対象:心と体の不調
52才の主婦です。
昨年5月辺りからふわふわ眩暈がしています。
以前もありましたがメイラックスで治りましたが、今は効きません。
また、今年の1月から両足の甲から下が痺れて痛みがあり、動いてないのに動いてる感じします。
その動きと眩暈が連動している感じです。
頭の中でリズムを感じていて、テレビやスマホを観てる時や人と話してる時以外は常にあります。
文章を読むのもリズムに合わせて読むので読みづらいです。
内科、整形外科、神経内科、心療内科を受診しましたが異常はありません。整体で歪みを治しても効果はありませんでした。
不安神経症で長い間、メイラックスを飲んでいるので薬の影響でしょうか?
27才の息子が強迫性障害から鬱病を併発して働けません。
24才の息子は漫画家志望でバイトです。
ふらふらして歩くのも大変で殆ど寝たきりです。
早く症状を、改善したいです。
何が原因でしょうか?
宜しくお願いします。
補足
2016/09/20 16:13むずむず脚症候群かと思っていますが、どうでしょうか?
らうさん ( 神奈川県 / 女性 / 52歳 )
回答:1件
更年期障害や貧血・鉄欠乏等の可能性も 栄養補正&保温が有効か
1年以上も続くフワフワ感を伴うめまい、両足の痛みやシビレ、それにより歩くのも大変な状況であり、日常生活などに重大な支障を来しているものと拝察します。メイラックスという抗不安薬の一種を内服したものの効果は薄く、一般的な薬物による治療にはおのずと限界がある模様です。
足の痛みやシビレに関しては、関節や筋肉、末梢神経などの異常をチェックする必要がありますが、整形外科などの診察では問題がなかった事から、少なくとも器質的に明らかな異常はないのでしょう。そのような場合、ストレス等の心理的な要因が注目される事が多く、抗不安薬などに活路を見出す事になりがちです。
ところが、そのような「ストレス」や「不安」などといった要素も往々にして具体性に欠け、雲をつかむような曖昧さがあります。それではストレスとはいったい何でしょうか。ストレスの原因となる嫌なことは世の中にそれこそ無数に存在しますが、ストレスとは、それに対する「体や脳の反応」といえるのです。
そのストレスへの反応の強弱を左右している要素には様々ありますが、ご年齢から考えると「更年期障害」の要素が存在すると思われます。更年期障害は40代後半~50代前半にかけての女性が、女性ホルモン分泌の不安定化の影響で、めまいや頭痛、ホットフラッシュ、不眠傾向、倦怠感など様々な症状に悩まされる一連の体調不良です。
更年期障害に関しては、女性ホルモンの値が低下しているかどうか等によって治療法が異なってきます。また閉経前と閉経後では、症状に微妙な変化が生じることもあります。漢方薬やホルモン療法などの治療法もありますので、一度は婦人科などを受診するのも悪くないかと思います。
更年期障害かどうかとは別に、フワフワ感を伴うめまいという症状からは「鉄欠乏」の存在がうかがわれます。貧血を伴わない潜在的鉄欠乏は閉経前の女性に極めて多く、めまいや倦怠感、息切れ、動悸、脱毛など様々な症状を招きます。お話にある「めまいと体の動きが連動している」というエピソードも、鉄欠乏の存在を示唆しています。
鉄以外にも、ビタミンB群の欠乏があるかも知れません。ビタミンB群欠乏は男女を問わず極めて多く、倦怠感、憂うつ感、音などへの過敏、不眠、口内炎など多様な症状の引き金となります。糖質に偏った食事やストレス、頭脳労働、長時間のパソコン作業などがビタミンB群の欠乏を招くとされています。
その他、亜鉛やカルシウム、タンパク質の不足もよくみられる栄養異常です。亜鉛などのミネラル不足によって神経が不安定となり、めまいやこむら返り、うつ症状などが現れやすくなります。またタンパク質の不足はセロトニンという神経伝達物質の不足や機能不全を招き、うつ症状や倦怠感などを増悪させてしまいます。
血糖値の急な変化も心身に大きなストレスとなります。砂糖など糖質の多量摂取により血糖値が上昇した後、インスリンの分泌により今度は血糖値が下降します。血糖値の乱高下が激しいとビタミンB群の不足も伴いながら、体のだるさや憂うつ感、パニック発作、不眠傾向など、様々な心身の不調を引き起こしやすくなります。
