対象:会計・経理
質問》》》》
設立予定の新会社へそれまでに支払った費用を移行する際の仕訳を教えて下さい。
まえがき》》》》
従業員3名の法人で私は経理担当者です。会計ソフトは適当なものを導入していますが、顧問会計事務所もつけていないホントに小さな会社です。今年の3月で1期目の決算を終え、現在2期目です。
設立前から代表者、営業社員に長年付き合いのある海外の協力会社があり、現在、当社と海外協力会社との間で新事業を進めています。今年中には【案1】合弁会社 【案2】当社の海外子会社 【案3】海外協力会社が設立する個会社への投資 【案4】海外協力会社の新事業部門への投資(海外協力会社は子会社を設立しない)等、着地は投資割合も含めて未決定ですが、どちらにしろ投資して新事業を始める予定です。
補足
2010/08/31 15:46質問の補足》》》》
現在、当社(以下A)は、設立予定会社(以下B)に関わる前々に発生する諸経費を支払っています。設備や機械等は「開発費」(20万円を境にしています)で計上し、サンプル輸送や運賃等、明らかに新事業に費やした少額の経費は開発費に含める事が出来ない為、Aの一般管理費の中に「開発諸経費」と言う科目をわざわざ作って経費で計上しています。
その為、1期目の決算はAが元々営んでいた事業だけでみれば黒字ですが、「開発諸経費」が含まれた為、マイナスでした。
いざBが設立した時に「開発費」は物的出資の考えで振替、今期の「開発諸経費」は少々荒手ですが、逆仕訳で振替ようと考えています。しかし、前期の「開発諸経費」は終了した決算をやり直すことは出来なので支払った金額相当分をA→Bへ貸付金を立てて、お金で返してもらおうと考えました。
イメージ仕訳》》》》
【借方】投資(もしくは出資) 100万円 【貸方】開発費 50万 ・ 今期の開発諸経費 30万 ・貸付金(前期の開発諸経費相当分) 20万
といった感じです。可能でしょうか?教えて下さい。
konayuriさん ( 岡山県 / 女性 / 36歳 )
回答:1件

八ッ波 泰二
経営コンサルタント
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開発費の出資金への振替えは可能です
経営コンサルタントをしています中小企業診断士の八ッ波と申します。 遅くなりましたが他の方の回答がありませんので、回答させていただきます。
開発費の処理ですが、設立会社への現物出資は問題ありませんが、次の2点に注意して下さい。
(1)機器・設備等の固定資産(御社では開発費計上)と今期開発経費はご質問の例示どおり、[借方]投資株式(子会社株式)、[貸方]開発費・開発経費で問題ありません。 ただし、例示の前期経費の仕分け処理は、既に貸付金としているものを投資株式に振替える場合の仕分け処理です。
前期分は新規事業関係の経費であり、それが開発に関連する経費であれば、機器等の資産と合算で開発費に計上してよい費用です。
(2)前期費用の回収は、今期に[借方]開発経費、[貸方]前期損益修正益(特別利益)の振替処理をします。
その後に、子会社設立時の現物出資として開発費と今期開発経費に前期の開発経費を合算して振替処理をすればよいと考えます。
【その他】現物出資の場合は、設立会社の定款にその現物の概要等を記載すること、500万円以上の場合は、弁護士・公認会計士・税理士等の出資物の妥当性(内容・額の)の証明が必要となります。(税理士の方が安価、裁判所に申請し検査役を派遣してもらうことも可能)
また、合弁会社とする場合には、前期経費分も踏めて現物出資する旨の覚書を結ぶなど状況に応じた処理が必要となります。
簡単な回答ですが、参考になれば幸いです。不明点や疑問点あれば遠慮なくご質問下さい。
富士マネジメント(株) 八ッ波
(現在のポイント:4pt)
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