対象:リフォーム・増改築

漆原 智
建築家
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マンションリフォームに無垢フローリングを張りたい
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wakkyさん、はじめまして。アーバンプロジェクトの漆原と申します。
マンションの場合は、共同生活であることと、管理組合規定で防音仕様の材料を選定することを
要求されることがほとんどですね。
マンション用の一般的なフローリング材の裏には緩衝材のマット付のものがありますが、
無垢材にはついていません。
そこで、遮音規定に対応した施工が必要になってきます。
下地がコンクリートの場合は、二通りの方法が考えられます。
一つは、床下地を組んで、床下地の中に遮音材を入れて遮音性能を確保した床下地の上に、
無垢材を張っていく方法です。
この場合、床下地を組みますので、コンクリート面から約6センチ程度は下地床を造るために
必要になってきます。
デメリットは、既存の床が下地を組んでいない場合は、床の高さが上がってしまうため、
他の部屋との段差解消や、建具の問題が出てきます。
全面リフォームならバリアフリーも可能だと思いますが、一部屋の場合は注意が必要ですね。
この辺りは、専門家にご相談ください。
もう一つの方法は、コンクリートの面に床組みをしないで、直接遮音マットと捨て張り合板を張る
方法です。
この方法なら、約2センチ程度の上りで済みますので、既存の床高とそれほど段差が出ないと思います。
デメリットは、コンクリート面は若干でこぼこしているものですので、床の傾斜は解消できる範囲が限られますので、既存なりとなりますので、完全な水平は厳しいです。
その部分が我慢できれば可能です。
どちらにしても、通常より部材と手間がかかりますので、一般品より割高となりますが、
無垢の心地よさには替えがたいと思います。
床だけ別業者というようなご依頼には賛成しかねます。
やはり工事は気持ちよくしてもらうことも、失敗しないリフォームのために必要だと思います。
ご参考になれば幸いです。
評価・お礼

wakky さん
丁寧な回答をありがとうございます
フローリングの方法は2通りのどちらかを
リフォーム全体の設計と予算等から選んでいくようになるのでしょうね。
その中でも無垢フローリングは慎重に考えたいと思っている項目でもあります。
一般的にまだまだ複合フローリングが多い中、無垢を貼る技術をどの業者さんも同じレベルで持っているものか、不安があります。
実際に複合フローリングにリフォームした知人宅では、
あまり良く張られていないという不満を聞いたこともあります。
あまり状態の良い物件ではないので、注意しながら進めていきたいと思っています。
ありがとうございます。
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この回答の相談
中古マンションを購入し、リノベーションを検討しています。
できれば無垢材でのフローリングにしたいと思っています。
一度リフォーム業者に相談したの際に、「下がコンクリートなのでそ… [続きを読む]
wakkyさん (宮城県/37歳/女性)
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