対象:独立開業
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後藤 義弘
社会保険労務士
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公的金融機関の有効活用を検討されては?
ご質問では、たくやさんの業種や事業計画、返済計画等がどのような内容かうかがえず、こうした金融機関の対応がどうなのかをここで一概に評価することはできませんが、新規事業向け融資とはいえ、金額500万円の借入れ条件として
(1) 3名の連帯保証人
(2) 自宅担保の提供
(3) 金利7.875%
は少なくとも客観的に拝見し、借手側に対し相当重い負担を強いる内容であることは明らかです。 保証人の数もさることながら、物的担保提供の要請は少なからずの経済的負担(登記費用等)も伴い、金利も相当のリスクプレミアムが考慮されており、事業者向けというよりは「個人向けの消費者ローン」に近い水準と言えます。
これは通常後にお話する公的金融機関が設定する借入れ金利をはるかに上回るものであり、現在の市場金利の水準、事業資金であること、経済性、金利負担を考慮すると、やはり過大な水準と言わざるをえません。
たくやさんが開業資金の調達先として民間金融機関を選択されたのはそれなりの意図があったものと思われますが、実際こうした条件提示から見ると、少なくとも銀行側に融資に対する積極的な姿勢を伺うことはできません。
銀行側がたくやさんの事業計画に基き、諸事情を総合考慮し出したリスク回避手法が上の3つの条件であり、それなりの審査を経た上での経営判断ということなのでしょうが、残念ながらこうした銀行側の対応は実質的には「ノー」(貸したくない)に近い回答と理解してよいかもしれません。
補足
そこでたくやさんに提案したいのが公的機関の新規事業者向け制度融資の活用です。
(↓関連Q&Aをご参照ください)
''「起業にあたり融資を受けることはできる?」''
http://profile.allabout.co.jp/pf/ysc-kaigyou/qa/detail/991
おそらく、私の知る限りでは、現在新規事業向けの融資に力を入れている民間金融機関は非常に少ないものと思われます。 そうした情勢も考慮し、ここはやはり新規事業者向け融資制度のラインナップの充実した公的金融機関(国民金融公庫等)の有効活用を検討されてはいかがでしょう。 少なくとも、上の条件よりはある程度緩和された条件での借入れが可能となる可能性が高いものと思われます。
もちろん金融機関(自治体)、制度、借入金額、案件内容次第ですが、たくやさんのケース500万円程度であれば、
(1) 連帯保証人 1〜2名
(2) 担保提供なし
(3) 金利3〜5%
これくらいが個人的には妥当な借入れ条件ではないかと考えます。
またこうした金融機関との交渉経緯は事業計画修正の必要性を示唆するものかもしれません。 これを前向きに受止め金融機関の再選定と交渉に加え、今一度事業計画の納得性、説得力を高めるための見直しも併せて行うことをお勧めします。
その見直しに際しご不明な点があればご遠慮なくご質問ください。
【関連Q&A】
''「住宅ローンの連帯保証と開業資金の融資」''
http://profile.allabout.co.jp/pf/ysc-kaigyou/qa/detail/2587
''「融資を受ける金融機関の選択」''
http://profile.allabout.co.jp/pf/ysc-kaigyou/qa/detail/2661
評価・お礼
たくやさん
早速のお返事ありがとうございました。
なるほど、という感じです。早速アドバイスいただいた通り、他の金融機関をあたってみよう思います。 また不明な点質問させていただきます、その節はどうぞよろしくお願いします。
ありがとうございました!
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