オス犬の縄張り

お部屋のあちこちにおしっこをされるのは、困ったものですね。トイレの問題は、大きな問題ではないように思えますが、毎日毎日のことなので、結構飼い主さんのストレスになりますよね。

お部屋のあちこちにおしっこをして匂い付けをするのは、すべて縄張り意識からしている場合とは限りません。新しいものや、ドアや窓だけにするのであれば縄張り意識とも考えられますが、部屋のあちこちにするというのであれば、縄張り意識だけではなく、トイレトレーニングができていないということも考えなくてはならないと思います。

部屋を自由に放し飼いにすると、部屋＝自分の縄張り になるので、自分の縄張りの中に新しいものや、違う匂いの物が入ってきたりすると、匂い付けをしたくなるのでしょう。ケージ・トレーニングをして 自分の縄張り＝自分のケージ と教えると、自分の縄張り以外に自分の知らない匂いの物が入ってきても。

次に考えられるのが、自分の縄張り＝ご近所 と考えるように散歩の時間を増やして、自分の縄張りが外まで縄張りであると教えることです。

また、一般的にマーキングをするワンちゃんは社会性が低く、怖がりなので、縄張りを守ろうとする気持ちが強くなり、不安なので、マーキングをすると考えられます。ですから、なるべく、散歩をしてあげて、近所の人や犬と親しくなって、社会性を身につけさせてください。しつけ教室や保育園に通わせることも効果的だと思います。

マーキングだと思っていても、結局はトイレトレーニングがうまくいっていない場合もよく見られるので、もう一度トイレトレーニングをしてあげてはどうでしょうか？

行動を制限してからトイレトレーニングをすると、効果的に短期間でトイレをしても良い場所を教えることができますが、ケージやクレートを使わないでする場合は、時間がかかることは仕方がないですね。

部屋中にトイレシーツを引いて、トイレをしないシーツから徐々に片付けていきます。シーツの上でおしっこができたらフードをあげるなどして褒めてあげてください。根気よくすれば、部屋の広さにもよりますが、半年から１年ぐらいで覚えてくれるようになると思います。

どちらにしても放し飼いをしていて、問題行動を短期間に治すのは難しいものです。根気よく優しく教えてあげてください。叱ったりすると、飼い主に隠れておしっこをするようになるので、教えにくくなります。まずは、「人の前でおしっこをしたら、褒めてもらえるという」安心感を与えることから始めてみてください。