対象:年金・社会保険
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主人が確定拠出年金、企業型に加入しておりました。2年前に転職して、現在の会社には退職金制度がありません。そのため個人型に移管しましたが、その後新たに掛け金は拠出しておりませんでした。
最近まで半ば放置状態でしたが、よく調べてみると毎年口座管理料の名目で数千円差し引かれていることに気付きました。このまま60歳までにかなりの額が目減りしてしまいます。そこで毎月の掛け金を再開して運用することを検討しております。
いろいろ調べましたが、本制度のメリットがいまいち理解できません。
例えば毎年手数料を取られるならば、普通に定期預金で積み立てたり、投資信託するば良いのでは?と思ってしまいます。(それを60歳まで使わなければ同じでは?)
税制優遇措置があるということですが、そんなに大きなメリットなのでしょうか?
せっかく口座がありますので有効に活かしたいと思っております。
アドバイスよろしくお願いいたします。
allyさん ( 千葉県 / 女性 / 29歳 )
回答:2件
メリットがあるかないかは、人それぞれです
ally様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
ご質問の件、確定拠出年金(個人型)は、確かに税制優遇措置があり、掛け金の全額が所得控除できます。
ちなみに、所得税は、超過累進税率といって、所得の金額に応じて、段階的に税率が上がっていきます。
仮に、その方の高率負担部分が、20%の税率とすれば、ざっくりとした計算で、掛け金の2割が、所得税からその年にキャッシュバックされるイメージになります。
(他に、翌年の住民税の節税効果もあります)
なので、ご主人の所得が高ければ、よりメリットが大きくなるといえます。
あとは、元々投資信託で長期運用を考えていた方にもメリットがあるといえます。
一方、そもそも値動きのある金融商品で運用する意思がないという方には、それほどメリットは大きくないかもしれません。
また、確定拠出年金は、あくまで年金制度なので、60歳以降にしか資金を使えません。
教育資金や住宅資金の積立(or住宅ローンの繰上げ返済資金)は、別途考える必要がありそうです。
それと、原則、給与からの天引きなので、勤め先の会社で実績がなければ、総務の方と相談しなければなりません。
その他にも、メリット、デメリット、色々ありますが、結局のところ、その方にフィットしているかどうかが重要です。
このため、ファイナンシャル・プランナーは、その方の収入や資産の状況、将来の夢・目標、リスク許容度、その他のご希望などなどを伺った上で、お一人お一人にあった、プランを提案しています。
希望するライフプランを実現しながら、百万円~のお金の流れの改善につながる可能性も十分にありますので、一度信頼のとれるファイナンシャル・プランナーにご相談されてみてはいかがでしょうか。
以上、ご参考になれば幸いです。
評価・お礼

allyさん
2011/02/04 21:46回答ありがとうございます。
企業型の時代の掛け金がこのままでは手数料が毎年引かれ、目減りする一方です。そのため少なくても手数料と同額の所得控除が得られる金額は掛け金をしようと思っております。それを超える分には関しては頂いたアドバイスを参考に検討したいと思います。
回答専門家

- 森本 直人
- (東京都 / ファイナンシャルプランナー)
- 森本FP事務所 代表
オフィスは千代田区内。働き盛りの皆さんの資産形成をお手伝い
お金はあくまでライフプランを実現する手段。決してお金を目的化しないというポリシーを貫いております。そのポリシーのもと、お客様の将来の夢、目標に合わせた資産運用コンサルティングを行います。会社帰りや土日など、ご都合のよい日にお越しください。

伊田 洋
ファイナンシャルプランナー
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たしかに賛否両論あります。
確定拠出年金、たしかに賛否両論ありますね。
結論から申し上げますと、一番のメリットは、所得控除のメリットと思います。
たとえば・・・現在のallyさんのご主人の会社が、厚生年金加入で、厚生年金基金は非加入だったと仮定してお話させてもらいますね。
この場合だと、掛けられる金額は、月23,000円まで。1年で276,000円となります。
この掛け金276,000円全額が、所得控除されます。
この「全額が所得控除」ということが最大のメリットと思います。
ということは、毎月の掛け金が大きいほど、控除メリットが出るでしょうね。
仮に所得税率が、20%の方であれば・・・単純計算ですが管理手数料を引いても、年間で約50,000円くらいはメリットが見込まれると思います。
年間30万弱の掛け金で、50,000円のメリットと考えると、なかなか面白い金融商品だと考えることもできます。
ということは、積極運用商品ではなく、元本確保のローリスク・ローリターン商品でも十分なメリットがあるともいえます。
ちなみに・・・ご存知かも知れませんが、損害保険や生命保険関連だと、以下の控除があります。
1、生命保険料控除・・・10万円超で、50,000円の所得控除
2、個人年金保険料控除・・・10万円超で、50,000円の所得控除
3、地震保険料控除・・・50,000円超で、50,000円の所得控除
となっており、3つ全てが全額まで控除されると、年間15万円の控除となります。
わたしの個人的な意見としては、この3つの控除もフル活用されているかどうかも、確認された方がいいでしょうね。
まずこの3つの枠を優先的に活用し、その上で確定拠出年金を検討されてもいいのではと思います。
私がallyさんだったら・・・ただ管理手数料を引かれるのはイヤなので、少しだけでも掛けていくと思います。
それによって年末調整で戻ってきますしね。
ちなみに・・・最大のデメリットは(ご認識されていると思いますが)、「基本的に60歳まで引き出しできない」ことですね。
余談ですが、そういう意味でいうと、引き出しできない残りの期間が短い50代の方には、オススメでもあります。
補足
確定拠出年金制度の概要 http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/nenkin/nenkin/kyoshutsu/gaiyou.html
生命保険料控除、個人年金保険料控除 http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1140.htm
地震保険料控除 http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1145.htm
評価・お礼

allyさん
2011/02/04 21:40早速の回答ありがとうございました。
確かに所得控除を利子や配当の変わりと考えると魅力的な商品ですね。
現在個人年金には加入していないため、個人年金控除は全く活用しておりません。個人年金も並行して検討しつつ、確定拠出年金のほうは手数料分の控除が得られる金額以上の掛け金はしようと思います。

伊田 洋
2011/02/08 09:14allyさん、高評価いただきありがとうございます。
そうですね。個人年金、ぜひ並行してご検討なさってみてください。単体での戻り率は大したことはありませんが、控除まで考えれば◎とも考えられますので。
(現在のポイント:-pt)
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