寝ているときにさわれないようになった

野生動物は、寝ているときに触れられると噛みつく、と言われます。

それは、自分が食われて始めているかも知れない瞬間だからと、考えられます。

そのまま放っておけば食われ命を失う。で、反射的に（食われまいとして）噛むということです。

ご質問のワンちゃんは、そんな精神状態のもと寝ているかも知れないと言うことです。
中にはこうした犬の行動に対して、飼い主をリーダーと見ていないから、犬の支配性に基づく行動、と説明する人がいますが、全くの間違いです。
こうした行動を取る犬のほとんどは、「恐怖から逃れる」ためにその行動を起こしているのです。
（事実私の知る限りでは、こうした行動を取る犬は、みんな恐がりなワンちゃんです）

適切なしつけがなされ飼い主との信頼関係ができている犬たちは、寝ている時触っても飼い主を噛もうとはしません。噛む必要がないからです。

ぜひ、適切なしつけをなさり、信頼関係を築いてください。

しかし、そのためには飼い主のそれなりの努力が必要です。ネットで簡単に答えが得られるようなものではないとご理解下さい。

ちなみに、それなりの努力とは、系統的かつ継続的な家庭犬のためのしつけトレーニングをお受けになる、と言うことになります。

千葉であれば地域にもよりますが、そうしたスクールもあるはずです。

Can ! Do !もお力になれます。

Can ! Do ! では月に２回ほど、犬のしつけ方セミナー（有料）を開催しています。まずはそれにご参加なされてはいかがでしょうか

至近のセミナーは
2007年11月1日（木）午後３時より、新宿小田急スクールにて行われます。

それ以降の予定は、
http://www.petcom.jp/event.html
をご参照下さい。

※拙書「犬は知的にしつける」もご一読下さい。信頼関係作りに必要なしつけとは何かが、ご理解いただけると思います。

今まで全くサインが無かったのに、急にこのような反応を見せるようになったのであれば、体の不調も疑えます。どこかに痛みを感じていたり、目や耳が悪くなると、犬は急に触られるのを嫌がるようになります。

ですが、実際は噛みつくようになる前にも「体を硬直させる」「唸る」「歯を見せる」など、何かしらのサインが出ていたのに、それらを見逃していた、という可能性もあります。

その場合、ヨーキーちゃんは「家族には自分の主張が通る」と学習しているのかもしれません。説明されている行為はすべて「やめろ！」という強い意志表示であるように感じます。

たとえば、起きている時でも、気が向かないと呼んでも来ないとか、ご褒美を見せないとオスワリしないとか、そのような状況にはありませんか？

思い当たる節があるのであれば、ご相談の問題を解決するためには、日頃の付き合い方から見直す必要が出てくると思います。

一度専門家にそのあたりをチェックしてもらうといいと思います。