対象:インプラント・歯科口腔外科
はじめまして。
自家歯牙移植について教えて頂きたく相談します。
まだ第3大臼歯は顎骨内で、歯冠しか形成されていません。根が形成されるのを待ち、自家歯牙移植を考えています(第1大臼歯脱落のため)。
つきましては、自家歯牙移植の経験のある歯科医師をさがすには何を参考にすればいいのでしょうか? ちなみに住まいは北関東です。
宜しくお願いします。
harugenoyumeさん ( 埼玉県 / 女性 / 49歳 )
回答:5件
質問におこたえします
こんにちは。千葉県松戸市むつみデンタルクリニックの倉田です。
質問者様の話かお子様の話かによって回答は異なりますので、両方の説明をさせていただきます。
30代、40代以降で歯根が形成されていないのであれば、これから歯根が形成されることはまずないかと思われますので、移植の適用にはなりません。
まだ10代であれば、これから歯根が形成されていきますので、歯根完成を待って移植を行うことになりますが、第一大臼歯のスペースが(両隣の歯が倒れるなどして)減少してしまうと移植が困難になる可能性があります。
口腔外科を標榜してある歯科医院で詳しい説明を聞いていただいてもいいですし、かかりつけの歯科医院があれば大学病院等の口腔外科を紹介してもらってもいいでしょう。
自家歯牙移植はそれほど難しいものではありませんし、条件があえば成功率も高い治療ですのでうまく移植が行えるといいですね。
評価・お礼
harugenoyumeさん
2012/10/05 11:58ご丁寧にありがとうございます。
高校生の子供のことでした。説明不足で申訳ございません。乳幼児から一か所の歯科医院で、このM1については紆余曲折がありました。今はこれからの治療のことを最優先に考えたいと思っております。
M1の根はまだありますが、使用するのは不可能の可能性が高いようです。M1(根)を抜歯したと、M3の根尖が完成するまでP2とM2のずれなどを極力少なくし、移植が可能な状態のまま時間をおくことは可能でしょうか?
回答専門家
- 倉田 友宏
- (長野県 / 歯科医師)
- 倉田歯科医院 院長
長野県でインプラント治療を中心にお口の健康をサポート
虫歯・歯周病治療からインプラント、レーザー治療、メタルフリーの審美治療まで幅広い治療で患者様に多様な選択肢をご提供しています。2014年からは地元の長野県でお口の健康をサポート。健康な歯を長く使っていただくため、予防に力を入れています。
倉田 友宏が提供する商品・サービス
歯牙移植は口腔外科分野に精通した歯科医師に依頼しましょう。
初めまして。つくばオーラルケアクリニックの飯田です。
歯牙移植はまず移植する予定の歯を抜歯し、抜いた歯の根っこの形状に合わせて、移植先の顎骨に埋めるための穴を整形、埋め込んで閉創しなければなりません。これをある程度スピーディに行う必要があり、外科的処置に精通した歯科医師に依頼すべきかと思います。
「どの歯科医師が技術的に優れているか?」を患者さんが見極めるのは大変難しく、クリニックのHPなどで医師のプロフィールを確認し、「口腔外科の勤務経験があるか?」などをご参考にご判断いただくしかありません。
また、以前よりおかかりの歯科医院がある場合は、かかりつけ医に口腔外科を専門とする歯科医師を紹介してもらう方法も考えられます。
自家歯牙移植はインプラントと比べて、費用があまりかからないなどのメリットがございますが、治療法として決して確実なものではないこと、生着しても数年で脱落してしまう場合があること、根が曲がっている場合などは不向きなことなど、多くの歯科医師がこれらを踏まえ積極的には行っていないのが現状です。デメリットもについてもよくご検討くださいませ。
つくばオーラルケアクリニック http://tsukuba-occ.com/top.html
facebookページ http://www.facebook.com/#!/tsukuba.occ
評価・お礼
harugenoyumeさん
2012/10/09 11:19ありがとうございます。
高校生(16才)の息子です。上顎右M3は顎骨中に歯冠とわずかかに歯根が形成中です。
即移植が可能なのでしょうか?
