対象:財務・資金調達
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はじめまして。
法人の資本金について質問です。
未上場の法人(中小企業)が増資する意味って何なんでしょうか?
法人の資本金について質問です。
未上場の法人(中小企業)が増資する意味って何なんでしょうか?
私が勤めている会社は1年前に資本金300万円の有限会社から、社名変更し700万円の増資もかけ株式会社になりました。
上層部は年度末から新年度にかけて、更に1000万円増資するようなことを話していました。
詳しくは分かりませんが、金融機関(地銀)からの評価も非常に高く、融資枠も破格の利率(2%くらいらしいです)で確保しているとのことです。既存のビジネスモデルでの上場は考えていないようなのですが、不思議なのがまた更に増資(1000万円)するような話になっているので、気になります。こういうことにはあまり詳しくないのですが、興味があってどうしても知りたいです。知人からは資本金が1000万円超えると、いろんな税金の税率(法人市民税?とか森林なんとか税?他)が変わって負担が大きくなると聞きました。単純にデメリットしか感じないのですが、なにかメリットがあるのでしょうか?
どうぞ、宜しくお願いいたします。
イチロウタさん ( 福岡県 / 男性 / 35歳 )
回答:1件
原 幹
公認会計士
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金融機関の与信対応以外にメリットはありません
イチロウタ様、こんにちは。
ご質問の件、金融機関の与信対応以外に特にメリットはないと言えます。
商法から会社法に変わったことで最小資本金の金額が撤廃され、1円での株式会社も設立できるようになりました。(理論的にはゼロ円も可能です)
今までは資本金の大きさが会社の信用力を表す面がありましたが、現在ではその意味合いはほぼ失われています。(一方で融資審査では今でも資本金額を見るケースがありますが、この名残と思われます)
キャッシュが枯渇しない限りにおいて相当に資本金が積まれていればよいだけの話で、資本金の金額が会社の信用力を表す指標としては使われなくなっています。
また知人の方がおっしゃるとおり、資本金の金額の大きさによって税額が変化します。たとえば資本金が1,000万円超(「以上」ではないのでご注意ください)の会社の場合は「法人住民税の均等割」の金額が上がります。
たとえば福岡県であれば
・道府県民税:20,000円→50,000円
・市町村民税:50,000円→130,000円(従業員50人以下の例、市町村による)
となります。
大規模な投資をするケースなどを除き、資本金の金額を大きくすることは金融機関の印象をよくする以外に目立つメリットはないでしょう。事業規模に合った適切な資本サイズを検討することをお勧めします。
(現在のポイント:-pt)
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