私は毒親傾向のある両親に育てられました。
頑張ってもなかなか褒めない、友達付き合いに口出しする、やりたいことを否定する、などです。
ただ、私は全てにおいて親の行いが間違っていたとは思いません。私も物質的に恵まれていたので、わがままを通しすぎましたし、子供を思っての行いことだと分かることもあります。完璧な親もいないでしょう。
我が家にいたっては、父は仕事で忙しく、リストラも多い中、定年までよく頑張って働いてくれました。金銭面で困らなかったのは父のおかげです。
母は、父がやや暴力的でしたが、耐えて、少し危ない時には守ってくれましたし、手料理を常に振る舞ってくれ、おかげで健康に暮らせています。
父が良くなかったのは、自分が唯一の稼ぎ手であるのをいいことに、いつも優位に立って、私を否定的に見ていたからです。
母が良くなかったのは、悪徳ではありませんが、宗教にはまり、わたしに悩みがあっても、大したことないとかまってくれなかったからです。
このように毒親になってしまった背景も私自身で分かってはいます。また、今は対人恐怖のような心の病も克服し、幸せです。
ただ、私にも精神的に悩む時期があったのに、あたかも親子でのあたたかいエピソードばかり(嘘ではないですが)持ちだして人前で話すのが悔しいです。また、結婚した私と別居してようやく子離れした親ですが、たまに憎く感じます。
親はもう若くないですし、残りの共有できる年数を楽しく過ごしたいとも思います。親はどんなことがあったにせよ、両親が親であることに変わりはないのですが、時々起こるこのもやもやに、どうむきあえばいいのか、ご助言をお願いします。
とりせりさん ( 茨城県 / 女性 / 31歳 )
回答:2件
「理解」から「受け入れる」にシフトチェンジしましょう
とりせり様、こんにちは。
心理カウンセラーの白浜です。
ご両親を理解されようととても頑張られたのですね。そして、とても冷静に分析していらっしゃいます。
嘘ではないけど、あたたかいエピソードばかりではなかったことを認めて欲しい、私が苦しんだことをちゃんと理解して欲しい、がんばっている自分を見て欲しい
誰でも親に対してつい理解を期待してしまいます。
そしてそれが叶わないこともわかっているから、不完全燃焼して「もやもや」したものが残ります。
このもやもやとどう向き合えばいいのか、というのがとりせり様の質問ですね。
今、とりせり様は自分の気持ちや親御さんを理解して解消しようとしていらっしゃるようですね。今度は「受け入れる」という形で向き合ってみてはいかがでしょうか。
親御さんに対しては「そういう人だから」と考えるようにしてみましょう。
・人にはいいとこばっかり見せたがる人
・子供は無条件で親を大切にすると思っている人
・仕事ばっかりで家族を省みず娘をがっかりさせてるのに気づかない人
こんな感じ自分の中でつぶやきます。口に出してもいいですが、周りに人がいると変に誤解されるかもしれないので気を付けてくださいね。
もやもやが軽い時は手で拡散してみましょう。この時「いやだ」「ダメ」ではなく「今はいらない」「お掃除お掃除」といった軽い明るい言葉で考えると良いですよ。
また、口からもやもやを吐き出すイメージで深呼吸するのもいいですよ。唇を少しとがらせて、吸う時よりも時間をかけてゆっくりと吐きだしましょう。
もやもやが強すぎて困る時は、もやもやと話をしてみてください。
静かな、リラックスできる場所で、軽く目を閉じて行うのが効果的です。
まず体のどのあたりに感じて、どんな形で、質感で、重さがあるのかと具現化すると話がしやすくなりますよ。
そして、「どんな気持ちがしたからそこに現れたの?」「私に何か伝えたいことがあるの?」と話しかけてみてください。そこから現れる言葉は自分の「考えた」言葉じゃないかと思われるでしょうが、それでいいんです。また、最初は上手くいかないかもしれませんが、根気よく待ってください。
そして、そこから現れた言葉に共感を示しましょう。
ex)
「悔しかったの」→「何が悔しかったの?」
