対象:着付け・着物
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私は年齢45歳、会社では課長で部下の結婚式、新婦側に新婦の上司として呼ばれています。会社でも、パリッとしたイメージでやっています。母、義母から譲り受けた若草色の珍しい色の訪問着にベージュ主体に華やかな刺繍で飾られている袋帯を着る予定です。若草色とはいえ、パステル調ではなく、ハッキリとした色目です。帯締めは濃いグリーンとえんじ色で組まれた物が持ち回りにあり、合いそうなのでそれを使いたいと思っています。帯揚げがもんだいなのですが、淡い黄色やグリーン等はあるのですが、少々ぼやけた感じに見えてしまいます。母は、お茶もしていて着物にも詳しいので、明るい紫なんかはカッコイイかもしれないけどねえ、と言っていますが、あまり気に入る色に出会えていません。
その中、遊び着様に買った黒のシンプルな帯揚げが一応あり、合わせてみるとほんの少しだけ覗くくらいならむしろカッコイイ様に自分では見えています。母はやはり黒はどうかねえ、最近の先生とか着付けの人に聞いてみたらという事でした。
部下の結婚式という事もあり、あまり冒険しすぎたり目立ち過ぎも良く無いとは思っていますが、そもそも黒は使ってはいけないのか、黒は使っても良いけれど、今回はシチュエーション的にやめておいた方が良いのか、アドバイス頂ければと思います。
chatnekoさん ( 京都府 / 女性 / 45歳 )
回答:1件
田村 祐子
きものコンシエルジュ/きもの講師
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礼装用小物の色使い
Chatnekoさん、こんにちは。
結婚式に参列されるとのこと、おめでとうございます。
まずご質問にお答えすると、黒い帯揚げは結婚式には用いません。
もちろん黒の帯締めも使いません。
シチュエーション的にやめる、というよりいつの日でも結婚式に限らず晴の場にはやめた方が無難です。
きものにお詳しい方のようですから文中の「遊び着用に買った黒のシンプルな帯揚げ」は喪服用ではないかもしれませんが、ちょっと見ただけではやはり黒は喪服用に見えてしまいます。
晴の日に敢えてお召しにならない方が良いでしょう。
また、部下の結婚式に上司として参列されるとのことですからお席も高いところにお座りになる可能性が高く、出席者の目にもつきやすいこともあり、誤解されてしまっても不本意なことと思います。
Chatnekoさんの文中にもある「部下の結婚式ということもあり、あまり冒険しすぎたり目立ちすぎも良くない」という感覚は大変正しく、むしろ思っているのより控え目にするくらいの方が、主役の新郎・新婦をたてることにも繋がり上司としての心遣い溢れる着こなしとして好ましく評価される事でしょう。
それでは何色の帯揚げを選んだら良いのかを考えていきますが、まず、ご質問の文中にある訪問着や帯などを実際に拝見したわけではないので想像だけで申し上げます事をご了承下さい。
はっきりしたグリーンの色目のきものに華やかな唐織り(かと思いますが)の帯、濃いグリーンとえんじ色で組まれた帯締め、という組み合わせはきもの専門家としては、結婚式に参列というよりパーティーへ出席する装いと感じられます。
昨今の結婚式は式というよりエンターテイメント、パーティーに近いものになっているのは確かですが、基本はやはり改まったお式、と考える方が特に上司としての参列であれば無難かと思います。
一般的に礼装の小物使いは白っぽいもの、薄い色のものを選ぶと品も良くまた華やかな感じになります。
お手持ちの中にその様な小物はありませんか。
もしもう少し個性的に装いたいと思われるなら、例えば濃いグリーンの帯締めではなくきものと同色か薄目のグリーンは如何でしょう。
個性的に装いたいお気持ちは良くわかりますが、はっきりとしたアクセントになる小物選びや反対色を合わせるようなコーディネートは個性を主張しすぎる場合があります。
普通の日ならぜひ個性を追求していただきたいところですが、今回はやはり結婚式という事を考え、新郎・新婦、ご両家、他の出席者をたてる事を念頭においてコーディネートされる事をお勧めします。
主役はあくまで新郎・新婦なのです。
また、上司としてスピーチを頼まれているなら、一番相応しいきものは色留袖です。
紋は一つでも構わないのですが、比翼のないものの場合白の伊達襟を用います。
帯揚げ・帯締めは白に金・銀の入った礼装用のものを使います。
今回はもうおきものを決めていらっしゃるようですが、次回の参考になさって下さい。
晴の日に相応しく同時に自分の個性も出す、というのは大変上級者のテクニックです。
ご質問を拝読するとそういう心がけの出来る方とお見受けします。
小物選びを楽しまれ納得のいくきもの姿で思い出に残る結婚式参列となりますようお祈り致します。
評価・お礼
chatnekoさん
2017/04/08 23:16田村先生 お返事・お礼が遅くなりましたが、本件に関しては大変勉強になりました。 ありがとうございました。 はい、頂いたアドバイスに基づいて、帯揚げは明るい黄色めの物に変更しました、ありがとうございます。 本当ならば、もうちょっと各の高い着物に変更しようかとも思ったのですが、母、義母の着物で調度よい色留袖が無く、また、私よりも高い役の人間もおり、特にスピーチも頼まれていなかったのと、一応この若草色の着物も紋入りでしたので、そのまま着ました。 もし次回結婚式の呼ばれる事があれば、参考にさせていただきます。 ありがとうございました。
田村 祐子
2017/04/17 21:46Chatnekoさん、
こんにちは。
お役に立てたようで幸いです。
きっと春らしいステキな礼装になった事でしょう。
招待して下さった方たちも、周りの方たちもきっとお喜びになられた事でしょう。
結婚式にお呼ばれしてもきもので出席する方は多くはなくなってしまいました。
若い方たちの中には大袈裟なのでは、という遠慮もあるようです。
でも、きものの方がいる事で式全体が華やかになり格も上がるので大変良い事なのです。
是非次の機会もおきものでご出席下さいね。
ご丁寧にコメントありがとうございました。
こちらこそお返事が遅くなり失礼いたしました。
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