対象:キャリアプラン
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はじめまして。都内国立大学の大学院に通うM1(女)です。専攻は人文社会学系です。
在籍している大学院には内部から進学しました。公立学校の教員を目指していたので、学部生時代に取り切れなかった不足単位取得のため大学院に進学しました。
しかし、最近になり「本当に教員になりたいのだろうか」と疑問を抱くようになりました。というのも、私の両親はどちらも教員だったため、知らず知らずのうちに「将来は教員になるんだ」と刷り込まれていたように思います。
本当にやりたいこと、それを考えた時に、私の脳裏に「英語」が浮かびました。私は学部生時代に2回の留学経験があり、その当時は「英語が使える仕事に就けたらどんなに幸せだろう」と思っていました。ただ、私の在籍していた学部は英語とは無関係かつ教員免許状取得のために他学部や他学科の授業も出席しなければならず、本当に目が回るほど忙しい日々でしたので、結局何もやらずじまいでした。
それでもやはり「英語が武器になるまで勉強したい」という思いから、M1のこの時期に学校法人ではない語学学校の説明会にいくつか参加しました。できることなら通いたいです。
しかし一方で、私は自分の研究が楽しいと思えてきてしまいました。両親には「博士後期課程なんて!」と言われますが、自分の行っている研究できちんとした結果を残したいという想いもあります。私自身、今現在考えていることとしては、
1.大学院を修士課程までとし、修了後に語学学校へ通う
2.大学院を休学し語学学校へ通う
3.博士後期課程に進学し研究に邁進する
4.博士後期課程に進学し、1年休学し、その間に語学学校へ通う
があります。語学学校へ通うという選択肢はできれば外したくないです。一旦大学院を修了するか、それとも博士後期課程に進学しながら模索を続けるか。ちなみに、私は大企業や有名企業に就職したいとは考えていません。
多方面からのご回答よろしくお願いいたします。
じぇしかさん ( 東京都 / 女性 / 24歳 )
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ヨシダケイスケ
キャリアコンサルタント
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「表現する力」を養うために
博士後期課程まで進むかどうかという悩みのご相談は、しばしばお受けします。
じぇしかさんのお悩みを拝見しますと、モヤモヤの原因は、ご自身よりもご両親の考え方との相違にあるように感じます。
一昔前までは、博士号まで取得すると潰しが利かない、就職の選択肢を狭めるという考え方がされていた時代がありました。だから、そこまで進学しない方が良いのではないかと考える親御さんもいらっしゃるかもしれません。
ただし最近は、大企業や有名企業であってもなくても、自分の「専門性」を持っていることが非常に重視される社会になっています。その「専門性」とは、何らかの社会課題や素朴な疑問に対して、専門家として養ってきた下地や素養をもとに、他者にとって価値のある形で言語化できる能力です。それは後期課程での研究や論文発表によって大きく伸ばすことができます。
もちろん社会人になってからそのような能力を身につけることも可能ではありますが、博士号を持っていれば、誰に対してもその能力を持っていることを分かりやすく伝えることができますので、これからの社会を生きていくには重要なものと言えます。
これから社会に出る大学院生のじぇしかさんは、親御さんの世代よりも長い期間、働くことが求められていきます。そしてこれからの社会は、機械の活用がこれまで以上に進んでいくために、専門性を持っていることがいっそう重視されるようになっていきます。
そのために、国としてはリカレント(学び直し)教育を充実させようとしており、専門性を複数有している社会人を育成しようとさえしています。
じぇしかさんの考えられている選択肢は、どれも間違いではないでしょう。
そしていずれかの選択を既にされていることと存じます。
重要なのは、どれを選択したかではなく、その経験を糧として今も日々前進し続けていること。
じぇしかさんがそのように人生を歩まれることを応援いたします。
頑張ってくださいね。
(現在のポイント:-pt)
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