対象:心の病気・カウンセリング
小さい頃から他人の目を気にするようになり、それが関係してウツ傾向があります。
去年末にウツ傾向がひどくなり、家で寝込む事が続いたので心療内科に行きました。そこでホルモンの分泌検査をして「うつ病ではない」と診断されましたが、
念のためワイパックス・ルボックス・レンドルミンの薬剤を1週間分処方されました。
しかし現在車を運転して仕事をしている為、これらの薬は副作用として倦怠感や眠気などを催すとある為、仕事に支障が出る気がして結局飲めませんでした。
それ以来心療内科には受診していません。
しかしやはりこのところ気分の落ち込みが以前より強い気がして、何か対処法は無いかと思い、漢方薬を思いつきました。
インターネットで、漢方薬でもうつ病に処方できる薬があると知りました。
イメージとして漢方薬は一般の薬よりも作用が穏やかなイメージがありますが副作用はいかがですか?また、一般の薬と比較して効き目はいかがでしょうか?
よろしくお願いいたします。
binocheさん ( 奈良県 / 女性 / 40歳 )
回答:1件

快眠コーディネイター 力田 正明
快眠コーディネイター
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うつ病の治療戦略の軸は、投薬治療(抗うつ薬など)です。
びのさん
こんにちは。睡眠・心理カウンセラーの力田正明です。
ウツ傾向に対して、処方された薬の副作用の倦怠感や眠気が、仕事上、車を運転されるので、心配で服用していないということですね。しかも、症状は進行している気がして、何か手を打ちたいと考えておられるのですね。
・まず、今、一般的なうつ病に対しての治療方法は、
1.治療の中心となるものは、抗うつ薬(TCA,SSRI、SNRI)による投薬治療です。
2.軽症うつ病の場合を除いては、漢方薬のみによる治療は行なうべきではない。(かなり高い確率で、自殺の危険性のある疾患なので。)
3.大ウツ病性障害の薬物療法と漢方薬の併用の適用としては、次の2つがあります。
ア.抗うつ薬のみでは取り除くことができない身体化症状の治療薬として。
イ.抗うつ薬の副作用に対する治療薬として、漢方薬を使う。
4.軽症うつ病に限定し漢方薬治療のターゲットになります。
・漢方薬は副作用がないと勘違いされている方、多いです。しかし、薬と書いてある以上、副作用はあります。つまり、「毒をもって毒を制す。」といえるかもしれません。
・一般の薬との効果の比較はできませんが、一番の課題は、
1.漢方医学的な診断(これを「証(しょう)」、見立てのことですが、これが間違っていると、副作用が起こりやすい。
2.漢方薬処方の際には、西洋医学の感覚でなく、漢方医学の理論に沿って行なうべきであります。
・結論
治療戦略の中心は、抗うつ薬であり、補足的に、漢方薬や心理療法があります。
以前処方された心療内科のDrに、仕事の件を相談してください。 行きにくければ、あまりお勧めできませんが、他院に受診する。とにかく、症状が進行していると感じている以上、早期に治療を開始しなければなりません。
また、季節の影響もあると思います。今の季節は、非常に心が不安定になりやすいので、相乗作用として働いていると思われます。
・今回の回答が、びのさんにとって、お役にたてば嬉しいです。
また、何かありましたら、気軽に質問してくださいね。
評価・お礼

binocheさん
2012/04/09 19:27いつも親身で、筋の通った回答をありがとうございます。とても分かりやすかったです。
やはり基本は専門医師との相談なのですね。
薬の副作用については全く以前の医師に相談していなかったので、力田様の言われるとおり、相談することで
何か私に合った薬が出してもらえるかもしれませんね。
薬はある意味「毒」でしょうから、漢方薬であっても素人判断は危険ですね。
ありがとうございました。また何かあればよろしくお願いいたします。

快眠コーディネイター 力田 正明
2012/04/09 23:44いつも過分な評価ありがとうございます。
私の回答が、何かお役に立てていることを嬉しく思います。
びのさんは、理解力の高い方なので、補足はございません。まさに評価コメントでかかれたことを、再認識していただけたことが一番です。
これからも、ヨロシクお願いします。
(現在のポイント:19pt)
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