対象:住宅設計・構造
回答:4件
外壁素材
はにこ 様
こんちには、yamayosi | 山下です。
***外壁は端部処理が肝です
外壁材の種類
*窯業系サイディング
タイル柄が描かれたり石目調等種類多彩な外壁
素材そのもの傷む損傷は少なく継ぎ手のコーキング
(防水)を打ち替える必要があります。10年前後
セラミックサイディング
低汚染素材の外壁サイディングです継ぎ手も無く
コーキングをする箇所が軽減されておりますが
メンテナンスフリーではありません
窓廻りの防水コーキングの打ち替えが必要です。
*モルタル+塗装(吹き付け)
定期的なメンテナンスが必要となります。
塗幕の劣化による剥がれ等が発生し躯体
にダメージを与えるまえにメンテナンスが
必要となります。10年前後
*タイル
2丁タイル焼き物素材、比較的メンテナンスをしなくても
良い素材です。色あせ等による劣化はありません
ただし窓廻りのコーキング(防水)や継ぎ手の目地
コーキングの劣化を定期的に打ち替えが必要です。
表面は汚れます。10年前後
*レンガタイル
タイルと違い厚みがあるレンガ調のタイル
このタイルの特徴は''深目地''とよばれる施工
方法があります、タイルとタイルの隙間を
輪郭を出すように目地で縁取りをします
立体感がでて重厚に仕上がるレンガタイル
2丁タイル同様端末の防水処理が定期的に
必要です。10年前後
*石張り
御影石等風化がが無い天然石で張る外壁
メンテナンスはタイル同様。
*ガラス
一見メンテナンスフリーと思いますが
やはり端部の防水処理のメンテナンス
が必要です。
最大の劣化要因は''UV''だと思います。
素材そのものの交換は無いとは言い切れませんが
張替は避けたいところです。汚れや色あせが目立たない
素材を選ばれてはどうでしょう、、、
また、外観フォルムをどのようにしたいか
華美で重厚か自然な風合いのナチュラルか検討し
低汚染で汚れが目立たない素材をチョイスされるのが
最善だと思います。
ご参考になれば幸いです。
yamayosi | 山下
>Hp http://www.yamayoshi-office.com<
評価・お礼
はにこさん
なるほど、端部の処理のメンテナンスはどの材でも必要なわけですね。とても丁寧に回答してくださいましてありがとうございました。
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メンテナンス前提に
はにこさん。はじめまして。
design studio bAOBabの鈴木と申します。
メンテナンスフリーの外装材についてですが、汚れが付きにくいなどのうたい文句の材料はありますが、完全なメンテナンスフリーとはいえません。
材料そのものが大丈夫といっても静電気によるホコリの付着や雨による雨だれ、排気ガスなどが付きますので、簡単な水洗い程度のお手入れが必要になります。立地条件によってホコリの付き方も違ってきます。
他の方もおっしゃっている様にパネル状の外装材やタイルなどはジョイント部分にはコーキングを打つのでその部分がまず劣化し、そこから内部に漏水するケースがありますので10年ぐらいで1度はメンテナンスが必要になります。ただし、条件によっては数年でダメになる場合もありますのでやはり外部に関しては、定期的に手入れもしくは点検をする(目視でいいと思います)ことをおすすめします。
私が安価でかつメンテナンスしやすさで使う素材は窯業系のサイディングです。(上記に書いたようなことは同じ様におこります。当然、退色もあります。最近は退色しにくいものも出ていますが、メンテナンスはやはり必要です。)
材料にとって外部の環境は過酷な条件になります。紫外線による劣化は必ずありますので基本的にはメンテナンスすることを前提に考えられる方が良いかと思います。
木造住宅の場合は、外壁だけでなく特に屋根などは10年くらいで1度手を入れた方がその後のメンテナンスが容易になると思います。
ご参考いただければ幸いです。
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樹脂サイディングをご紹介します
リフォーム用として
アメリカで19605年に開発された塩ビ樹脂製の外装材です。
優れた特長により、新築用にも使用されるようになり、
1990年代に北米で急速に普及しました。日本には1996年頃から導入されました。
塗り替え不要で長期間美しさを保ちます。
耐久性に優れた長寿命の外装材です。
塩ビ樹脂は強度性能に優れているため、弾力性に富み衝撃にも強く、
凹みにくい性質を持っています。
塩害(潮風)や酸性雨、火山灰などによる錆び、腐食がありません。
冬の寒さでも凍結によるひび割れ、破損等の心配がありません。
酸性雨や潮風にも強く、塩害地域に適合します。
農業や工場からの排煙など、目に見えない物質にも侵される心配もありません。
優れたはっ水性で毛細管現象による雨水のしみ込みがありません。
樹脂サイディングは「疎水性」が高く、隙間から水が入りにくい構法のため、
シーリングを必要としません。
金属系・窯業系サイディングとも、隙間から水を吸い込む毛細管現象があります。
水分がしみ込むと、冬の寒さで凍結したり、破損したりすることもあり、
そのためにシーリング材で隙間を処理します。
しかし、シーリング材は一般的に耐久性が劣るので肉やせや亀裂が生じやすく、
そこから雨水が進入することも少なくありません。
樹脂サイディングは「疎水性」という他素材にはない特長があり、隙間から水が入りにくく
かつシーリングをしないオープンジョイント構法なので、外壁内外の圧力差が小さく
隙間から水が入りにくく、仮に裏面に水が回っても通気性があるので
乾燥しやすい外壁構造になっています
設計の注意としては、柱の外側に大建工業ダイライト12mmなどの防火性能のある
耐震面材を使用し、透湿防水シートと防水テープで、開口部廻りを丁寧に防水処理すること
通気層工法を正しく施工すること。以上を確実に施工すれば、OK
詳しくは下記Webサイトを参照
http://www.psiding.jp/index.html
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鈴木 克彦
建築家
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木の外壁
はにこさん こんにちは。
ご質問の本文中に、「木」の外壁というのがありましたので、書かせていただきます。
意匠的に木の外壁が増えておりますが、腐りにくい木を正しい施工の上で用いると、非常に長持ちします。
杉やパインなどでは、やはりすぐに腐ります。
日本の木では、桧の他、ヒバやケヤキと言った木が考えられますが、コストを考えると非現実的かも知れません。
外国の木では、アパ・イエローシーダー・ウエスタンレッドシーダー・セランカンバツ・チーク・サイプレス・マニルカラ…等々、水に非常に強い木が紹介される様になりましたが、外壁材というと、やはりウエスタンレッドシーダーだと思います。
日本では米杉と言いますが、杉ではなく、ヒノキ科の木です。
一般に、木は全てそうですが、雨風にさらされると、ネズミ色に退色します。
この時点で塗料を塗らないと、
''「汚い」''
と感じる人が居る一方、
''「何とも言えない渋い銀色だ」''
と評価する方も居ます。
時間と共に味わいを増す、と言う意味で、私はもちろん後者の考え方です。
腐りにくい木で有れば、銀色のままでも全く問題有りません。
その意味ではメンテナンスフリーと言えるかも知れませんね。
実際、横浜で築35年の、外壁にレッドシダーを貼ったお宅を見たことがありますが、建てた時はもちろん、建ててから一度も塗装をしたことが無いそうです。
(ただし、他の方が述べている通り、やはり窓周りなどの細部にコーキングが必要な場合があります)
所々反ったり割れたりしたところを直したそうですが、何とも言えない重厚感がありました。
私も、よく好きで外壁に使っています。
先日も会社のブログで、丁度ご紹介したところです。
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良かったら覗いてみて下さい。
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