パートと水道の検針員の確定申告

neo_lalaさん はじめまして
税理士の柴田博壽と申します。
ご質問にお答えします。
給与所得（パート）及び事業所得（検針員）の2つの所得を合計した確定申告を行うことになります。
とは言いましても給与については、月額5万円で１０か月間であれば、年間の給与収入は約６０万円となります。給与所得控除額は最低でも６５万円で、結果の所得金額は０円ということになります。
事業所得につきましては、給与の場合のように無条件で控除額が定められてはいません。
平成２６年１月１日からすべての事業者が記帳することを義務付けられました。
領収証等に基づいて必要経費を帳簿に記載することなります。その結果、自らの収入から差し引く必要経費を証明することによって所得金額が決まります。
端的に言えば、記帳をしなければ、１２０万円の収入（１２万円×１０か月）から差し引く必要経費は少なくなり、事業所得は、かなり多い金額になってしまうということになります。
適正な記帳を行っていく必要がありますね。
この場合であっても、社会保険料、基礎控除（３８万円）等を控除したうえで所得税額を計算しますから、年税額は概ね３万円～４万円と推認されます。
しかし、所得税法２０４条に該当する事業所得のため、１０．２１％の所得税を源泉徴収され、年末までの源泉税の合計は、１２万円強となると推認されます。確定申告によって約７万円の源泉税が還付されるのは必須です。記帳を適切に行うことで還付税額は増加するでしょう。
なお、平成２９年度の住民税が約７万円程度、発生しますのでご承知おきください。
ご参考になれば幸いです。