対象:住宅設備
回答:2件
氏家 香澄
インテリアデザイナー
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賃貸のキッチンの高さについて
はじめましてリベルデザインの氏家です。
賃貸住宅のキッチンの高さを調整するのは率直に申し上げて難しいことです。
賃貸用のキッチンであればキャビネットの一番下の部分に台輪といわれる、だいたい10センチくらいの箱状のものがあり、これでキャビネットを嵩上げしていますので物理的にはこの台輪を加工することにより、キッチンの高さを調節することが可能です。しかしこれは工事をともなう作業ですし、許可も必要となり、あまり現実的とはいえないではないでしょう。
ただしキッチンでの調理作業の中でも、大きく分けて水まわりの作業と火まわりの作業があり、火のまわりでの作業は意外と低いカウンターがラクだったりします。問題となるのは水まわりの作業でしょう。シンクの高さをあげることは難しいのですが、例えば流し台とは別にマナ板での作業ができる85センチから90センチくらいの台をアイランドカウンターとして設置し、そこで調理作業の一部を行うと体への負担が軽減されることもあると思います。
かくいう私も背が高いのですが、キッチンの要素は流し台部分だけでなく、収納、作業カウンターなど幅広いので別カウンターを設置することで工夫をされてみてはいかがでしょうか。
長谷川 高士
住宅設備コーディネーター
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築20年以上の社宅のキッチンは、ふわりさんには低い可能性があります。
ふわりさん、こんにちは。水まわりアドバイザーの長谷川高士です。
かなり前の質問なので、もうご結婚されていることでしょう。
おめでとうございます。
さて、身長が166センチとのこと。ちょうど私と同じくらいですね。
キッチンのワークトップの高さは、次の式で求めることができます。
身長 ÷ 2 + 2.5センチ
これに、ふわりさんの身長を当てはめると、
166 ÷ 2 + 2.5 = 85.5センチ
というわけで、85センチのキッチンであれば使い勝手に問題はありません。
現在、キッチンの高さの主流は85センチですが、過去には80センチしかない時代がありました。
いつ頃から変わったのでしょうか?
気になったので、調べてみました。
1961年に制定されたJIS規格では、キッチンの高さは80センチでした。
当時のカタログをみても、ほとんどの商品が80センチです。
次にJIS規格が改正されたのが10年後の1972年。
80・85センチの2種類に増えました。
そして、さらに10年後の1983年。
80センチと85センチのキッチンの出荷台数がほぼ同数となりました。
1987年には、85センチのキッチンが80センチのキッチンを上回っています。
というわけで、
築30年以上ならほぼ確実に、築20年以上ならそれなりの確率で、キッチンの高さが80センチだと思われます。
ふわりさんにとっては、やや使いづらい高さですね。
ご主人がお勤めの会社の社宅がどの程度の仕様かが分かりかねますが、賃貸住宅の場合、ほぼ間違いなくキッチンとコンロ台が別々になった組み合わせキャビネットのキッチンだと思われます。
その場合、高さを5センチ上げることは、さほど難しいことではありません。
そもそも築20~30年ですから、会社に対して修繕やリフォームのお願いをしてみるのも、一つの方法かもしれません。
ダメでもともと。
一度聞いてみられることをおすすめします。
(現在のポイント:-pt)
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