通なのですか?
ぽんたさん ( 岐阜県 / 女性 / 38歳 )
回答:6件
先方と相談してみて下さい!
ぽんたさん はじめまして
民法の範疇なので定かではありませんが
法律的に要求できるかどうかは疑問です。
お隣さんとして今後お付き合いが始まるわけですから、
人間関係を壊すことなく相談という形で持ちかけてみてはいかがでしょうか?
排気のダクトを迂回することは可能でしょうから
その旨を上手に話してみてはいかがでしょう?
そういった要求を出すときは、こちら側もなにか譲歩することを前提に話を進めるとうまくいくことが多いようです。
設計段階では隣家の窓の配置は意識しますが、隣家の間取りは教えてもらえないことが殆どです。
推察の範囲で検討しますが、限られた空間と予算の範囲でやりくりするので、どうしても自分のプラン優先になってしまいますね。
建築倶楽部/前田敦
評価・お礼
ぽんたさん
早速のご回答、有難うございました。
お隣のハウスメーカーの営業さんに相談という形で話をしてみたところ、『気づいておらず、申し訳ない。が、建確も下りた後なので、間取りの変更は難しい。』ということで、前田様のおっしゃるとおり、排気ダクトの迂回を試みたいとのことでした。まだ、先方さんには連絡が取れていないようですが、なんとかうまく了解が得られればと思っているところです。
>設計段階では隣家の窓の配置は意識しますが、隣家の間取りは教えてもらえないことが殆どです。
とのことで、うちのように今更変更は難しいという段階で、不都合が顕わになることが多いのでしょうね。接近して建てるような場合は隣家との摺り合わせも一般化するといいなあと、素人ながら思った次第です。
まだ交渉の入り口ですが、がんばってみたいと思います。有難うございました。
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まずは互譲の精神で
隣のトイレの窓と排気口が西側に付く事を現場の人か誰かに聞かれての
ご相談と考えて、回答させていただきます。民法第235条では眺望に関す
る制限を設けていて隣地境界線から1m以内にある窓が他人の宅地を眺め
られるできる場合は目隠しを付けなければならないとされていますので
目隠しを付ける様に要求することはできます。排気口(換気孔)に付い
ての規定は有りません。以上が法律上の事です。しかし民法と言うのは
お互いに了解できていればこの規定で無くとも構わない訳です。そこで
''1.換気孔を北側にしてもらう。''
''2.窓に目隠しをしてもらう。''
以上の事を、現場の人か設計した人に相談して見て下さい。それがダメな
場合、直接建築主に要求して見て下さい。最低2番目の事は可能です。
後は外構工事などを施して対策するという案は如何でしょうか?
間取りの変更の要求は出来ないと考えた方が良いです。要求すると強圧
的な印象を持たれる事が多いので、その後の話が纏まり難くなると思い
ます。しかし、要求と言う事でなくて相談するような話し方で話をする
と解決できる場合もあるかも知れません。
隣家に対する配慮のご質問ですが、隣家の平面計画が公になっていない
事を考えても無理な話だと言えると思います。お考えのようになるため
には建築主全員の共通の認識が必要となり、設計する者だけで解決でき
る問題で無い事をご理解ください。
現在はご立腹の気持で一杯だと思いますが、一呼吸置かれて、互譲の精
神でお話される事が解決の早道である事をアドバイスさせて頂きます。
評価・お礼
ぽんたさん
ご回答有難うございます。
ハウスメーカーの営業さんに相談したところ、1の「換気孔を北側にしてもらう」は、トイレの北が風呂場ということもあり、天井を伝って、北側に排気できそうだということで、ほっと安心しています。
まだ隣家の方に直接連絡をとれていないのですが、前向きに考えていただけるのではないかと期待しています。
2の『窓に目隠しをしてもらう』の件も、そのままでは隣家の方も不快でしょうから、お願いできるのではないかと考えています。隣家の方はほとんど現場を見にみえないので、どういう状況かご存じないので、多分実際に状況を見れば納得いただけるのでは、と思います。これから交渉ですが、相談という形で進めて行きたいと思います。
