対象:住宅設計・構造
吹き抜けの広さについてお尋ねします。よろしくお願いします。
3階建てで2階に約20畳のLDK、3階は8畳と10畳の部屋をとる間取りを考え中です。
狭小地で南北に隣家が迫っているため明り取りのために3階の屋根にトップライトをつけ、1.5畳程の吹き抜けから2階LDKに光を落とすプランを検討中です。
が、吹き抜けは光熱費がかさむと聞きます。通常吹き抜けはもっと広く取ると思うのですが、この程度の広さの吹き抜けの場合でも同じことが言えますか?
あと、リビング階段も検討しています。階段には戸をつけることができますが吹き抜けがあると戸を付ける意味はないのでしょうか?
クゥーさん ( 大阪府 / 女性 / 41歳 )
回答:5件
断熱計画も一緒にすることが必要ですね
クゥーさん、引き続き質問ありがとうございます。
吹き抜けやリビング階段ですが、確かに空間が繋がっていれば
階段に扉をつけても効果はないでしょう。
この時に大切になってくるのが断熱計画です。
通常のグラスウールなどだと、この夏だといくら空調しても追いつかないでしょう。
しかし、最近出ている断熱材でも断熱性能の高いものも増えています。
私は好んでセルロースファイバーを使いますが、各階にエアコンが1台づつあれば
ほぼそれで大丈夫です。あと、断熱計画でポイントなのが、湿度を調整できる素材を
内装や断熱材に使うという発想です。大阪だと準防火地域以上が多いかもしれないので
木造3階建てだと内装に木は使いづらいですが、その他珪藻土など湿度の調整してくれる
素材を使うことも検討に入れられるといいでしょう。
またセルロースファイバーも調湿作用のある断熱材です。
このあたりも組み合わせがあるので、詳細をお知りになりたいときはメールでも送って
いただければお答えしますよ。
素敵な家が出来ることを祈っています。
八納啓造 拝
評価・お礼

クゥーさん
何度もありがとうございました。
天窓、吹き抜けを前向きに検討していこうとおもいます。
回答専門家

- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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吹き抜けについて
アネシスプランニングの寺岡と申します。宜しくお願いします。
ご質問の件ですが、吹き抜けの大きさは難しいものがありますね。
大きいものですとシーリングファンなど付けたり、全館空調をして、熱効率等をよくするものです。
で、基本的なことですが建物の断熱性がそれなりのものでないと、吹き抜けの大小に関わらず、後々寒い家になってしまうなどマイナス要因が発生します。
このあたりを踏まえてですが、あまり小さい面積での吹き抜けは、煙突みたいになってしまいます。ですから、1フロアーの面積とのバランスを考えて設計すべきかと思います。
また、階段についてですが、階段も吹き抜けと同じことですので熱効率を考えておくべきかと思います。
『暑い寒い、明るい暗い、うるさいうるさくない』など、個人的な感覚を指標とするものはご自身でしかわからないものです。
設計士の方が「問題ないですよ」と言っても、その人個人には問題がある場合が多いので、そうした点も含んで検討されることをお勧め致します。
以上、ご参考になれば幸いです。
詳しい説明が必要でしたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
宜しくお願い致します。
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評価・お礼

クゥーさん
ありがとうございました。
天窓、吹き抜けを前向きに検討したいと思います。
担当の設計士さんにも諦めないで聞いていきたいです。
回答専門家

- 寺岡 孝
- (東京都 / お金と住まいの専門家)
- アネシスプランニング株式会社 代表取締役
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夏の暑さと冬の寒さ
こんにちは
2階の明かり取りはトップライトをつける方向で決まりつつあるようですね。
冬は家中の暖気が3階に上がりトップライトもあることから3階は過ごしやすく、2階LDKの足回りや床の寒さを感じることが予想できます。20畳全部は大変ですが、部分的に床暖房を導入されてはいかがでしょうか。
また、夏はエアコンなどの冷気は2階に下がるのでLDKは過ごしやすくなると重いますが、3階は熱気とトップライトからの熱でかなり暑く感じられると思います。そこで3階に大きめのエアコンを導入するという考えもありますね。
2・3階は1つのゾーンと捉え、断熱性のほか気密性も備えれば大きな魔法瓶の中にいるような効果があると思います。(一度暖めたり冷やせば、効果が長持ちする)
今の時期の空調が一番難しいので、ハウスメーカーのモデルルームなどはどのくらいのエアコンを稼動させているか覗いてみるのも勉強になりますよ(^^)
ご参考まで
やすらぎ介護福祉設計 斎藤
評価・お礼

クゥーさん
ありがとうございました。
天窓、吹き抜けを取り入れる方向で考えて生きたいと思います。
床暖房は取り入れるつもりです。
3階に大きめのエアコン取り入れたいです。
回答専門家

- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
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森岡 篤
建築家
-
上下温度差をなくす
クゥーさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
なぜ「吹き抜けは光熱費がかさむ」のでしょう。
それは、吹き抜けにより2層が一体となり天井が高くなった部屋では、暖かい空気は軽いので、上に溜まり、上下温度差を生じるからです。
そのため下階のLDKが暖まりにくくなります。
従って、冬の暖房が問題となります。
「2層が一体」であれば、吹き抜けの大きさは余り関係なく、1.5畳の吹き抜けでも同様です。
ストーブやエアコンの対流式暖房は、上下温度差を生じ易いです。
この場合、サーキュレーターで、室内空気を回転させる(上下混ぜ合わせる)ことで、改善することができます。
既製品サーキュレーターは、壁付け下吹き、プロペラ型(下吹き)で、冬は風が寒く感じられることがあります。
室内空気を回転させるのに、上から下に吹くのにこだわる必要はなく、壁付けで、下から上に吹けば、室内空気を上下入れ替えながら、寒さを感じません。(扇風機でも可)
輻射式暖房は、上下温度差を生じにくく、吹き抜け空間の暖房に適しています。
床暖房は代表的輻射式暖房で、気温が低めでも快適環境とすることができます。
参考にして頂ければ幸です。
評価・お礼

クゥーさん
ありがとうございました。
天窓、吹き抜けを前向きに検討していきたいと思います。
床暖房は取り入れるつもりです。

横山 彰人
建築家
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吹き抜け について
吹き抜けやトップライトは光りが欲しい時や、空間の拡がりを得るためによく設計に取り入れます。
その時必ずお客様から出る質問が、冷房や暖房の心配です。 暑さ寒さの感覚は個人差がありますのでなかなか言葉や、数字で説明しても心配が先立ってしまうようです。
そんな時トップライトの場合は、天井面にいつでもアクリル板や和紙の建具を入れられるようにしておきます。
階段については、ドア、引戸、折り戸 などをいつでも取り付けられるようにしておき、とりあえずひと夏、ひと冬過ごしてみて必要を感じたら取り付けられるようにしていますが、いままで一度もその類をつけたことがありません。
もちろん壁、床、天井 の断熱をしっかりすることは当然ですが。
ご心配なくトップライトやリビング階段を取り入れたらいかがでしょうか。
分からないことがあれば、事務所までご連絡下さい。 横山彰人
(現在のポイント:-pt)
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