共同名義と債務について

うらら さま

はじめまして、不動産コンサルティング会社、アドキャストの藤森と申します。
ご質問いただきました件ですが、

不動産の名義(持ち分)は、不動産を購入する際に提供した資金の割合によってきまります。
提供した資金とは、「自己資金」と「住宅ローンの借入額」になります。

例えば、物件価格+諸経費の合計が5000万円だったとします。
ご主人様が自己資金と住宅ローンの借り入れで4000万円
奥様が自己資金で1000万円を捻出されたとします。

その場合、不動産の持ち分は、ご主人様:奥様=4:1となります。

もし、その割合以上に持ち分を持たれた場合は、超過分に関して贈与と見なされ贈与税の対象となる場合があります。

また、
『共同名義にした場合、夫に万一があったとき、妻に債務が移転されるのでしょうか。』

とありますが、フラットで住宅ローンを借り入れた場合、団体信用保険は任意加入となりますが、もしものことを考えて必ず加入されてください。団体信用保険に加入しますと、主債務者であるご主人さまに万が一のことがございましたら、団体信用生命保険で残りの住宅ローンを一括返済してくれることになり、残されたご家族に債務が引き継がれないようにはなっています。

以上、ご参考になりましたでしょうか
アドキャスト 藤森哲也

うららさんへ

はじめまして、個別相談専門のファイナンシャル・プランナーとして活動しています、渡辺と申します。

『この場合、共同名義にすべきでしょうか。また、共同名義にした場合、夫に万が一があったとき、妻に債務が移転されるのでしょうか。』につきまして、うららさんも購入時に900万円を出資するのですから、出資分に応じて持ち分登記をしておかないと、ご主人様に贈与税が課税されてしまう可能性があります。

また、共有名義にすることで将来住宅を買い換えなどする場合、3,000万円控除が夫婦各々利用できたりなど、メリットがあります。

尚、共有名義にしたとしても、うららさんは頭金を出資しているに過ぎませんので、ローン債務までは及ぶことはありません。
ご主人様に万が一のことがあったとしても、代位弁済ということにはならないものと考えます。

諸費用につきましては、一部は固定資産税評価額などに基づき計算することになりますので、こちらでは分かりません。
よって、融資先の金融機関で確認するようにしてください。

以上、ご参考にしていただけますと幸いです。
リアルビジョン 渡辺行雄