>隣家の平面計画が公になっていない事を考えても>無理な話だと言えると思います。お考えのように>なるためには建築主全員の共通の認識が必要とな>り、設計する者だけで解決できる問題で無い事を>ご理解ください。
設計の際に、既存隣家と意見交換をしたり、現場検証をしたりして、入念に打合せをしたという例を聞いたことがあり、そうしてもらえるのが普通だといいなあと思っていました。まだまだ現実は難しいのですね。こうなる前に、強圧的にならない程度に、こちらの要求もお伝えできていればなあと悔やまれます。うまくコミュニケーションを図るのって大事なことですね。
新築されるのもするのも、初めての経験だったので、プロである設計の方が、素人である私達にそうしたコミュニケーションを取り持っていただけたらなあと、それが普通になればなあと願っています。有難うございました。
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先ずは相談
ぼんたさん。
野口朝夫建築設計所の野口朝夫です。
お隣のトイレの窓が、キッチン窓の真ん前だということ。困ったものですね。
これ、率直に言って、多分相手の建築を担当なっている方が、なにも考えていないのだと思います。良識的な建築家は、敷地の周囲がどのようになっているか、とりわけ窓や入口など開口がどう付いているかについては神経質になり、実測し、図面に落としてこちらの案を検討します。場合によっては、現場で設計変更をして、問題を小さくすることも充分あります。先日設計した建物のケースですが、真南に、直前に建てられた建て売りの住宅は、こちら側に対し、閉鎖的になるように計画されており、ありがたく思いました。
さてどうするかですが、今建設中のお隣さんは、どの程度お付き合いがあるのですか?そこがポイントと思います。もし長いお付き合いがあるのなら、直接お隣さんに、こういう状況で心配している旨を、はっきりおっしゃるのが良いのではないでしょうか。お隣さんも、意識していない(知らない)可能性が結構あると思います。
ただそれでは、角が立つから嫌だというのでしたら、現場の担当者に、問題点を指摘するのがいいでしょう。その際、現在はいろいろと腹立たしく思われ、感情が入ってしまうかも知れませんが、先ずは要求というより、「問題点の指摘と相談」というスタンスで話しを持って行かれると良いのではないでしょうか。
残念なことですが、さまざまな配慮ができる良識的な建築家が多いとは必ずしも言えません。でも、気づけば直すことはやぶさかでない人も、結構いると思いますよ。
評価・お礼
ぽんたさん
ご回答有難うございます。
>率直に言って、多分相手の建築を担当なっている>方が、なにも考えていないのだと思います。
そのとおりでした。担当営業に話したところ、まるで考えていなかったとあやまられました。
>良識的な建築家は、敷地の周囲がどのようになっ>ているか、とりわけ窓や入口など開口がどう付い>ているかについては神経質になり、実測し、図面>に落としてこちらの案を検討します。
本当に、このような建築家の方であったらと、残念でたまりません。私が望んでいることは、わがままなのかとも思っていましたが、野口様のご回答で、やはりきちんとしたプロの方は、このようにされるものなのだと安心しました。
お隣さんとのお付き合いですが、初対面ですが、頑なな方ではない印象を持っています。お忙しいようで、現場にほとんど顔を出されないので、問題点に気づいていないようです。
間取りは無理でも排気口の位置の変更は是非お願いしようと思っているところです(営業さんはそのようにお隣さんに話てみますとのことでした)。
>さまざまな配慮ができる良識的な建築家が多いと>は必ずしも言えません。でも、気づけば直すこと>はやぶさかでない人も、結構いると思いますよ。
そうなのでしょう。今回も前向きに考えていただけそうなので、もっと早い段階で問題点や心配な点をお話しておけば良かったと思いました。
基礎ができてしまって、事実上、間取りの変更は無理な状況になってしまっているので、排気口、窓の目隠しなどでの対処をお願いすることになりそうですが、お互いに譲り合える点まで交渉していこうと思います。有難うございました。
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穏便に交渉してください
