対象:新築工事・施工
大阪北部でこれから新築するのですが
断熱について迷っているので教えて下さい。
標準仕様では、
壁通気のみで壁屋根共にグラスウール10k50mm、床はスタイロ20mmなので
グレードアップを考えてます。
壁、屋根…アクリアマット 10k 90mm(熱抵抗値2.1)
屋根…風通し 銀次郎(アルミフィルム貼りの30mm通気層)
床…アクリアUボード 24k80mm (熱抵抗値2.2)
熱抵抗値は格段に上がるので、これで効果が期待できるのかなと思い
上記の商品を選んだのですが、屋根の通気層は100mm無いと効果が期待できないと
こちらの質問板で見たので、少し不安です…。
銀次郎の施工費が一番高いので、不必要であれば省きたい部分なので
詳しい方アドバイスお願いします。
壁等の断熱材選びも適切か教えて頂けると嬉しいです。
※断熱材を分厚くする方法も考えたのですが、そんなに入るスペースも確保出来ない
との事です。(最大130mm位)
pin8080さん ( 大阪府 / 女性 / 31歳 )
回答:1件
断熱仕様の決め方
横浜の設計事務所です。
断熱材に関してはたびたびご質問があるようなので、以前書いたものですが選択の仕方を書きます。
断熱材の設計をする時には、以下の手順で考えます。
1 省エネ等級をどれにするか?
旧省エネ基準 ≒ 等級2
新省エネ基準 ≒ 等級3
次世代省エネ基準 ≒ 等級4
こんな感じのランク分けになります。下にいくほど断熱性能は良くなります。
どの程度体感して違うかは調べてみてください。私は常に等級4で設計します。
2 建築する地域はどこか
地域によって、I~Vまで分かれます。大阪はIV地域です。
3 断熱材の種類とそれに対応する厚みを選択する。(家の部位によっても違う)
断熱材の種類によって、厚みや施工方法の注意点が変わります。「施工方法」を誤ると
躯体内結露の原因となります。
http://www.flat35.com/tetsuduki/flat35s/energy.html
※高性能グラスウール16Kを使用した場合の等級4で必要な各部分の厚みの例(2番)
等級4の早見表はこれを見てください。IV地域の場合の断熱材ごとの厚みがこれで
わかります。(部位ごとの厚み)
http://www.flat35.com/files/100010596.pdf
断熱にはきちんとした設計が必要です。どの程度の断熱性能とどんな断熱材(種類ごとに特徴がある)
にするかをきちんと設計者と相談してください。
また、断熱材の種類によって施工方法がかわります。結露防止上必要な施工もよく聞いてください。
厚みは断熱材の種類によって変わります。130mmあれば等級4でも充分なものもあります。
屋根通気は効果はありますが、あくまで断熱材が基本で+αの部分になります。
銀次郎は天井断熱用で屋根断熱用ではなさそうです。本来の屋根通気とは違うようです。
本来の屋根通気は野地板の外側に作るので、屋根が二重になります。
まずは、基本の断熱仕様を設計者と相談して見直してみてください。
きちんとした設計者(若しくは設計事務所)であれば、詳しく教えてもらえると思います。
< あーす・わーくす http://office-ew.com >
評価・お礼

pin8080さん
2013/07/29 18:59回答ありがとうございます。
非常に参考になりました。
標準仕様が上記の通りなので、施工会社に信用できる回答が来るとはちょっと思えなく…
こちらで質問させて頂きました。
元々屋根は通気層無い仕様でして、壁のみの通気になります。
ですので、断熱材の厚みを取ろうと思えば通気層は作れなくなります。
通気層を取るか、それとも通気層無しの断熱材のグレードアップか…。
それも、130mmにパンパンに断熱材は入れれないと言われたので
120mm以下の物しか採用できません。
熱抵抗値だけを見ると、スタイロフォームあたりの採用かと思います。
が、通気層なしだと結露の点も気になります…。
スタイロは湿気に強いと何処かで見たような気もしますし、判断に迷うところです(泣)
回答専門家

- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
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