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対象:住宅設計・構造

屋根の断熱で困っています

住宅・不動産 住宅設計・構造 2008/10/25 09:14

関東地方の、夏はわりと暑い地域で、現在注文住宅を建築中の施主です。
屋根の断熱に関する設計に不安があり質問させて頂きました。
陸屋根に近いくらいの切り妻屋根 勾配3/100 天井はフラット 天井裏から屋根裏の一番高い所まで600ぐらいで 天井裏の空間は少ないです。
屋根は上からガルバリウム鋼板0.35mm、アスファルトルーフィング22キロ、合板12mm、空気層10mm、スタイロフォーム50mmです。
(天井は9.5mmの石膏ボードのみ)
空気層は10mmしかなく、密閉で通気はしないとのことです。
(設計士が言うにはサッシのペアガラスのイメージとのこと)
空気層が密閉で湿気や結露のは大丈夫でしょうか?
夏、暑くないのでしょうか?
工事はもうすぐ天井を貼るぐらい進んでいます。
もし問題があるのなら、今からできる安価な対策はありますか?

補足

2008/10/25 09:14

皆様の丁寧親切な回答に感謝します。

外壁も心配で見てみたのですが、外壁材t14、通気胴縁t28、透湿防水シート、グラスウール16kg t100、内壁材t12となっています。
グラスウールは柱と柱の間に600幅で入っています。グラスウールと防水シートの間に下地合板等がない為せっかくの通気層がグラスウールに押されて無くなっているようです。
これまた問題ありでしょうか?
それとも普通のことなのでしょうか?

屋根なやむさん

回答:3件

冬場と梅雨時が不安です。

2008/10/25 13:36 詳細リンク
(5.0)

大阪で設計事務所をしています。

10mmの空気層が不安ですねぇ。その空気層の中の空気の入れ替えが無いのであれば、
結露が発生する可能性は高いと思います。
また、天井面まで結露水が落ちて来なくても空気層の下の合板は相当痛む
と思います。

実は断熱材はネオマフォームを使用した同様の屋根を、以前造ったのですが、空気層が
20mmあったにも係わらず、見事に結露しました。

対処法ほ板金工事で棟換気を取ってやれば見事に解消します。

評価・お礼

屋根なやむさん

いろいろ詳しく説明ありがとうございます。
グラスウールは450mm巾でした。
そして通気胴縁t28ではなく16mmでした。
外壁はほとんど終わっています。
内側からグラスウールが膨張するのを防ぐしかないかもしれません。
設計士を信頼していただけに悲しい気持ちです。

回答専門家

福味 健治
福味 健治
(大阪府 / 建築家)
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野平 史彦

野平 史彦
建築家

- good

木造住宅の基本

2008/10/25 17:27 詳細リンク
(5.0)

屋根なやむ様

木造住宅だと認識してお答えします。
日本の,特に関東以西の木造住宅の基本は、''湿気を溜めないこと''にあります。
日本の木造技術は、この''湿気''に対処するために発達してきた技術であるとも言えます。
それは高断熱・高気密住宅でも同じです。

外壁通気工法は、透湿性の乏しい石油化学系の外壁材が使われる様になってから、室内で発生した水蒸気の逃げ道がなくなり、壁内結露を起こしてしまう、という問題に対処するために、''水蒸気の逃げ道として生まれたもの''ですが、この外壁通気層はそのまま屋根の通気層に繋がり、屋根の頂部、即ち、''棟換気''によってやっと水蒸気を外に放出することができます。

通気層は、土台水切り部や軒天から給気し、日中熱せられた空気が上昇する、温度差換気の要領で自然に気流を起こし、そこに室内で発生した水蒸気を放出し、その気流に乗せて外部に放出する、という仕組みです。

外壁も同じですが、屋根の通気層については、水蒸気と共に、特に''熱を溜めない''という役割があります。夏場の屋根面は相当な高温(70℃くらい)になります。その下の通気層が閉じていると、熱はそのまま断熱材に伝わってゆきます。

断熱材というのは、''熱伝導遅延素材''です。

ですから、時間が経てば熱は伝わってゆくのです。

それを防ぐには、できるだけ大きな通気層を設け、頂部で効率よく熱気を排出しなければなりません。

これからできるか分かりませんが、通気層を外壁から屋根へ連続させ、きちんと棟換気をつけることです。

それができなければ、対処療法としては、天井面に新たに断熱材を施工し、あまり懐のない小屋裏で換気をしましょう。(小屋裏妻面両側にベントキャップなどをつける)

大学の建築教育では、殆ど木造を学ぶことがないので、木造住宅の基本を知らない設計者は非常に多いのです。

評価・お礼

屋根なやむさん

いろいろ詳しく説明ありがとうございます。
グラスウールは450mm巾でした。
そして通気胴縁t28ではなく16mmでした。
外壁はほとんど終わっています。
内側からグラスウールが膨張するのを防ぐしかないかもしれません。
設計士を信頼していただけに悲しい気持ちです。
施工者は設計士のお勧めのところでした。
価格が安いので選びましたが・・・残念です。

本田 明

本田 明
工務店

- good

場合によっては、断熱工事となっていないと思われます

2008/10/26 03:39 詳細リンク
(5.0)