ぽんたさん、こんにちは。
建築を設計するも者として、何とも情けない話であり同情します。
皆さんの回答にもあるように、法的には問題無いことになります。
ぽんたさんからの要望という形になりますから、尚更腹立たしいことと思います。
ただ、おそらくは、お隣の建て主さんはこのことにまだ気づいていないことと思います。つまり悪意が無いのだと思います。
ですから、これから長い間お隣さんと付き合うことを考慮し、ここは穏便に折衝してみてください。
まず始めは何気なく、困っていることを現場監督や設計者に伝えることにしましょう。
そして、排気口の移動は可能か聞いてみてください。まだ基礎工事が終わった段階ですから、事情を説明すれば検討してもらえると思います。
また、台所から丸見えのトイレというのは、お隣さんも嫌だと思います。今更間取りを変更することはできないとしても、目隠しフェンスを付けるなどの対応をすると思います。
ぽんたさんの交渉が上手く行くことをお祈りします。
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ほかにもチェックを
ぽんたさん このたびは大変でしたね。施工前にお気づきになられてなによりです。何も言わず我慢するより一言忠告したのは正解だとおもいます。
住宅を建築する際、建設現場の仮設トイレの置き場所や囲いにも気を配るのが常識です。設計段階で近隣の状況を確認せず、敷地のみしか頭に無かったのが原因ですね。
ほかにも窓の配置計画は当然として
・車庫や住宅屋根からの雨水が隣地に落ちないか
(雪止めや樋の有無)
・浄化槽の取り込み口が近隣の迷惑になる場所にないか
・二階のキッチンの排気が隣家のバルコニーなどに面して洗濯物など被害を与えないか
・勝手口付近にごみ置き場を設けて隣家からの庭の眺めの景観を損ねないか
・プロパンガスボンベの置き場が隣家に配慮されているか
などチェックポイントは沢山あります。
ぽんたさんご自身のお家も近隣に影響を与えてないかチェックされたほうが安心して意見できますよ(^^)
評価・お礼
ぽんたさん
ご回答ありがとうございました。
>設計段階で近隣の状況を確認せず、敷地のみしか頭に無かったのが原因
本当に、その通りだと思います。プロならば、「気づきませんでした。」ではなく、そのあたりのことまで配慮できてほしいものです(密集地、狭小住宅etc、配慮し尽くしても避けられないこともあるでしょうが)
排気ダクトは位置変更、トイレは、窓位置は変らずですが、目隠し(ルーバーとかいわれました)をつけていただくことで、一応、まとまりました。
しかし、本日、隣家の上棟でしたが、さらに見えなかった問題も出てきて、あぜんとしています。
二階の寝室の窓も見事にバッティングしていて、真正面に大きな窓がつくようです。
二階では、目隠しフェンスも建てられません(よね?)し、大きめの窓なので、トイレのように目隠しルーバーをつけていただくのは難しそうですし?
窓を堅板ガラスにしてもらうぐらいしかない(うちは透明ガラスなんですが)でしょうか?
数々のチェック項目、一つずつうなづきながら読んでいました。実際にされたら不快なことばかりです。住んでみないとなかなか気づけない点ばかりで、プロならではの細やかな配慮を感じます。
我家もふりかえってみましたが、あげられたチェックポイントは何とか大丈夫なようです。我家の設計段階でも、言われてみれば近隣のことはそう気にしていなかった気がして、冷や汗をかいているところです。
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅までやすらぎの空間を
医者に外科・内科等があるように、建築士に介護福祉専門家がいてもいいと思いませんか?人生100年時代を迎えた今、子育て住宅から高齢者・障がい・車椅子住宅など終の棲家まで、ライフステージを考えた安心して暮らせる機能的な住まいを一緒に創りましょう
齋藤 進一が提供する商品・サービス
バリアフリー住宅(新築・リフォーム/リノベーション)のご相談
終の棲家としての「介護福祉住宅・障がい者住宅・車椅子住宅・高齢者住宅」の考え方をアドバイス致します。
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