対象:着付け・着物
回答数: 2件
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回答数: 1件
お着物初心者です。なんとか一人で着付けができるようになりました。
ぜひ街へ出て、お芝居や寄席を観たり、お茶したりしたいなーと思っています。
ただ、外出先でお着物が着崩れてしまったらどうしよう・・・と怖くてまだ外に出られずにいます。
全く着崩れないように着付けるのは難しいと思いますので、着崩れたお着物をスマートに直す技術を身につけたいと思います。
以下のような場合にどのような対処をすればよいのかアドバイスいただけませんでしょうか。
1.帯が緩む
2.襟が浮く
3.裾が落ちる
4.背中が緩む
5.その他(崩れやすいところがあれば追加で教えてください)
また、着崩れにくく着付けるポイントもありましたら併せて教えていただけると嬉しいです。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
回答:1件

結月 美妃
着付け講師
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着物が着崩れないようにするには
結美堂の結月美妃と申します。
さて、着物の着崩れについてですが、これにはいろいろな原因があるのですが、まず大きなことは着崩れない体の動きが大切ですね。
日本人も洋装の生活が長いので、体の動きが着物に合った動きをしていないことが多いんです。歩き方や腕の動かし方、身のこなし方ですね。
衿が開いてくるのは、着付けの問題のほかに、ちゃんと着付けしていても腕や肩の動作が洋服的だと崩れやすいですね。何と言いますか。重心を下のほうへもっていく動作がいいと思います。
ただ衿が開くのは程度の差こそあれ、実は自然なことで、今は着物雑誌のモデルやドラマの女優のような特殊な着付けの状態が着物であると考えられがちなせいもあって、本来人間の体は動いているのだから、ある程度崩れて当然なのです。
冷静に考えれば、全く崩れないで、衿がピシッと合ったままなんてあるわけがなく、モデルや女優のものは撮影用だと考えたほうがいいでしょう。わたしなんか、ああいったものを見るとむしろ不自然なように見えます。
さて、「帯が緩む」についてですが、まず考えられるのは帯締めの締めが甘いことです。帯締めはとても重要な役割で、後ろのお太鼓部分に重ねられた帯を束ねる役割があるので、帯締めがしっかりしているとそんなに帯は緩みません。
「裾が落ちる」ことですが、わたしは腰紐をゴムベルトタイプを使用しています。これは伸び縮みして体にフィットします。
普通の紐だと、お腹が空いてくるとその分緩みます。空腹か満腹かで胴回りはかなり変わりますね。これはゴムベルトならそれに応じてフィットしてくれる。
また裾が落ちてきたときにゴムベルトなら、おはしょりの下に落ちた分をねじ込むことができるので大変直しやすいです。
「背中が緩む」というのは帯でなく着物のほうだとすれば、お太鼓のタレ先をめくって、そこに隠れているおはしょりを引っ張ればきれいに直ります。ただし、強く引っ張りすぎると、長襦袢の衿と着物の衿が離れてしまうので、鏡など見ながらするといいと思います。
あとは着物は左側が上にくるわけですから、衿が緩んできたら、長襦袢の半衿と着物の衿を合わせて左側の衿先に流れる部分を引っ張るときれいになります。
補足
ともかく着物というのはほどよく着崩れるものなので、衿元なんかを直す仕草に色気が出たりしますね。
着崩れを恐れて、必要以上に紐の数を増やすというのはいい着方とは言えませんので、まずは崩れにくい身のこなしもあわせて着こなしていけばよろしいかと思います。
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