屋根の施工法で、幾種類かの場合が想定されます。

1.通気層10mm・スタイロフォーム50mmとは、タル木の高さが60mmで断熱材がタルキとタルキの間に入っている状態
1-1 1の状態で断熱材の裏側に気密シートやスキマ止めのテープが施工されていない場合
非常に危険な施工です。天井裏の暖かい空気が、断熱材のスキマなどから通気層へ入り、湿気を通さない屋根の合板の裏に結露を引き起こします。断熱材がその機能をほとんど果たせていない状況です。

1-2 1の状態で断熱材の裏側に気密シートやスキマ止めのテープが施工されている場合
建物設計者の意図通りの状況になり、結露は起こさないかも知れませんが、夏の暑さを防ぐには、不十分な断熱材の暑さです。
次世代基準の仕様規定で行くとその材料で115mmの厚みが必要です。

2.タルキの上にスタイロフォームが敷き詰められその上に10mmのスペーサー的な材料がある上に合板が施工されている場合(スタイロフォーム下で何らかの気密施工がある)

外張り断熱工法と呼ばれる施工法に近い。結露の問題は多分ないでしょう。ただ断熱性に関しては、1-2と同じ状況です。

1-1の場合 住宅としての機能耐久性に重大な危険性があるので、必ず何らかの対策が必要
2階の部屋を常に暖房していると、冬季に屋根合板が結露により湿潤状態になりやすく、10年くらいの間には合板の接着剤が機能しなくなりフカフカになってしまう危険性大。
1-2及び2の場合 夏の暑さを防ぐということにはならないが、1-1のように屋根構造が壊れる危険性はないと思われる。

補足

夏の厚さ対策も含めた対処方法 今ある断熱材のことは考えずに、天井裏に断熱材を施工し、小屋裏換気を設けましょう。断熱材は、出来れば、グラスウール(厚さ205mm)かセルロースファイバー(厚さ160mm)のブローイング工法が良いと思われます。(但し、水下部分の天井裏の小さい部分でも吹き込み断熱材の上に100mm程度以上の空間が取れるよう留意する)
小屋裏換気は、自然換気では、夏にはどんどん建物自体が蓄熱してしまうので、温度サーモ付きの換気扇を付けましょう。屋根の蓄熱を防ぐには風量的には100φ位の換気扇ではとても足りません。
1〜2時間に一回小屋裏の空気が入れ替わる位の風量が必要なようです。換気風量については、現在根拠となる文献はありませんが、小さな換気扇ではあまり温度が下がらないという経験からです。
上記の施工で多分追加工事は屋根裏の面積にもよりますが、50万〜8,90万は必要と思われます。
多分、これくらいしないと、夏の厚さ対策が万全ということにはならないと思います。コストを少なくということであれば、天井裏に100mmのグラスウール断熱材(10K)を2重に敷き込んで、小屋裏の自然換気が十分取れるように換気口を設置するのが良いと思います。

短い回答の文章では、どうしても、専門用語の羅列のようになってしまいます。ご自分のお家のことですので、少し勉強していただいて、ご理解して頂ければと考えています。

屋根なやむ様 追記への返答
16Kなら密実で、28mmの通気層を0にするほど圧迫してたわむこともないと考えます。ただ600巾というのが引っかかります。既製品は455巾のものしかないはずなのですが・・・。当方の知識不足かもしれません。壁の断面構成は欠陥のない仕様です。(ベニヤ板のある方が、湿気を通さないので結露に対しては危険側になりますが、壁でそのような施工は良くあります。ちゃんとした工事さえすればベニヤ板が入っていても問題ないと思います)

評価・お礼

屋根なやむさん

ご回答ありがとうございます。
私の新築中の家はまさしく1-1なのです。
たいへん危険ということが良くわかりました。
悲しくなります。
コストは少なくしたいので自然換気の方法を検討したいと思います。

質問者

屋根なやむさん

やはり結露ですかぁ。

2008/10/25 15:55

早速のお返事 誠にありがとうございます。
棟換気を最高部に設置するだけで大丈夫でしょうか?
軒はほとんど無いのですが、通気の入口見たいなものは不要なのでしょうか?
またこの対処方法で夏の暑さも大丈夫なものでしょうか?
入居後が不安で今から心配しております。

屋根なやむさん

質問者

屋根なやむさん

やはり問題ありなのですね

2008/10/25 18:59

ご回答ありがとうございます。
もちろん木造住宅です。
空気の逃げ道は全く無い状態なので、至急逃げを考えてもらおうと思います。
外壁も心配で見てみたのですが、外壁材t14、通気胴縁t28、透湿防水シート、グラスウール16kg t100、内壁材t12となっています。
グラスウールは柱と柱の間に600幅で入っています。グラスウールと防水シートの間に下地合板等がない為せっかくの通気層がグラスウールに押されて無くなっているようです。
これまた問題ありでしょうか?
それとも普通のことなのでしょうか?

屋根なやむさん

質問者

屋根なやむさん

少し安心しましたが・・・

2008/10/26 22:16

何度もありがとうございます。
グラスウールは450mm巾でした。すいません。
そして通気胴縁t28ではなくt16mmでした。
図面はなぜか2種類の寸法が記入されていて、現場は16mmで施工されています。16mmでも通気可能で大丈夫なのでしょうか?
設計士を信頼していただけに悲しい気持ちです。
施工者は設計士のお勧めのところでした。
価格が安いので選びましたが・・・残念です。

屋根なやむさん

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