競争環境は厳しいですが、実現には３つの方法があります。

エヴァさんこんにちは。

質問は、病院や企業内で、お弁当や日常品などを扱う売店をどうやって始めるのか。その際の資金面についてのご質問ですね。今回は、エヴァさんがすでに個人事業主といて開業されていることを前提に回答させていただきます。（開業されていない場合は、開業に関する届け出などが必要になります）。回答は、売店などの小売店経営に必要な許可、仕入れ、資金に関することと、病院や企業内で売店経営を行う方法の２つの観点から回答いたします。

まずは、売店でガムやポテトチップスなど梱包された商品を仕入、販売する場合は、「食料品等販売の営業許可」が必要になります。こちらは、管轄する保健所に申請をします。なお、お弁当を仕入、販売する場合もこちらの許可に含まれますが、温めたりする場合は、飲食店営業の営業許可が必要になる場合もあるため、必ず保健所に確認ください。

＜参考＞
包装食品を販売する営業に係る営業許可の取扱要網
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/kyoka/files/housoushokuhin13.pdf
東京都福祉保健局ホームページより
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/eigyounavi/stock/

仕入先は、お近くの商工会議所や銀行、食品メーカーや問屋組合に問い合わせすることをオススメいたします。店舗内で想定する品揃えに応じて、仕入先を紹介いただき、選択ください。

資金面は、店舗を構えて小売業を営む場合、一般的に物件費用２００万円～４００万円、仕入３００万円、会社設立関連１００万円、生活費等で約１千万円の資金が必要と言われております。病院や企業内売店の場合は、物件費用として、取引条件に応じた利用料などが設定されますので、個々に確認する必要があります。


次に、病院や企業内など施設内での売店経営を実現する方法は、３つあります。
１つ目は、公募入札です。病院や行政のホームページで募集要項が開示されます。時期は年間を通して実施されます。行政関連の場合、１月～３月が多くなります。募集要項には「法人であること」や「複数年度事業を継続していること」などの項目もあるため、新規個人事業として応募できる案件が限られることも想定されます。大手企業との取引条件競争なども含め厳しい環境にあると言えます。
２つ目は、営業活動により、取引を開始することです。公募入札と同様ですが、売店事業は、シダックス社や光洋社など大手企業も参入しているため、エヴァさんが個別に人脈を持っているなどしない限り、営業面で競争することは難しいと考えられます。
３つ目は、ヤマザキショップなど、病院や企業内の施設で売店運営を実施している企業とフランチャイズ契約を締結し、参入することも考えられます。この場合、フランチャイズ契約に応じて取扱い商品や運営方法などに制約条件が発生します。制約条件は、契約内容によって異なりますので、個々に確認が必要になります。

＜参考＞
ヤマザキショップ　ホームページ
https://www.yamazakipan.co.jp/shops/yshop/

エヴァさんの今後ますますのご発展とご健勝を心よりお祈りいたします。