対象:住宅設計・構造
軸組工法で次世代省エネ基準4地域に2地域仕様の住宅を建てようと思っています。2地域仕様にする目的は夏の遮熱対策と省エネです。現在外断熱で計画しており、公庫基準Fランクの高価なフェノールフォームを使用する予定です。屋根断熱+棟換気、壁間通気とするつもりですが、音の問題を気にしています。外断熱の場合、内壁(PB)と外壁(構造用合板)の間が空洞になるため、室内の反響音対策が必要と考えています。そこで、ロックウールかグラスウールを充填しようと思っているのですが、有効な吸音効果が得られるでしょうか?グラスウールより密度の高いロックウールや、高性能グラスウールの方が良いことは分かっているのですが、コストの関係から10Kのグラスウールにせざるを得ません。筋交方式ですので、50mmを2枚貼る方がよいか100mmを1枚で良いかもお知恵を拝借できればと思います。外壁にしっかり貼り付ければ、フェノールフォームの厚みを減らすことは可能でしょうか(いわゆる充填グラスウールを付加断熱扱いにして良いか)?グラスウールを使う場合、湿気の浸入に対する対策として何か必要でしょうか?いっそのこと、断熱と吸音が期待できるアイシネンやアクアフォームなどの吹きつけ充填断熱に変更した方がよいでしょうか?もちろん、コスト的に同等であることが前提です。
tkofji0911さん
回答:1件
防音効果と合わせて考える必要のあること
とても研究されていますね。
防音対策についてですが、確かに気になるところですね。
さて、防音や断熱について賛否両論あると思いますので
どのように感じられるかはありますが、一つ情報として
お話しますね。
まず断熱についてですが、外断熱という考え方はもともと
欧米では付加断熱として考えられていました。
基本の断熱は充填断熱です。
また断熱を考える時は、屋内の調湿効果がとても重要に
なりますが、グラスウール系やロックウールでは調湿は
期待できません。
こういった場合は、内装仕上げで木材や土壁などを使い
調湿効果を促す事が大切になります。
ちなみに私がよく使う「セルロースファイバー」は充填
断熱系の断熱材で、調湿機能をもった材料です。防音効果も高く、太平洋沿岸では十分の断熱効果も発揮できる
でしょう。
それともう1つ。
防音効果を高めるには24時間換気の吸気口の位置が重要です。というのも、結構外部の音がこの吸気口から
入ってくるので、いくら壁の断熱や機密性の高いサッシュ
を使っても防音効果が思ったほど取れません。
そのあたりは設計士さんに相談されると良いかも
知れませんね。
参考になりましたら。
評価・お礼
tkofji0911さん
確かにセルロースファイバーもありますね。吸音効果は非常に優れていると聞きます。セルロースファイバーが徐々に沈降してきて上部に断熱欠損部ができることも考えられますので、施工者の技術が大きく影響しそうです。セルロースファイバーは公庫仕様のDランクですから壁は80mmで良いので4寸角にめいっぱい充填すれば十分すぎる断熱性能です。天井は何とか充填できるとして、床下は根太の寸法(60mm)以上に充填するのは難しいでしょうから、発泡系の充填剤にするのでしょうね。設計をお願いしている建築士さんは、自分が経験したことの無い工法や素材は使いたがらないので、どう説得するか悩んでいる最中です。
回答専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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