対象:投資相談
回答数: 5件
回答数: 2件
回答数: 3件
大手電機メーカーに勤務する34歳です。45歳までに経済的自由を手に入れて独立するのが目標です。独立後は起業を考ていますが、リスクを最小限に抑えるため、遠回りでも、先ずは自己資産からのキャッシュフローで生活できるようになりたいと思っています。現在、3000万円の総資産に対し、1200万円を米国株式、350万円をタイ株式、250万円を香港株式、350万円を日本株式、250万円をFX、400万円を個人年金/保険に充てています。現在のサラリーマン年収は800万円で、400万円程度で家族3人の生活費が何とかなります。しかしながら、紙の資産だけではキャッシュフローが安定しないので、不動産も始めるべきかと思っています。ただ、この様な自前の運用方法、資産配分の仕方が理にかなったものであるのか、第3者の御知恵も借りたいと思っているのですが、目標達成のためにアドバイスいただける様な機関もしくはアドバイザーはどの様に探せばよいのでしょうか?
KNさん
回答:4件
不動産いいと思いますよ
KNさん、バームスコーポレーションの杉山と申します。
私が最近計算した目標利回りを5%とした効率的なポートフォリオは次のようなものです。
普通預金 日本株式 世界株式 日本債券 世界債券 代替商品
0.0% 18.9% 5.9% 24.0% 17.6% 33.6%
もちろんたくさんの仮定の上に成り立っているシミュレーションの結果ですが、KNさんのポートフォリオとかなり異なっているように思います。特に、このシミュレーションではリスクを下方リスクに限定して分析したのですが、代替商品のウェイトが思った以上に大きくなっています。
代替商品とは、ご指摘の不動産や貴金属を含めた商品ということです。この資産クラスは株式や債券の値動きと相関が低いことが知られており、ポートフォリオ全体のリスク低減に効果的です。不動産そのものでなくても不動産投資信託などもありますから考えてみてもよいかもしれません。
一方で、KNさんのポートフォリオはかなり株式に偏ったものになっていますね。そして、アメリカに偏重したポートフォリオにいますね。
アメリカ経済は、現在、減速しています。これが緩やかに減速した後、回復してくるというシナリオ(ソフトランディング)が実現したときには問題ありませんが、そうでないとき(ハードランディング)にはリスクが顕在化するかもしれません。もちろん、タイや香港といった国・地域はアメリカからの影響が大きいところですから、リスク分散という観点からは問題があります。
一方、金やプラチナといった貴金属は、アメリカの経済が悪化したとき、つまり、世界経済が悪化したときにポートフォリオを安定化させてくれるかもしれません。さらに、農作物や原油の価格が上昇してインフレが進んでしまったとき、これらの商品に投資をしておけば、インフレヘッジ機能になるといわれています。
文字数の制限でこれ以上は書くことができません。
回答専門家
- 運営 事務局
- (東京都 / 編集部)
- 専門家プロファイル
登録している専門家やQ&Aやコラムといったコンテンツをご紹介
専門家プロファイルに登録をしている皆様の記事や、Q&A、まとめ記事など編集部でピックアップしたものを定期的に配信していきます。よろしくお願いいたします。
運営 事務局が提供する商品・サービス
記事制作に関するご相談
現状は相場状況に左右されやすいポートフォリオ
現在のKNさんのポートフォリオは明らかに「リスクをとって殖やす」というスタンスのもので、FPが一般的にアドバイスする「リスクをコントロールする」というスタンスのポートフォリオとは異なります。つまり、資産配分の仕方は「積極的に殖やす」ため、相場観に基づいた運用を行う、ということなら理に叶っているといえますが、客観的にはリスクを過大にとっている状況といえるでしょう。
KNさんも45歳までの11年間ずっと、このポートフォリオで運用するつもりではないでしょうが、株式市場の動向に左右されるところが大きく、安定的な運用は望みにくいでしょう。
FXも長期運用には向かない商品です。FPの立場からは、まずは、今後積み上げることができる資金(年収額が額面か手取りなのかによって異なりますが、年300〜400万円×11年=3300〜4400万円)と現在の運用資金額3000万円を年5〜10%で、できる限りステディに運用していくことを目ざすべきだというアドバイスになるでしょう。
