対象:人事労務・組織
回答数: 1件
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私が勤務している会社は、約10年前に前身の会社から事業部が分社化してできた会社です。
持株会社で社員が出資した株を資本金として設立いたしました。
この度、退職することになったので、持株の払い戻しを要求したのですが、会社からは経営不振のため株の価値はないので払い戻せないと言われました。
資本金自体は減資していませんので、株の価値は購入当時と変わらないのではないかと思うのですが、やはり業績に応じて変動するのでしょうか?
会社の規模は30人に満たない規模で、持株会や規約などはありません。会社の主張が正しいのかどうか判断つきませんのでご教示いただけませんでしょうか。
shintさん ( 兵庫県 / 男性 / 48歳 )
回答:1件
八ッ波 泰二
経営コンサルタント
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株式の価値は会社の業績によるので、会社に確認が必要
経営コンサルタントをしております中小企業診断士の八ッ波(やつなみ)と申します。遅くなりましたが、まだ誰も回答していませんので説明させて頂きます。
1.会社の価値は株価に反映されるのが原則です。業績が好調で会社の財務内容がよければ株価は高くなり、その逆であれば低くなります。
お勤めの会社の決算数値、特に貸借対照表(以下B/S)をご覧になったことはありますか。B/Sの右部分は資本・負債の部で、その上部が負債の部、下部が資本の部となっています。資本の部は資本金と利益剰余金(内部留保)で構成されています。(その他に準備金があるが)
株価の見方として大変おおざっぱですが、資本金より資本の部の金額が多い場合(利益を内部留保として蓄積している)は、当初払込んだ額(資本金の額に対応)より株価は高く、剰余金がマイナス(欠損)で資本の部が資本金より少ない場合は、当初払込み額より株価は低いと捉えることができます。
2.分社時に、従業員が株式を取得するにあたり、その売却(退職前および退職時)について、取決めがあるのが普通です。
これは従業員株主が勝手に第三者に株式を売却されると、素状の知れない者や競争相手などが分社会社の株主になるのを防ぐためです。従って売却したい場合には、親会社がその株式を買取るのが一般的です。(親会社でない場合は、当該会社が買取り、その場合は減資と同様になる)また譲渡制限付き株式(取締役会の承認した者にしか株式を売却できない制度)としていることもあります。
3.株式取得に際し、何らかの取決めがあれば、それに沿って処理することになります。ただ業績が悪いから株式は無価値だというだけでは納得いきません。
債務超過という言葉を耳にされたことがあると思いますが、これは赤字つづきで剰余金(内部留保)がなくなり、資本金も赤字で食いつぶし、資本の部がゼロからマイナスとなった状態を言います。これは倒産と同様な財務状況で、株価もゼロとみなせます。
まず会社の業績状況を知ることが必要です。また、たとえ現在は債務超過であったとしても、将来利益が出て、債務超過を解消できた際には株式も価値が生じると考えられます。また会社も第三者に株式を売却されると困るはずです。会社と再度交渉されることをお勧めします。
富士マネジメント(株) 八ッ波
補足
一部はしょった説明となりました。疑問や不明なことがありましたら遠慮なくご質問下さい。
うまく解決されることを祈ります。
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