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個人事業主?会社?

法人・ビジネス 独立開業 2007/02/23 00:55

はじめまして。よろしくお願いします。
現在55歳の会社員ですが、この春定年前に退職することになりました。
リタイヤ後は今までのコネクションを活かし自営(エンジニア)で商売を始めます。 従業員は雇わず1人で妻のサポートを受けながらフリーでやっていくつもりです。
まわりからも取引上のイメージも考えて会社組織にするべきとアドバイスを受けたりしているのですが、スタート後すぐの立ち上がりはないだろうと、1年くらいは貯蓄を活用しながら少しずつ営業していこうと考えているところです。
そこで最初の年はとりあえず個人事業でスタートさせようと思っているのですが、やはり会社でスタートさせたほうがよいでしょうか? 最初の1年は利益がでそうにない見通しで、こういう場合はとりあえず個人事業主で始めるほうがよいとも聞いていますが、私のような場合はどちらがよいでしょうか。 よろしくお願いします。

synos-ttさん ( 東京都 / 男性 / 55歳 )

回答:1件

後藤 義弘

後藤 義弘
社会保険労務士

- good

会社を「ハコ」に使ってしまう?

2007/02/24 15:45 詳細リンク

こんにちは、synos-ttさん よろしくお願いします。

個人事業・法人の違い、メリット・デメリットについてはすでに諸先生方よりご説明があった通りと思います。
私の方からは、やや個別的な視点ですが、立上がり1期目に「利益」が出る見込みがないことを考慮し、一定の前提を置いた(簡易)シミュレーションを用い、コスト(社会保険料)・税効率の面からの法人スタートの優位性について、1期目はあえて ''会社を「経費節減」を導く「ハコ」に鈍化させ「道具」として使う'' という手法を使ってご紹介します。

下記シミュレーションをご参照ください。(退職前の所得が国保の保険料の ''最高限度額 53万円'' を超え、奥様が専業主婦でご収入がない前提です)

''● 個人事業スタート''

会社を退職されて ''個人事業でスタート'' された場合、synos-ttさんも(扶養の外れた)奥様もそれぞれ「国民健康保険」と「国民年金」に加入することとなり、その初年度(年間)負担額は

[国民健康保険料] ''530 千円'' (1:最高額を想定)
[国民年金保険料] 約 ''170 千円'' (2:synos-ttさんご本人負担分)
約 ''170 千円'' (3:奥様負担分)

(1)+(2)+(3)= 約 ''870 千円'' (A)

''● 法人スタート''

退職後 ''会社設立し事業スタート'' し、代表者であるsynos-ttさんも会社から「報酬」をとり会社に社会保険を適用させます。 そしてsynos-ttさんの役員報酬額を下記 ''標準報酬等級の最低額''

''健康保険 : 58,000円 (平成19年4月〜)''
''厚生年金 : 98,000円''

を意識しここではこの額を仮に ''50,000円'' に設定、かつ奥様を「扶養」とした場合の社会保険料負担額(本人負担+会社負担)は・・・

補足

[健康保険料] 約 ''66 千円'' (4:保険料率 82+12.3 [介護] /1,000)
[厚生年金保険料] 約 ''176 千円'' (5:保険料率 149.96/1,000)

(4)+(5)= 約 ''242 千円'' (B)

【負担額の差】
(A)−(B)= 約 ''628 千円''

さらに、この役員報酬額の年額は課税基準を下回っているためこの報酬について ''非課税'' の恩恵も併せて受けることができます。 あと、1期目を個人事業でスタートさせ、2期目より法人で事業を引継ぎ、青色申告上大きなメリットのひとつである

''繰越欠損金の控除の恩恵''
http://profile.allabout.co.jp/pf/ysc-kaigyou/qa/detail/1608

を考えた場合、個人事業スタートで2期めから法人化するとすれば「個人」廃業→「会社」設立 (別人格)という扱いとなり、 ''個人事業時の「損失」を新設法人に引継ぐことはできません''。 従って1期目に費用支出の集中が予想されるのであれば、「法人」スタートという選択肢をとることでこのメリットも取込む(7年間)ことができ、節税ツールとしての活用も可能となるわけです。

ただくれぐれも誤解のないように、上シミュレーションはあくまでお話の前提での判断基準のひとつに過ぎず、ここでのテーマである ''保険料節約があるべき事業計画に優先するようなことは本末転倒'' です。 あくまで事業計画や将来構想など考慮のうえ、諸先生方のアドバイスもご参考のうえ最適かつ合理的な運営方法をとられることをお勧めします、よってご参考まで・・・

(注)上シミュレーションは簡易的な前提に基いたもので、退職後の事業開始タイミング、初事業年度の期間等、諸事情により大きく数値が変動することお含みおき願います。

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