肉球について・・・

ネコちゃんの病気で、プラズマ細胞という細胞が関与するぶよぶよした肉球の出現、あるいは肉球の糜爛性炎症、潰瘍性炎症が起こってしまうことが知られています。抗生剤、ステロイドの投与で糜爛や潰瘍は治りますが、常にぶよぶよしたやや大き目の肉球になってしまいます。最新の犬の皮膚病の情報はチェックしていませんが、当院にある比較的新しいアメリカの皮膚病学にも、ネコのようなプラズマ細胞が関与する肉球の病変は見当たりません。
ももママさんのコーギーちゃんの場合は、恐らく最初、柔らかいところから歩くトレーニングをして、徐々に硬いところに移っていけば、肉球も硬くなると思うのですが・・・。
また血中の亜鉛も肉球に影響を及ぼすと言われていますので、亜鉛の配合されたサプリメントを上げるのもいいかも知れません。最近、養豚場の豚さんの肉球が潰瘍を起こす病気を、私の後輩の獣医師が研究していますが、治療法は、様々な微量金属の含まれたサプリメントを餌に混ぜることだそうです。

全部の足の肉球がそうなのでしょうか、もともと犬の足はコンクリートやアスファルトを歩くためにできてるわけではないので、活動的な子は肉球の皮膚が薄くなったり、はがれたりして来院することがよくあります。また歩き方に癖がある子は靴が片減りするのと同じ様に肉球も変な風に減ります。

保湿剤など犬用のものがペットショップで売ってますのでそれをつけてやわらかいところを歩かせてみてはどうでしょうか。すでにそうしているようでしたらやはり一度主治医と相談して、専門医などの受診を希望しても良いのではないでしょうか。

回答が遅くなりまして申し訳ございません。
肉球が薄くってちょっとした衝撃で裂けてしまうということです。通常、子犬の肉球は薄く軟らかいですが、成長していくにつれ硬く丈夫になっていきます。

ももママ様の犬は8歳までは問題なくここ2,3ヶ月で急に肉球が裂ける症状が起こるようになったのでしょうか?肉球が弱くなっているのは四肢全てでしょうか?
生まれつき皮膚、粘膜の弱い場合もありますが、成犬で急に肉球の皮膚が弱くなってきた場合、腫瘍などの可能性もあります。

診断は、肉球の皮膚表面の検査、針吸引生検(針を刺して細胞を見る)、肉球の皮膚生検(肉球の一部をとって病理検査を行う)になります。

検査を行うか、主治医の先生と相談されることをお勧めします。
また、靴下、靴などで肉球を保護することは必要だと思います。