対象:新築工事・施工
大阪市内で3階建てを新築予定です。工務店での仕様は
断熱材:アクアフォーム(発泡ウレタンのようなもの?)
外壁:パワーボード
屋根:ガルバニウム鋼板
サッシは樹脂枠、ペアガラス・Low-eガラス
ですが、1階に防音室(控えめにドラム練習)を作りたく、遮音も重視したいと考えてます。
吸音・透湿性の高いセルロースファイバーの存在を知り、断熱材をそちらにしたいと考えましたが、気密性の高さと壁体内結露防止ではアクアフォームなのかと迷っています。
また、セルロースファイバーに変更しても、外部は構造用合板のため外部への透湿性が期待できないのかなという不安も有ります。
こういう施工をすればアクアでもいいとか、ここに気をつければセルロースの価値有り等の助言を頂ければ有難いです。
よろしくお願いします。
補足
2012/02/04 09:45大阪の夏は熱い!とのことで屋根断熱or遮熱も十分にということも聞いてます。
遮熱シートは施工すると思いますが、他の記事で屋根へのセルロースは施工が厳しいことも見ました。その辺りもご意見頂ければと思います。
ビルディングさん ( 大阪府 / 男性 / 39歳 )
回答:3件
遮音と吸音は別物です。
大阪で設計事務所をしています。
断熱については、大阪市内であれば、どの断熱材でもしっかりとした施工をすれば、満足出来る性能を発揮すると思います。但し、断熱の発想は元々寒さを抑える技術として発達しましたので、夏の暑さ対策は疎かにされ勝ちです。屋根についてもアクアフォームを吹き付けるのでしょうか?例えば屋根面に対して吹き付けるのであれば上向きの施工となり、施工出来る厚みの限界は60mm程度になるでしょう。60mmでは3階の部屋は、真夏にはかなり暑くなってしまうのではと懸念致します。
お勧めは屋根だけ、フェノール系の成型版を80mmほど屋根合板に敷き詰めてしまう方法です。二重垂木の通気工法を行えば、尚良いかと思います。
さてセルロースファイバーは書かれている通り、吸音性能は大変良い材料です。しかし遮音効果はありませんので、近隣から苦情が出る恐れがあります。遮音と吸音の違いを簡単に説明しますと、遮音は中の音が外に伝わらない性能のことで、吸音は中の音が中でコダマの様に反響しない性能です。窓を開けて外に向かって音を出すと遮音効果はゼロですが、反響しませんので吸音高価は100%です。
防音室とするには、プラスターボードを二重張りすることです。二重張りされた方が耐火性能も上がります。
構造用合板ですが通気します。気密性能は悪くはありませんが、湿気は出入りします。リフォーム等で壁を解体すると、透湿性の無い防水紙と構造用合板の間はべっとりと濡れています。構造用合板に透湿性が無ければ濡れません。
断熱材は何が良いかに戻りますが、壁に関してはしっかりとした施工をすれば、大阪であれば高級な断熱材でも一般に出回っているグラスウールでも構いません。新幹線で東京に行くか飛行機を利用するかの違いで、出発点から目的地までの時間はそう大して変りません。
それよりも、壁に掛ける断熱材の費用を屋根に廻した方が快適な暮らしを送れます。
評価・お礼

ビルディングさん
2012/02/09 17:57ご回答ありがとうございます。
遮音と吸音の違い、よくわかりました。遮音に関してはボード二重張りすることが大事ということで、断熱材比較はどちらも大差ないということなんでしょうか。
断熱に関しては種類より施工方法が大事なんですね。屋根の断熱法もよくわかりました。フェノール系成型版80mmもあればとても効きそうですね。屋根に関してもできるだけ対策をとりたいと思いますしたが、極力コストを抑えたいので安価なスタイロでも密度を上げればいいんでしょうか。
構造用合板の透湿性は驚きました。合板が含水してるだけではないんですね。
参考にさせていただきます。ご教示ありがとうございました。
回答専門家

- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
福味 健治が提供する商品・サービス
遮音と吸音は別物です。
大阪で設計事務所をしています。
断熱については、大阪市内であれば、どの断熱材でもしっかりとした施工をすれば、満足出来る性能を発揮すると思います。但し、断熱の発想は元々寒さを抑える技術として発達しましたので、夏の暑さ対策は疎かにされ勝ちです。屋根についてもアクアフォームを吹き付けるのでしょうか?例えば屋根面に対して吹き付けるのであれば上向きの施工となり、施工出来る厚みの限界は60mm程度になるでしょう。60mmでは3階の部屋は、真夏にはかなり暑くなってしまうのではと懸念致します。
お勧めは屋根だけ、フェノール系の成型版を80mmほど屋根合板に敷き詰めてしまう方法です。二重垂木の通気工法を行えば、尚良いかと思います。
さてセルロースファイバーは書かれている通り、吸音性能は大変良い材料です。しかし遮音効果はありませんので、近隣から苦情が出る恐れがあります。遮音と吸音の違いを簡単に説明しますと、遮音は中の音が外に伝わらない性能のことで、吸音は中の音が中でコダマの様に反響しない性能です。窓を開けて外に向かって音を出すと遮音効果はゼロですが、反響しませんので吸音高価は100%です。
防音室とするには、プラスターボードを二重張りすることです。二重張りされた方が耐火性能も上がります。
構造用合板ですが通気します。気密性能は悪くはありませんが、湿気は出入りします。リフォーム等で壁を解体すると、透湿性の無い防水紙と構造用合板の間はべっとりと濡れています。構造用合板に透湿性が無ければ濡れません。
断熱材は何が良いかに戻りますが、壁に関してはしっかりとした施工をすれば、大阪であれば高級な断熱材でも一般に出回っているグラスウールでも構いません。新幹線で東京に行くか飛行機を利用するかの違いで、出発点から目的地までの時間はそう大して変りません。
それよりも、壁に掛ける断熱材の費用を屋根に廻した方が快適な暮らしを送れます。
回答専門家

- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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中郷 洋次
建築家
-
責任施工のメーカーをおすすめします
兵庫県の設計事務所イフラヴァの中郷と申します。
ドラム用の防音室に、セルロースファイバーを施工される場合、
注意していただきたいのは、施工時の密度なんです。
より大きな力で吹き込みことが必要であり、
きちんとした実績のある施工店さんは、
特別の機械を持っています。
世の中に、セルロースファイバーという商品はたくさんあるのですが、
その辺のことまで、きちんと配慮しているところは、ごく数社です。
発泡ウレタン断熱についても同様です。
カタログ数値と施工品質は別とお考え下さい。
ご参考までに。
評価・お礼

ビルディングさん
2012/03/22 13:16アドバイス有難うございます。施工実績は大事なんですね。工務店の方が「施工実績のある大工さんですから大丈夫です」と言いますが、見えなくなるところだけに、確認するのは施工直後しかないですね。どの断熱材でも同じで、基本はきちんと充填されているかですね。他に判断の仕方が分かれば教えて頂けますか。よろしくお願いします。
(現在のポイント:-pt)
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