胃腸の収縮拡張による痛み?低体温対策など生活改善を
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胃の痛みと腹部の鳴動音が鳴り響く状態が約3年も続き、胃カメラやエコーなどの検査で何の異常もないことから、胃潰瘍など器質的な疾患による症状ではなく、機能性の原因による胃部症状と考えられます。
胃や腸の痛みは、頭痛、関節痛など他の一般的な痛みとはメカニズムが異なり、粘膜下の神経線維が伸張された際に痛みを感じます。針などで刺されただけでは痛みを感じず、何かの圧力が働いて引き伸ばされた際に「腹痛」として感じるのが一般的です。
従って胃潰瘍など眼に見える病気がなくとも、何かの理由で胃が収縮と拡張を繰り返すと痛みを生じます。胃が絶えずグニュグニュと動くイメージです。その場合は胃カメラなどでも異常は見つからず「機能性胃腸障害」などという診断が下されるのです。
胃腸の機能的な収縮・拡張と、それに伴う痛みを引き起こす原因としては一般に、ストレスや過労、食生活の乱れ、低体温などが挙げられます。それらの要因が胃腸を過度に収縮・拡張させ、痛みをもたらすのです。
お話ではストレスはなく、食生活も規則的ということなので、低体温を例に挙げて説明します。特に腹部の深部の低体温があると自律神経のバランスが乱れ、人によっては胃腸が過敏になり、上記の過度の収縮・拡張から腹痛を起こすことがあります。
この腹部の低体温は厄介で、単に腹痛の原因となるだけでなく、生理不順や腰痛、不眠、さらにはアレルギーまで引き起こす代物です。もし低体温があるならば、これらの諸症状が現れる前に対策を打つ必要があります。
一つにはお風呂の入り方の工夫が挙げられます。腹部の深部までじっくりと温めるには、38〜39℃の温めの湯に半身浴で10〜15分間ゆったりと浸かることが有効です。また下半身のひどい冷えがある方の場合には足湯を併用しても良いでしょう。
低体温対策には食生活や栄養バランスも大切な要素です。このQ&Aやコラムに何回も詳述していますので参考になさって下さい。
評価・お礼
胃痛 さん
ご返答ありがとうございます。
私はいつも手足が冷たく、四捨五入して35度の低体温で、それも悩みの一つでした。
しかし、低体温が体にそんなに影響を及ぼしていることは知りませんでした。
早速低体温対策をしてみます!!
原因が分かり、救われたような気分です。
これで試験も頑張れます!
どうもありがとうございました。
回答専門家
- 吉野 真人
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
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病気を治したり予防するにあたり、いちばん大切なのは、ご本人の自然治癒力です。メンタルヘルスを軸に、食生活の改善、体温の維持・細胞活性化などのアプローチを複合的に組み合わせて自然治癒力を向上させ、心と身体の両方の健康状態を回復へと導きます。
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この回答の相談
私は胃の痛みに苦しめられ続け、とうとう今年で4年目に突入してしまいました。
それは胃の中がしみるようななんとも言い難い痛みで、それと同時にお腹も空いていないのにひどい空腹時のような音が… [続きを読む]
胃痛さん (宮城県/21歳/女性)
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