回答専門家
- 飯田 裕
- (茨城県 / 歯科医師/医学博士)
- つくばオーラルケアクリニック 開設管理者/院長
患者さんの性格や体質に合った「オーダーメイド治療」を提供
インプラント治療では、患者さんの身体的負担を軽くするため、シンプルな治療法の採用、短時間でダメージの少ない手術を実践しています。完全予約制による丁寧な診療と、近隣医療機関との緊密な連携、充実した検査体制で安全性の高い医療を提供します。
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あなたのインプラント治療に関するご不安やお悩みに専門医が丁寧にお答えします。
堀内 晃
歯科医師
-
Re:自家歯牙移植
こんばんは、長崎の堀内と申します。さてお問い合わせの件ですが、質問者さまご本人のお話でしょうか?もしご本人でしたらご年齢から第3大臼歯の根っこはもうすでにできているものと思われます。できていないようでしたら根っこは今後もできないと思われます。
また、ご本人ではなく、成人されたお子さんなどでしたら話は変わってきます。高校生などでもできるときはありますが、ただし、第1大臼歯が脱落しているのであれば、根っこが埋まっていた骨の、電球でいえばソケットの部分が抜歯されて時間がたっているほど狭くなり、そのソケットを内包する土台の幅自体も第3大臼歯を受け入れるほどの広さをなくしてしまっていることが多いようです。また、保険治療で行う場合は、移植される側の歯を抜歯した当日でないと移植は適応できないようになっています。
また、ほかに第3大臼歯があごの骨の中で埋まってしまうような場合は、抜歯をするだけでも歯冠の部分を切り落とす必要があるため移植に使えないなどのこともあります。移植される対象歯の部位が手前にある第2大臼歯である場合は、第3大臼歯がかなり深い位置に埋まっていても移植にそのまま使うことができます。
移植のできる歯科医師ですが、されている先生はホームページに掲載されているのではないでしょうか?わたしもたくさんおこなっていますが、そんなに難しい処置ではありませんのでされている先生はたくさんおられると思いますよ。
評価・お礼
harugenoyumeさん
2012/10/05 11:49ご回答ありがとうございます。 説明不足で申訳ありません。高校生の息子の件でした。上顎右M1の萌出時から問題があったのですが、家族でお世話になっていた歯科医院でしたので、不審も抱かず、お任せ状態でした。現在、残根状態です。別の歯科医院にかかり診断していただいたのですが、根を残すことはむずかしいとのこと。今後の希望は、M3の根が成長してから、移植を出来るならば行いたいのですが、このまま根をすぐ抜いてもいいのかも不可解です。そこで、移植を頻繁に行っている医師に長期的にかかりたいとご相談致した次第です。
有難うございました。
堀内 晃
2012/10/05 16:48こんにちは、堀内です。息子さんのことだったんですね。そうかな~とは思っておりました。
それで、残根状態の歯ですが、そのままかあるいは、そのスペースを維持できるようになんらかのつめものなどをしておいたほうがいいでしょう。咬めるようにしてはいけません。ぬけるのが早くなるから、隙間を維持しておくことで後ろの第2大臼歯が傾斜するのを防ぐことができます。詰め物をしておくと挺出といって伸びてきますが、向かい合う歯とあたりがでてきたら削ってもらいます。その状態で第3大臼歯の根っこができれば2/3くらい完成するまでまって移植してもらうのがお勧めかもしれません。
河合 毅師
歯科医師
-
自家歯牙移植について
はじめましてアトラスタワー歯科の河合です。
自家歯牙移植に関しては、第一大臼歯を抜いてから時間が経過していると
抜歯した穴(抜歯窩)が埋まって、再植しにくい状態になっていることがあります。
また、第三大臼歯の歯根形状も重要で受け入れ先の抜歯窩とどれだけ形態が
似通っているかをレントゲンやCTで解析する必要があります。
当院では自家歯牙移植を専門的におこなっておりますのでよろしければ
URL(http://8wa.jp/imp/case.html)で症例写真をご覧になってください。
無料相談も随時行なっておりますので、お近くまで来られる機会があれば
