対象:住宅設計・構造
回答:3件
地盤の許容応力度
こんにちは
最近の地震の多さで、地盤に対する不安が募りますよね。。
今回調査された結果で、2メートルより深い地盤がどのような状態かも気になるところです。
また、地下水位が地面から何メートル下にあるかもチェックポイントの一つです。
石混在の層を''密実な礫(れき)層''と判断されているなら良好な地盤とも言えます。
地盤の許容応力度(長期)
・密実な礫層 300キロニュートン/平米
・密実な砂質地盤 200キロニュートン/平米
・固いローム層 100キロニュートン/平米
しかし、密実な層は、試験のロッドが長くなるほど曲がり径10ミリ以上の礫にあたるなどからN値が大きく出る場合もありますので、HM以外の第三者保証機関に施工方法を仰ぐのも一つの方法ですね。3から4箇所の調査をしていれば地盤全体の状態もわかります。
地盤からの湿気対策や構造の安定面から、基礎は「べた基礎」がオススメです。
(布基礎より費用はかかります)
ご参考まで
やすらぎ介護福祉設計 斎藤
回答専門家
- 齋藤 進一
- (埼玉県 / 建築家)
- やすらぎ介護福祉設計 代表
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齋藤 進一が提供する商品・サービス
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地盤保証に入るのも一つですね
HMさんの地盤調査は基本的に第3者保証機関の地盤保証を入る前提でのものではなかったですか?近年は、保証機関が保証する基礎形状などにすることで地盤などによる傾きを保証してくれる制度があります。
ご心配でしたらHMにそのことを話して保証機関を活用されるといいですよ。
※代表的な機関にJIOやジャパンホームシールドなどがあります。
八納啓造 拝
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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野平 史彦
建築家
-
地盤調査のからくり
遅くなりましたが、私からも一言。
まず、一般論としてお話しさせて頂きますが、
地盤調査の方法は、現在住宅地盤で一般的に行われているスェーデン式サウンディング試験(SWS試験)であると想定します。
SWS試験で地盤の支持力を求める事ができます。
しかし、地盤事故の殆どは「不同沈下」によるもので、この不同沈下は支持力と別のものです。地盤調査は本来、地盤の支持力と、地盤の土質構成及び土質の性質を知る事が基本ですから、ボーリング調査(標準貫入試験)を行うのが現在、最も正確にその地盤を判定できる方法です。
しかし、住宅地盤に対して1本20万〜30万もする調査を行うには施主の負担が大きいので、SWS試験が採用されています。
しかし、SWS試験では土自体を採取する試験ではありませんから、支持力しか判定できません。ですから、この試験だけでは地盤の安全性を確認できないのです。
では、地盤の土質構成及び土質の性質をどの様に調べているのか、というと、調査現地に最も近いボーリングデータの資料を参考に、想定しているのです。
ですから、その想定が外れて不同沈下事故が起こってしまうことがよくあるのです。
地盤事故が相変わらずなくならないのは、その辺りの問題に起因しています。
さて、ご質問の時点で「石混在の層で2MくらいでN値6」という情報しかありませんので、これだけで地盤の安全性について評価する事はできません。
しかし、北海道の場合、本州の様に山を切り盛りして平らにし,宅地にするという必要のない土地柄であり、割りと地層の変化の少ない土地のはずですから、SWS試験を3〜4カ所実施していづれも同様の結果がでていれば、地盤調査による地盤の安全性についての評価はあまり狂わないだろうと思われます。(私も北海道人です)
(追記)
補足
実は、「地盤改良の必要性無し」という判定よりも「地盤改良が必要」という判定の方が疑ってみる必要があります。
地盤調査を行う会社は、概ね地盤工事を行う会社です。HMから安い金で地盤調査を請け負うのも、本来の目的である地盤工事の仕事を掴む為です。
ですから、「地盤改良が必要か否か」という難しい判定の時には,必ず「地盤改良が必要」という結果を示して来ます。(ベタ基礎にすれば問題ない、というテースも多々あります)
ですから、「杭がいらない」という結論を出して来たとすれば、嘘がつけないくらい安全な地盤である、という見方もできるのです。(これは全然、科学的合理性に基づく話しではありませんが、以外と信憑性があります)
最後に、杭打ちが必要ない場合、べた基礎、布基礎どちらが適正なのか、というお話ですが、支持力が充分にあるようでしたら(N値2以上で6あるというなら)、布基礎でも全然問題ありません。北海道の場合、凍結深度が深いので、べた基礎より布基礎の方がいいという場合もありますから、HMとよく相談してみると良いでしょう。
以上、データがないので、一般論として参考にして頂ければと思います。
また、こうした地盤問題については、下記でも触れていますので参考にして頂ければ幸いです。
http://www.ab.auone-net.jp/~nohira/ConceptFiles/con05.html
(現在のポイント:-pt)
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