「こういう嫌なこともあったのにいいことばっかり言ってて、なんか私のことわかってくれてないって感じて」→「そうだよね。わかってほしいよね」
十分に話したと感じたら、そのもやもやにどこに行きたいか聞いて、そこに連れて行って「ありがとう」と「さよなら」を言ってください。実際にどこかに連れていくのではなく、思い描いた場所です。
お別れしたら、ゆっくりと目を開けて深呼吸をしましょう。気持ち、体が軽くなっているのを感じられると思います。
記憶に嫌なものがあれば否定的な気持ちが強くなるのも当然です。
ですが、どんなに恵まれた生育環境にあって、愛されていることがわかっていても、親に憎しみや苛立ちを感じることはあります。それは人が個であるのですから自然なことです。
否定的な感情が生まれることを責めたり、否定したりせずそう感じたことを上手に伝えられるようになるといいですね。
以上、とりせり様の参考になれば幸いです。
評価・お礼
とりせりさん
2019/07/18 21:15ご回答ありがとうございました。拝読し、心が救われるようでした。おっしゃる通り、瞑想法を取り入れて、うまく向き合っていけたらと思います。
回答専門家
- 白浜 清子
- (山口県 / 心理カウンセラー)
- Withカウンセリングルーム
人間関係以外に介護疲れ・精神疾患・発達障害サポートにも対応
不登校・発達障害・高齢者・介護疲れ・親子・職場の人間関係に多く関わってきました。吐き出したい、変えたい、あなたの気持ちをサポートします。
過去の親との軋轢とどう向き合っていけば良いのか?
初めまして。
物質的には恵まれたものの、精神的にはご苦労なされたのでしょうね。
今はご結婚なさりある程度精神的にも安定し、親御さんの支配圏を脱する事ができて本当に良かったですね。
色々なご経験があったことでしょうから、複雑な思いがあって当然ですから、時折ご両親に対してもモヤモヤする思いが表面に出てきても無理もないことでしょう。
親を憎く感じてしまう。
そしてそんな想いにモヤモヤしてしまう。
このモヤモヤした感情にどんな意味を見出すかが大切なような気が致します。
嫌な思い出を思い出し、不快な気持ちにもなられるでしょうから、お辛い事と思います。
でもそんなご両親の育て方、対応の仕方を反面教師として、自分はこう人と関わっていこうと思われたりもするのではないでしょうか?
「悪妻が哲学者を育てる」とプラトンは言っています。プラトンの奥さんは身勝手で嫉妬深く悪妻であったそうです。
逆境が人を深く物事を考えるような人に育てるという意味だと思いますが、
「毒親が哲学者を育てる」とも言える側面があるようにも思います。
過去を変えることは出来ませんが、辛い過去の出来事から学べる事もあり、未来に役立てる事もあるのではないかとプラスに捉える事で、モヤモヤする感情も肯定的に価値付ける事も出来るものかと。
向き合いたくない時だってあるでしょうから、そんな時は気晴らしでもして、ご自分の率直なお気持ちと向き合っていかれたら良いのではないでしょうか?
こう向き合いなさいなんて答えはないものかと思います。
評価・お礼
とりせりさん
2019/07/18 21:19ご回答ありがとうございました。嫌な過去を、明るい未来のための経験と捉えることの大切さを思いました。ご回答いただけて良かったです。
回答専門家
- 堀江 健一
- (東京都 / 恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)
- カウンセリングルーム エンパシィ 代表責任者
何より優しく共感を持って、あなたの味方になります
2021年公認心理師(国家資格)取得13年間で1万人以上の相談実績を基に、深く人を理解し心のもつれた糸を解きほぐします。恋愛が出来ない、自己否定感、人と接するのが怖い、夫婦間の亀裂など、人間関係全般、アスペルガーの方の社会適応などのご相談。
(現在のポイント:-pt)
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