とりあえず、投資・運用に強いFP(プロファイルに登録しているFPなら、どの分野についてのコラムの本数が多いかなどを見ればわかると思います)に相談してみてはいかがでしょうか。
回答専門家
- 運営 事務局
- (東京都 / 編集部)
- 専門家プロファイル
登録している専門家やQ&Aやコラムといったコンテンツをご紹介
専門家プロファイルに登録をしている皆様の記事や、Q&A、まとめ記事など編集部でピックアップしたものを定期的に配信していきます。よろしくお願いいたします。
運営 事務局が提供する商品・サービス
記事制作に関するご相談
小林 治行
ファイナンシャルプランナー
-
ライフ・プランニング
KNさん、東京のFP小林です。
34歳にして、金融資産3000万円を用意し起業を意識した資金の積上げを計画をされておられることに敬服しております。
さて、本件のステップとしては第1段階として御自分のライフプランニングによるキャッシュフロー表を作ることからスタートします。その結果、45歳においていくらの資金を必要とするかを把握します。次に第2段階としてその目標に対して資産を如何に構築していくかを検討します。
1)ライフプラン
99歳までのライフイヴェントを盛り込んだキャッシュフロー表を作ります。特に45歳時の起業計画・資金と起業時の収入の落ち込みも読み込みます。
2)資産運用
仮に45歳時に1億円が必要として、今後毎年300万円を運用にまわせるとすると、本年末3000万円の資産を6%運用で回せば45歳時に1億400万になります。金融資産のうち預金を1割、残り9割を7%程度の投資運用でまわせば6%となります。
あとはアセットアロケーションの問題です。グローバルな株式・債券・不動産の投資信託への分散・長期保有が基本です。
こうしたステップで進めましょう。
尚、実物不動産の保有は減価や保全修理費など手間の割りに収益が上がらないのでお勧めしません。
更に簡単な御質問でしたら、無料で回答します。
メール:hk@kobayashi-am.jp
ホームページ:http://kobayashi-am.jp/
吉野 充巨
ファイナンシャルプランナー
-
不度運投資はお勧めできません
ご質問を有難うございました。FPの吉野です。
まず最初のお答えとして、不動産投資は必要資金も多額でその割りに収益率が低いのでお勧めできません。(私の経験から自信を持ってお答えします)
ご質問の主旨は45歳までの貯蓄で46歳以降は資産から得る収益だけで生活するものと捉え、投資考え方と計算方法をお答えします。
まず46歳から必要とされる生活資金+非常用確保金額を計り、45歳終了時の保有資産額を算出します。そしてその金額を10年間で確保できる運用を考えます。仮に45歳以降の運用利率を3%と抑え、生活費が年間420万円(税金等で収益の70%)必要と仮定すると、45歳終了時に約1億4000万円の保有資産が必要です。今後10年間、毎年の積立額を250万円(年収800万円-400万円×約60%)が可能な場合で、運用利率12%で1億4,000万円が達成できますが、極めてリスクが高い運用が必要となります。毎年の積立金額を400万円に変更しても10%以上の運用利率が必要です。
一方5年投資期間を延長し収益期間の運用率も5%を目指すと、必要金額は約1億円に減額され、投資期間の目標運用率も5%になります。このように資産運用だけで生活する期間と金額で様々なパターンが考えられます。
また、現在の3000万円の投資先は、期待する収益率との関係で、米ドルとのリンケージを強くなさっているのだと考えますが、円高になった場合と米国の株価が下降した場合には減少が強く現れる資産配分です。過去1980年から2004年まで、日本株式、日本債券、海外株式、海外債券に25%均等に投資した場合平均利回りが約7.6%とのデータもあります。その運用が期待される資産配分を幾通りか提案しますのでKN様の判断で投資ください。
まず何よりも45歳後の生活に必要な資金額を把握され、それに見合うリスク・リターンをとるようお勧めします。宜しければ私のホームページも参照下さい。
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A