日常の食生活に即していえば、お菓子や甘い飲み物(ジュースや砂糖入りコーヒー等)などを頻回に摂る、ご飯やパン、麺類などの炭水化物の摂取量が多い、野菜や果物が不足している、肉や魚をあまり食べない、味付けが全体に甘い、加工食品やインスタント食品の使用が多い、などの傾向は、上記のような体調不良を招きやすくなります。
食事の改善のポイントとしては、お菓子類や甘い飲み物は極力控え、ご飯やパンなどの炭水化物を少なめにし、野菜や果物をたっぷり食べ、肉や魚も適度に摂取する、という事が大切です。一言でいうと「糖質制限・タンパク補給」が基本です。詳しくは私のコラムやQ&Aで多数、詳述していますので、参考になさって下さい。
食事や栄養と並んで重要なのが「体温」です。人間の体温は36.5℃付近に設定されていますが、最近は冷え性の女性を中心に、35℃台や34℃台という低体温の方が増えています。低体温が増加している原因としては、冷房の普及や運動不足、ストレス、栄養バランスの乱れなど、多くの要素が指摘されています。
体温が低いと、手足の冷えといった直接的な症状に留まらず、健康上の様々な問題点が生じてきます。第一に代謝レベルが低下するため、糖質や脂質の分解・処理が遅くなり、痩せにくく太りやすい体質となります。第二に免疫力が低下するため、風邪などの感染症に罹りやすくなり、がん発症の遠因ともなります。
従って体温や代謝のレベルを維持、向上させるような取り組みが、ぜひ求められます。具体的には、第一に「お風呂」の活用が挙げられます。基本的には38~40℃という「ぬるめの半身浴」がお勧めです。また手足の冷えがある方は、42~44℃という若干熱めの湯を洗面器に張り、手浴や足浴をすることも有効です。
次に「運動」の取り組みも、ぜひ望まれます。適度に運動することにより代謝が向上し、体温も適切なレベルに上がりやすくなります。免疫力も高くなり、気持ちも前向きになります。ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を基本とし、スクワットや腹筋などの筋トレを無理ない範囲で組み合わせることがお勧めです。
医療レベルでは、具体的な治療法として有効と思われるものを幾つか簡単に説明します。
1・栄養療法
症状および血液検査の結果に基づき、不足しているビタミンやミネラルなどの栄養素を積極的に補給します。食事の改善および良質なサプリメント摂取が基本的な方法です。
2・漢方薬
症状および体質に合わせた漢方薬を内服します。お話の症状に照らせば、当帰芍薬散あたりが狙い目です。基本的には保険適応であることが利点です。
3・プラセンタ注射
ヒト胎盤エキスの注射です。1本2㎖のため、ごく短時間で注射できます。慢性の疲労、うつ症状、頭痛、生理痛、肌荒れ、不眠など、多くの症状に効果が期待できます。
4・ラドン温浴(低放射線ホルミシス療法)
ラドンガスの充満した暖かい小部屋で40分ほど横になり、ラドンガスをたっぷり吸入します。ラドンガスは免疫力、代謝、解毒力を飛躍的に向上させ、ガンや感染症、神経疾患、各種アレルギー、肌のトラブル、慢性疲労など多くの疾患、体調不良に効果を発揮します。
5・点滴療法
ビタミンB群やビタミンC、抗酸化成分などを20分前後かけて点滴します。マイヤーズカクテル、アルファリポ酸などが代表で、最大の特徴はその「即効性」です。
いずれも蒲田よしのクリニックで受けることが可能です。
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蒲田よしのクリニック(内科)
吉野 真人
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回答専門家
- 吉野 真人
- (東京都 / 医師)
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