対象:ペットの医療・健康
4ヶ月になる雄猫です。1ヶ月くらい前に旋回、眼振があり近くの動物病院で診てもらいました。注射をし、旋回、眼振ともにおさまりましたが、斜頸が残りました。先日帰宅したところ、元気がないので抱き上げると全身虚脱で下半身には力が入らないような状態でした。そのまま同病院で診てもらいましたが、点滴の吸収も悪く覚悟をしておいてください。と言われてしまいました。血液検査では白血球の値が高いと言われました。内臓的な分野では異常がないそうです。原因がわからないので治療法もわからないそうです。なにか情報がほしいです。
ayaさん ( 東京都 / 女性 / 37歳 )
回答:2件
仔猫の旋回、眼振
生後4ヶ月の猫ちゃんに旋回、眼球振とうを起こす可能性が高い病気は、コロナウィルス、ヘルペスウィルスのウィルス感染症とトキソプラズマの原虫症です。これらのウィルスや原虫は脳に入って器質的な病変を造ってしまいます。まずこれらのウィルス、原虫の抗体価を調べてみてください。また母猫が妊娠中にパルボウィルスに感染した場合でも、子宮内胎児の小脳プルキンエ細胞が侵され、眼球震盪や運動統合失調が起こります。
ショウタイプのペルシャの仔猫の場合など、頭が異常に大きく、特に眼球が飛び出さんばかりに大きくて、さらに顔の両端に偏位しています。このような場合、生後1〜2週間して神経症状を出して亡くなってしまうこともあります。恐らく水頭症になっているのだと思っていますが、CTなどで確認した経験はありません。
ご質問の文章から推察いたしますと、コロナウィルス感染症のドライタイプの可能性が一番高いと思います。
評価・お礼
ayaさん
回答ありがとうございました。残念ながら、翌日に息を引取ってしまいましたが、今後の参考にさせていただきたいと思います。
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Re:猫の斜頸、虚脱
旋回運動、眼振、斜頚の症状はいずれも神経疾患、特に前庭疾患と呼ばれる病気に特徴的な症状です。前庭疾患はさらに中枢性(脳の中の問題)と末梢性(脳から出ている神経の問題)に分類され、中枢性の方がより集中的な治療が必要となる場合が多く注意が必要です。
また、年齢的にもFIP(猫伝染性腹膜炎ウイルス)やパルボウイルスなどの感染性の疾患の可能性も否定できません。
いずれにしても神経学的な検査を行い、脳神経系のどの領域に異常があるかを特定し、診断・治療を決めていく必要があると思います。ただし、脳神経系の疾患の確定診断はMRI検査などの麻酔が必要な検査が必要になることもあります。
評価・お礼
ayaさん
回答ありがとうございました。残念ながら質問の翌日に息をひきとってしまいましたが、今後の参考にさせていただきます。
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