お気軽にご来院ください。
評価・お礼
harugenoyumeさん
2012/10/09 11:12ご丁寧にありがとうございます。
福井 只美
歯科医師
3
自家移植について皆さんの意見に加えさせてください。
私は以前自分の患者さんの自家移植を行ったことがあります。
といっても私は矯正歯科医なので他科の先生に依頼しました。
1度は口腔外科医、2回目はインプラント科で行いました。
回答者の中に歯を移植する穴の大きさについての記載がありましたね。
その場合は移植する歯の大きさに合わせて骨を削ります。
成功率は先生の技量に大きく左右される事があります。
意外に思われるかもしれませんがインプラントができる先生は骨に穴をあけるのが
得意です。それはインプラントを埋めるからです。
私はこのインプラント科の先生に親知らずを移植してもらいました。
保険でできますし患者さんは大喜びでした。
その後、歯の神経を取り冠をかぶせました。
最初の患者さんはアメリカの矯正歯科学会誌AJO-DOに論文を書きましたのでよく覚えています。
自家移植は歯根の未完成歯の方が成績は良いです。
根未完成歯の場合、それ以後歯ができたり、神経を取らずに済む場合があります。
これは論文を書くために文献を調べました。
根が完成している場合は、その後神経を取る可能性が増加します。
一般的には、なるべく抜いた歯を急いで移植する必要があります。
ここがそのドクターの経験によります。
抜いた後、時間が経てばたつほど成功率は落ちます。
歯の周りには歯根膜と言う線維性の組織があり、
その中に繊維芽細胞という細胞があります。
そういった細胞が時間がたつにつれて死んでしまうからです。
ここがドクターの腕になります。
まずは埋める穴をほっておいてから移植する歯を抜くのです。
歯は感染しなくても骨性癒着を起こすことがありますが
歯は何年かそこで機能し続けることができます。
是非、一度はトライしてみてください。
必ず成功するとは言いませんが、行う価値はあります。
もし追加で何かありましたら聞いてください。
評価・お礼
harugenoyumeさん
2012/10/09 11:46コメントありがとうございます。
高校生の子供です。右上M3は現在顎骨中に歯冠のみ(わずかに歯根が形成途中)です。
根だけが残っている状態ですが、お医者さま(B医師:今回新たに受診した口腔外科・インプラント科・補綴科)の見解では根を残すことは不可能。即抜歯すべきとのことです。ややM2にむけて歯槽の収縮があります。上顎右M2は問題がありませんが、対応する下顎右M1にやや伸長があります。
右上顎M1は萌出時から問題があり、何度も受診(近所のA医師)していたのですが・・・ 最終的には歯冠内で大きく虫歯が進行していたようです。
つきましては、現在受診しているB医師に治療を継続してもらってもいいのですが、自家歯牙移植についてはあまり進めない感じです。どちらかというとインプラントの方を進められているような・・・・。ただ、子供の顎骨を考えるとインプラントの方がいいのでしょうか?しかし、年齢が年齢ですし、抜歯してから治療ができる状態になるまで (他をいじることなく)義歯のようなものを挿入しておくことは可能なのでしょうか?
あるいは、都心の大学病院等に直接転院すべきなのでしょうか? 「B医師に自家移植を進めてくださるところを紹介してください」などととてもいえないです・・・。
ましてそれが最善の選択であるかもわからず・・・・
福井 只美
2012/10/10 01:13自家歯牙移植に関する知識はどこで得ましたか?
現在かかられている医師からではないのですか?
自家歯牙移植は根完成歯より未完成歯の方が成功率は高いです。
根がどれだけ完成しているかは文面からは判断できません。
自家歯牙移植は得意な先生とそうでない先生に別れる気がしています。
経験豊かな先生を探されることをお勧めします。
私も個人的には経験のない、あるいは知識の無い先生に施術を依頼することは決してしません。
歯科全般に言えることがですが、医科よりも歯科は個人の技量によって結果は左右されます。
それは薬だけでは治らないからです。
(現在のポイント:-pt)
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