対象:住宅設計・構造
回答:4件
確かに混乱しやすい部分ですよね
ご質問拝見しましたが、確かに混乱しやすい部分だと思います。
基本的に、構造は基礎の部分とその下の地盤補強(補強の有無も含めて)の部分に分かれます。
基礎の形状に、布基礎やベタ基礎というものがあります。
そして、基礎の下の地盤がどのくらいの固さがあるか?地盤が弱くて不同沈下しないか?
などを地盤保証会社が調査して、その結果「地盤改良が必要」となった時に出てくるのが
「杭」「柱状(ちゅうじょう)改良」「表層改良」等といった地盤改良方法になります。
地盤保証会社はその方法に乗っ取って改良をすれば、不同沈下などした場合、保証するという形をとっています。
文面の杭基礎と地盤改良によって杭を埋めるというのは、両方とも基礎の下に杭で補強する
必要があるという意味では同じです。ただ、文面で書かれているように杭の方が値段が高くなる傾向が強いので、杭以外にもある「柱状改良」や「表層改良」などが活用出来る場合もありますので、その辺りは、家づくりを依頼される工務店さんや設計士さんなどに聞かれるといいと思いますよ。
参考になれば嬉しいです。
回答専門家

- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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八納 啓造が提供する商品・サービス

細谷 健一
建築家
5
地盤調査によって変わります。
はじめまして。
グラッドスタジオの細谷と申します。
宜しくお願いします。
杭基礎と地盤改良は別のものです。
住宅でも杭基礎とする場合もありますが、地盤の耐力によります。
住宅では、鋼管杭が多い感じがしております。
地盤の耐力があれば通常べた基礎ですが、最近、木造住宅で布基礎というのはあまり聞きません。
地盤改良ならば、表層地盤改良といってセメント系粉体と土を混合して、締固めを行う工法がありますが、
地盤によっては柱状地盤改良が良いケースもあります。
地盤データーを良く確認して建設する必要があります。
個人的な経験と概略の説明となりますが、お役に立てたらと思います。
グラッドスタジオ
細谷
http://www.glad-studio.com/

田中 伸裕
建築家
5
地盤調査の結果次第では
工事の種類としては
基礎工事・・・べた基礎、布基礎など
地業工事・・・地盤改良、柱状改良、砕石、杭など
と分かれます。
建物を支えれる支持地盤を作るために地盤改良や杭を打ち(地業工事)、
建物からかかる力を地面にきちんと伝えるために基礎(基礎工事)が必要になってきます。
それぞれが請け負っている役割が違うので一般的には、
杭を打設したからべた基礎は不要ということにはなりません。
工事用語(?)として杭基礎と話に出てくるとは思いますが、
杭基礎というよりは、杭地業という解釈が正しいです。
「地盤改良によって杭を埋める」というのは、柱状改良のことではないかと思われます。
地面の中で土をセメントと撹拌しながら柱状の杭を作る方法です。
その土地の地盤調査をして地面の中を知り、
どれくらいの重さの建物(住宅でも木造なのかコンクリート造なのか)を知り
その結果、どのような方法で地業工事・基礎工事をすればよいかを判断します。
過去、地盤調査をして、べた基礎のみで十分という物件もあれば
地盤の状態が非常に悪い土地だったため木造平屋でも杭を打った物件もありました。
田中伸裕建築事務所 田中伸裕

中舎 重之
建築家
-
基礎について
基礎を選定するには、最初にお客様の希望する建物の条件と地盤の調査のデータが必要です。希望する建物とは構造で言うと木造なのか、鉄骨造か鉄筋コンクリート造かです。規模的には平屋、2階建て、3階建てが住宅では一般的です。木造で平屋の建物ならば、地盤の条件は緩くなります。木造2階建てならば地盤の条件は少し厳しいものになります。厳しいと言うのは地盤が固くて強ければOKです。それが地盤が軟弱で支持地盤が浅ければ「深い基礎」か表層改良になります。支持地盤が5~6mの深さならば柱状改良が良いでしょう。ただし地下水位が深い事が条件です。支持地盤が6m以上の深さならば杭基礎になります。杭は回転式貫入鋼管杭になると思います。中間層が砂質土で地下水位が高い液状化タイプにも適応します。中間層が粘性土で換算N値3前後の圧密沈下が心配な場所でもOKです。要は地盤の条件により、基礎の選択は多様でなくては成りません。それと地盤のデータを正確に読みきる熟練した建築士を見つけ出すのがお客様の重要な仕事になるでしょう。
以上です。 2014.5.16 中舎重之
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