対象:新築工事・施工
現在とある建築士の方と家づくりを進めてきました。
そのなかで暖房の仕方をどうするかということでなかなか結論を出だしていただけなかったのですが、いよいよ着工するということになりどうにかせねばと思いいろいろと考えた結果、以前オープンハウスで体験した蓄熱暖房機(レンガをあっためるタイプ)1台で全館暖房をしているお宅を体験しとても感動したので(36坪くらいの住宅で1,2階とも外気0度で1階が23度、2回も21度で隅々まであったかかったです)うちもそれを導入してはと提案しました、おそらく断熱性や機密性がかなり要求されると思ったので、断熱の仕様はどれくらいにしたらよいですか?ときいたら施主さんがどれくらいで満足されるかわからないので断熱材の厚みを決めてくださいといわれました。そこでご質問なのですが以下の仕様であれば蓄熱暖房機1台で全館暖房することは可能なのでしょうか?
もともとの仕様(設計士の方の設定)
はじめまして、このような質問が適切なのかどうかわかりませんがご質問させてください。
壁 グラスウール10kg品 100ミリ
床 住宅用ポリスチレンフォーム 30ミリ
天井 高性能グラスウール16Kg品 150ミリ
基礎 なし
屋根 ポリスチレンフォーム 60ミリ
サッシ アルミサッシペアガラス
また改善案(施工会社の勧め上記との差額50万程度)は
壁 アクアフォーム 75ミリ(外側にアルミシート張り)
床 ポリスチレンフォーム 65ミリ
天井 アクアフォーム 100ミリ
基礎 なし(オプションで可差額不明)
屋根 ポリスチレンフォーム 60ミリ
サッシ アルミサッシペアガラス(オプションで樹脂または防犯ガラス可差額40万程度)
です、家の広さは1,2階あわせて(1、2階はおなじ広さ)42坪ほどで中心に5畳ほどの吹抜けがあります。(蓄熱暖房機は吹抜けの部分の1階に設置予定です)冬場の寒さは寒いときでー2,3度になることがたまにある程度です
着工日が迫っていてかなり困っています。アドヴァイスいただければありがたいです。
hiro2002さん ( 宮崎県 / 男性 / 29歳 )
回答:1件
断熱仕様
横浜の設計事務所です。
宮崎は神奈川から見ると南国というイメージがありますが、それでも地域によっては
雪が降ることもあると聞きました。
たまとは言え、マイナスになるのであれば寒い日は続くでしょうしきちんとした
断熱が必要ですね。また夏は、エアコンを使うのであればやはり断熱は重要です。
私はスキー場に毎年行きますが、泊まる宿は関東の家より暖かいです。
暖かい家にいると、体調が良いのを感じます。
断熱が良い家はお年寄りばかりではなく、若い人でもアレルギーが良くなったり
健康的に過ごせるという報告があります。
設計において断熱をどのように考えるか(等級・材料・厚み・施工)は重要な
項目です。施主さんに任せます、なんて言うのはあまり良い評価をくだせませんね。
蓄熱式暖房機は、能力の高いものであれば1台で家中の暖房を賄うことも可能です。
ただし、それには断熱性能や暖気の対流方法などを設計として考える必要があります。
とりあえず、まず必要なのは断熱等級をいくつにするかです。
私は等級4(次世代断熱)をおススメしています。
それに必要な材料と厚みは住宅金融支援機構のサイトなどが参考になると思います。
http://www.flat35.com/files/100052403.pdf
このファイルにはいろんな項目がありますが、最初の5ページまでくらいを見て
下さい。(窓サッシは必要ならガラス性能や樹脂サッシなどを考えますが、
とりあえずペアガラスを一つの基準と考えていいと思います)
見方は、まず地域を探します(宮崎ならV地域)。
次に断熱材の種類を気めます。アクアフォームならおそらくD種です。
アクアフォームは屋根と壁に使えます。
ちなみに屋根と天井裏は基本はどちらか一方で考えます。なぜなら天井断熱の場合は
天井裏に通気をするからです。せっかく屋根断熱しても天井通気しては冬には
役に立たなくなります。
それからV地域D種の各部分の厚みを表から見てください。
床断熱に使うポリスチレンが何種にあたるかは、材料によるので設計者か
工務店に聞いてください。
各部分がどこにあたるかは3ページに図があります。
ちなみに基礎というのは基礎断熱工法をとる場合です。
床断熱とはやり方が違うので、混同して施工しないようにしてください。
<あーす・わーくす http://office-ew.com >
評価・お礼

hiro2002さん
2012/02/23 22:56小松原さんご丁寧にありがとうございます。
素人にはなかなか難しいサイトですが何とか読み込んでみようと思います。
ちなみに使用する蓄熱暖房機は一番容量の大きいものにする予定です(7kW)
また一応長期優良住宅には対応するようなので断熱等級も4に該当しそうですが
以前のオープンハウスのお宅がQ値2.0以下といっていたので4地域である私のところで
ぎりぎりクリアするくらいでも大丈夫なのかな?と思いました。
小松原 敬
2012/02/24 11:41そうですね、断熱材の種類によって施工方法も特性も違いますし
気密のとり方も考え方が違います。
本来は設計側でそういうことはきちんと対応すべきなんですが。
わりと簡単なのはアクアフォームのような現場発泡の断熱材です。
屋根面と壁に内側から吹きつけるのですが、厚みも自由になります。
(材料の特性からほっといても壁いっぱいになります。屋根面は
注意して厚みを確保するように事前にいっておけばいいです)
気密も基本的には、それ単体でとれるのでビニールなどの施工は
いらなく躯体内結露の心配もないです。
床断熱はウレタンやフェノールフォームの板材を選ぶと厚みが少なくて
すみます。(D種、E種)
その辺で見てみてください。
回答専門家

- 小松原 敬
- (神奈川県 / 建築家)
- 一級建築士事務所 オフィス・アースワークス 代表
富士北山の木で家を建てませんか
富士の裾野で育った産地直送の天然乾燥無垢材を使って、エコで健康的な家造りをしませんか。無垢材対応金物工法・特殊ビスによる5倍耐力壁で、耐震等級3でありながら風と光が通る大開口をもつパッシブデザインの家がリーズナブルに建てられます。
小松原 敬が提供する商品・サービス
(現在のポイント:-pt)
このQ&Aに類似したQ&A