USドル建て債券の満期の扱い

都の西北の生れ 様 バームスコーポレーションの杉山と申します。

(1)ドル建てMMF
避難先として預け入れておき、いつでも円転できる準備をしておくのであればドル建てMMFでしょうか。

(2)ドル建て保険
保険などで別のニーズがあれば、ドル建てだけど少し違うかもしれません。

(3)ドル建て株式
株式が割安であると思えるのであれば投資にはよい機会かもしれません。個別銘柄でなくETFなどでもよいと思います。

(4)ドルより弱い通貨に転換して投資
現在であれば新興国通貨やポンドやユーロ。ポンドは少しヘロヘロ状態ですが…円以外の通貨に対してはドルは強いですから、とりあえず為替差損は回避できます。

はじめまして、FPの岩川と申します。


直近の為替差損の回避に限って申し上げれば、
おっしゃるように、ドル建て債券のように為替取引をせずに、
ドル建てで決済できる商品を購入するば良いことです。


ただ、現在の「一時的な為替差損の回避」を目的に乗り換えても、
将来的に円に交換することが前提ならば、今後も引き続き為替リスクを
受け入れることには変わりありません。


つまり、今回の注意点は、

現在の為替差損の回避を目的に行うだけでなく、
乗り換え後の為替リスクを極力回避できるよう、
ドル建て債券ならばリターンの得られる「十分な運用期間」
ドル建て投資信託ならば、さらに「余裕のある運用期間」を設けて
選択することが大切です。

確かに、現在円高だから円安になるかもしれませんが
更なる円高になるかもしれません。
為替は、時間が経てば、円安、円高に動く保障もありません。

重要なのは、投資先の債券(や株式)などが、為替リスクを上回る
十分なリターンが得られるかどうかという事です。

不明な点があれば、気軽にご質問下さい。