先ずは心身の休養が必要・栄養バランスと体温の点検を
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神経性腸炎とは、腸粘膜の器質的な異常がないのに腹痛や下痢などの症状を繰り返す疾患で、精神的なストレスや過労などが引き金となって発症するといわれています。元々若い男性に多発する傾向がありますが、最近は年齢や男女を問わず増加しているようです。
この方の場合、元々は健康体だったにも関わらず、仕事のストレスやご両親との関係性などが誘因となり、うつ傾向と神経性腸炎をわずらっておられるものと考えられます。結婚を意識しているだけに、何とか早く回復してほしいと願うお気持ちはよく分かります。
かなりひどい状況になった場合には、うつ病の場合と同様、仕事も含めてとにかく休ませるというのがセオリーです。結婚ということも過剰に意識している可能性がありますので、しばらくは話題にしない方が良いかもしれません。
仕事を休業させるかどうかは、職場の人事部や主治医、産業医などとの話し合いの結果によっては必要になってきます。休業するかどうかはともかく、当面はのんびりと、焦らずに暮らせる環境を整えてあげることが大切です。
それから体質面での課題ですが、神経性腸炎になる方というのは、栄養バランスの乱れや低体温、睡眠パターンの乱れなどが関係している場合が多々見受けられます。これはうつ病などの精神疾患とも共通した現象です。
チェックポイントとして、食事時間の規則性、野菜・果物・豆類などを充分摂っているか、甘味物や油ものの摂取が多過ぎないか、お風呂はちゃんと入っているか、通常の体温は36度以上あるか、夜は熟睡しているか・・などです。
これらの要素が大きく乱れている場合には、体質の悪化から自律神経の失調を招き、結果としてうつ傾向と神経性腸炎に結びついている可能性があります。先ずはこの点を改善する必要があるかも知れません。
休んでいる期間に試してほしいのが運動です。元々の健康的なイメージと基礎体力を回復する意味でも、ぜひお勧めです。
評価・お礼
せちこ さん
ありがとうございました。
何をすれば良いのか整理され、明確になったので非常に助かりました!
彼が実践できるよう私が上手に促していくことは大変だと思いますが、とにかく一緒にやっていきたいと思います。
ありがとうございました。
回答専門家
- 吉野 真人
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
あなたの自然治癒力を引き出し心身の健康づくりをサポートします
病気を治したり予防するにあたり、いちばん大切なのは、ご本人の自然治癒力です。メンタルヘルスを軸に、食生活の改善、体温の維持・細胞活性化などのアプローチを複合的に組み合わせて自然治癒力を向上させ、心と身体の両方の健康状態を回復へと導きます。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
付き合って2年になる彼氏が最近、腹痛で会社をよく休むようになったので、病院へ行って診てもらったところ、神経系の腸炎だといわれたそうです。
もともとは風邪さえひかない健康体で、出会っ… [続きを読む]
せちこさん (東京都/33歳/女性)
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