対象:着付け・着物
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名古屋帯で一重太鼓を結ぶとき、て先のわを下にして胴に巻いていくと、ふた巻き目に胴の中央付近に柄が出るのが普通だと思います。ところが、先日新しい帯を出してきて結ぼうとしたところ、柄が内側にきてしまって、外側は無地になってしまいました。表裏を確かめ、何度かやってみましたが、どうしても柄が外に出ません。
仕方なく、わを上にして締めてみましたが、当然のことながら柄が上下逆になってしまいます。このような場合はどうすればよいのですか?
母に聞くと、仕方がないから左右逆にして結んだらいいと言うんですが、そんなことってあるんでしょうか。私は、帯は常に同じ方向に巻くものだと思っていたし、どの着付けの本を見ても同じ方向に巻いているので、専門の方にお尋ねしたいと思います。よろしくお願いいたします。
kayorin1967さん ( 兵庫県 / 女性 / 43歳 )
回答:1件

田村 祐子
きものコンシエルジュ/きもの講師
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名古屋帯の柄の出し方について
帯の柄付けや仕立て方にはいろいろあります。一般に名古屋帯は胴の部分にどちらが表になってもいいように、つまりどちらから巻いて行っても柄が出るように柄付けがしてありますが、たまに片方だけしか柄がついていない場合があります。また、八寸帯などでも手先を半分に折った場合左右対称でない柄付けをしてあるものもあり、その場合も巻き方によって胴部分に出る柄が違ってくることになります。Kayorin1967さんが普段どちらから帯をまいていらっしゃるのか、この質問からは分かりませんが、この帯に関してはお母様のおっしゃる通り逆手に巻いていくしか柄を出す方法はありません。現在では、多くの教本に掲載されている巻き方(時計と逆回り)が広く一般的だと思いますが、今でも京都の方などで東京モノから見ると「逆手」で巻いていらっしゃる方も多くみられます。どちらも間違いではありません。また、前出の八寸帯のような場合、気分によって逆手に巻き通常とは違う柄を前に出すことにより、同じ帯でも違った雰囲気を楽しむこともできます。
とはいえ、逆手に巻くのは慣れないとなかなか難しいかと思います。帯を仕立てる際に呉服屋さんで確認するのに越したことはありませんが、昨今では呉服屋さんの中にも専門的な知識の薄い方もあり、八寸帯などの場合は特に注意が必要です。
蛇足ですが、帯はどんな場合でも、輪が下になります。柄や模様によって上下が逆になることはありません。
評価・お礼

kayorin1967さん
2011/01/13 12:57詳しいご回答をありがとうございます。
帯の柄付けや巻き方も、本に書いてある通りとは限らないのですね。私は多くの教本に書いてあるような巻き方しか知らず、それが正しいと思い込んでいました。
自分で着物を着られるようになっても、それぞれの着物や帯を使いこなすにはまだまだ経験不足ということですね。好きな柄の帯なので、なんとか逆手に巻けるように練習してみます。
勉強になりました。ありがとうございました。

田村 祐子
2011/01/13 17:37お役に立てて幸いです。
帯を逆手に締める時に大きく違うのは、二巻き目で帯を引き締める際の力の入れ具合が分かりにくいことと、手先を始末する際にいつもと違う側の手を使うためやりにくいこと、の二点ですね。また、やりにくい反対側に帯をまくため、どうしても帯が背中側で下がりがちです。このあたりを注意しながら練習なさればきっと出来るようになりますよ。
柄がポイント柄(お太鼓柄)の場合でも、柄を真ん中に出さず少し左右にずらしてみたり、お太鼓の上の部分に柄が来るように締める、あるいは逆に下のほうにおさめてみる、と、いろいろ試行錯誤を重ねると、同じ帯、着物でもハッとするほど新鮮な着こなしが楽しめることもあります。
お好きな帯を生かして素敵なきものライフをエンジョイされて下さいね。
(現在のポイント:8pt)
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